- 恨ミシュラン―いちどは行きたい 史上最強のグルメガイド/西原 理恵子
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以前にも何度か書いた事があるが、関東のかた田舎で田舎の大学生をやっていた頃、この本と出会った。
よくこれが大学生協書籍部にあったなあと思う。
当時、西原りえぞお先生ことサイバラが、確か不定期連載のような事を某青年誌にしていて、
大学生にも人気が出だした頃だったからかもしれない。
この本は週刊朝日に連載されていたものをまとめたものだ。
私は確か大学2年の夏に、母親の実家で定期購読していた朝日を読んでいた時に初めてこれを見た。
つまり、本より先に連載を何度か読んでいた。だからこの本を見つけた時「あ!あれだ!」とすぐに解った。
下手なのか巧いのか解らないけれどインパクトだけはやたら強い漫画に、
洗練されているのか下世話なのか解らないけれどインパクトだけはやたら強いコラム。
その最強タッグを組んだ2人=おねえさんとおじさんが、東京各地のバブルの生き残りのような店に
入っては食べ、食べては貶し、貶しては笑わせる、という週1回のコーナーは、当然の事ながら人気を博した。
この店の厨房はどうなってるんだ、とか、クリスマスの男性の出費は10万じゃきかないアホ列伝とか、
それはもう強烈で、可笑しくて、田舎の大学生が世間を学ぶには格好のテキストとなった。
特に覚えているのが「しみつの京都」と銘打った京都編や、店の下足番を猛烈にけなしたあの老舗や、
当時幕張突貫工事現場が丸見えだった確か連載1回目のあのホテルのバーや、
「虫よりもバカ」なボーイがいたあのディスコティークや、オーナーシェフは絶対元不良のあのレストランや、
ああもう挙げればキリがない。
おじさんとおねえさんは回を追うごとに親密になる。
24時間泥酔状態のまま店に来たおじさんの財布を勝手に覗き、
「所持金22円てのは、金か?」と漫画に書いてしまうおねえさん。
おじさんの可愛い息子さんに卑猥な言葉ばかり教えるおねえさんを思い切り殴るおじさん。
2人して担当を締め上げる姿の勇ましかった事!
貶しまくった有名中華料理店のシェフに空港で出会い、地蔵と化した2人!
暗記する程、覚え込める程に、私はこの本を愛していた。
それは途方もないエナジーと途方もない愛情がなければ、この本は生まれない事が、何となく解っていたから。
何に対して?
そう、食に対して、人に対して、欲に対して、金に対して、人生に対して。
そんな、何の気取りもないけれど、覚悟して読まなければ、こちらが食われてしまうような、傑作だ。
サイバラこと西原理恵子氏と組んでコラムを書いていた、コウタリンこと神足裕司氏が、今頑張っているらしいと
ニュースで読んで知った。
頼むよコウタリン。頑張ってよ。
あなたのあけすけでいながら奥ゆかしい知性を、私達は今なおまだ必要としているんだから。
バブルを知らないあなたも、バブルの落とし子のあなたも、この本を1度は是非。
以下の文庫なら簡単に手に入る筈。
西原氏の漫画も当然ですが、神足裕司氏の鮮烈なコラムは必読。
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