「パーマネント野ばら」
大好きな漫画家・西原理恵子氏=りえぞお先生原作の映画作品では「ぼくんち」が断トツ好き。
理由は、トコトンドライな笑える世界を、文字通りトコトンドライに描き切っているから。
ドライに笑えるからこそ、泣けるのだ。そのバランスが黄金的にいい。
その、ドライという点において、野ばらは弱い。
りえぞお先生の中の、割とウェットな部分を、優しく優しく漫画にしている印象を受ける。
だからイマイチパンチに欠ける。
そんな訳で、原作に対する思い込みが余りない分、いい意味で期待過剰にならずに映画に臨めた。
どうやらそれが功を奏したらしく、映画としての出来は大変良かったと思えた。
漫画の世界を上手に消化して、上品にも下品にもなり過ぎる事なく、いい具合でまとまっていた。
いや、欲を言えば、そんな中庸で止まってるなんてのは、本当の西原ワールドではないのだけど、
それでも、原作の中のほぼ全ての大事な台詞がそのまま使われていた気がするし、
何と言っても主人公なおこの母・夏木マリと義理の父・宇崎竜童がとにかくいい。
この2人となおこの友人役、小池栄子と池脇千鶴はまさに西原ワールドから抜け出てきたよう。
特に宇崎さんが最高。
「いいかなおちゃん、男の人生は、真夜中のスナックや」
この訳の解んない台詞がこれだけしっくりハマって言える人もそういないだろうw
なおこという人物の浮遊感には、漫画の時から余り共感が出来ず、
今回のなおこもそういう意味では共感はイマイチできなかったのだけど、
それでも、人はそんなに強いものでもなく、なおこのようなところは誰にでもあると思えるし、
しかしだからと言って弱いだけのものでもなく、
お母さんというひとことで、彼女はきっと立ち直れる筈だという期待を込めてラストを見れば、
その笑顔が漫画のラストとちゃんとリンクしてすうっと心に入って来る。
大きく包みこんでかけがえのない笑顔を向けてくれる誰かが欲しかったんじゃない。
私はあなただけが欲しかったの。
そんな思いをかかえている「なおこ」とは、この世に生きる全ての女達の事に違いない。
この映画館、この週末に、映画祭としてワークショップ をやるそうです。
そこに、キルビルやイングロリアス・バスターズに出演していたジュリー・ドレフュスが来るという事で、
イングロのパンフが置いてありました。
今日買ってもいいという事で、早速1冊ゲット!( ´艸`)
嬉しかったー。これ、映画館に行けなくて買えなかったから。
ワークショップには行けそうにないけど、パンフ買えただけで幸せ☆
