DVD, 2004; rabbit proof fence | **コティの在庫部屋**

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「裸足の1500マイル」

Rabbit Proof Fence


1931年オーストラリア。アボリジニの混血の少女達を隔離するという
政府の政策によって無理矢理家族から引き離された3人が、
90日、1500マイルを歩いて家に帰るという壮絶なストーリー。
驚くべきはこれがフィクションではないという事だ。
実在の女性の娘が、母の話を書いたものを原作としている。

少女達はみな勿論素晴らしいが、
保護局主任役のケネス・ブラナーの無表情な不気味さがいい。
さすが、悪役もこなせる上手い役者だ。
音楽もピーター・ガブリエルで、いい雰囲気を出している。

1番生意気だが自分の意見を臆することなく言えるグレーシーが
母に会える近道だと言われた言葉を真に受け、駅に佇んでいると
やはり気になって戻ってきた主人公のモリーと年少のデイジーの姿が。
そうか、戻ってきてくれたんだ。やっぱり3人で歩いていかなきゃ。
きっとそう思った事だろう。
立ち上がり隠れる2人の元へ歩くグレーシーに音もなく近付く自動車。
グレーシーは振り向き慌てる。
が、次の瞬間踵を返すと全く反対の方へ走り始めた。
捕まるのは、自分だけでたくさん。
小さな身体一杯でグレーシーはそう叫んでいるのだ。

仕事じゃなかったら大泣きして大変だったろうな(苦笑)
ラストシーンよりグッと来た。

同僚のニューヨーカーは「いい映画じゃない」って言ってたけど
いいとか悪いとかじゃなく、こういう映画は見とくべきなんだと思う。
歴史とは間違いなく私達の身体に刻み込まれている記憶だから。

久々に映画を見て、ああ、映画ってほんっとにいーもんですね
と呟きたくなった、そんな1本。