成人式  2 | 「不登校・ひきこもり」と向きあった日々

「不登校・ひきこもり」と向きあった日々

私たちは不登校・ひきこもりを体験した子どもたちをもつ保護者の集まりです。
「先の見えない不安や苦しさ」「相談できない孤独」「わかってもらえない悲しさ」 このような中で自分と向きあってきた日々をつづります。

それから一年ほど過ぎた

次女は大学生になっていた

 

次女の誕生日は1月

 

あるとき

「着物を着たい」 と言い出した

 

去年着なかったからかな、

そう思った私はすぐ賛成した

 

以前はお祝いなどしてほしくないと言われたので

今度こそと私は

「みんなで成人式のお祝いをしようよ」

と提案したけれど

「お父さんには来てほしくない」

当時父親と次女は冷たい戦争中で何年もまったく話をしていなかった

「じゃ、お姉さんは?」

「いやだ、お母さんが来てくれればいい」

そんな返事だった

 

夫と長女に話すと二人とも次女に拒まれて

寂しそうだった

私はなんとか次女を説得したが

次女は自分の想いを変えることはしなかった

 

こんなとき私はいつも次女の気持ちがわからない

 

けれど結局そのまま当日になり

次女と二人で出かけた

ホテルで着付けをしてもらい

食事をして

庭を散歩して

写真を撮った

私しかいなかったけれど

次女はうれしそうだった

二人の時間がゆっくりと流れた

夫と長女には申し訳なかったけれど

大切な次女との時間だった

 

あとで二人に写真を見せたとき

やはりやりきれないものがあったように思えた

特に長女は

いつも自分の誕生日に次女が来てくれないことを

ずっと寂しく感じてきていたので

その日は一緒にその場に居たかったらしい

 

それから10年以上が経つ

その間いろいろなことがあったけれど

今は

父と次女は仲良く冗談をいえるようになっている

姉には

けんかしながらも頼っていることもある

 

by ふくろうのヒナ

 

 

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