グルドについて語ってみた | 極星十字相殺拳

極星十字相殺拳

北斗の拳やキン肉マン、ドラゴンボールについて普通「どうでもいいやろ」と思うことを真剣に自由きままに考える、そんなブログです。

自分の少年時代に、作品を通じて愛と友情と正義を教えてくれた製作者の皆様に、心から敬意と感謝申し上げます。

極星十字相殺拳-120129_1807~010001.jpg 宇宙の精鋭を集めたギニュー特戦隊の一人。戦闘力では他のメンバーに数段劣るが、時間停止や金縛りの術といった超能力を持っているため、フリーザにギニュー特戦隊の一員と認定された。
フリーザの命に従いナメック星に降り立ち、ベジータたちと激突。クリリンと悟飯と闘った。最初はウジ虫と馬鹿にしていたが、気を解放し、高速で動きまわるクリリンたちに時を止めながらも防戦一方に。奥の手の金縛りの術を使い、クリリンたちの動きを封じた。最後は木で串刺しにしようとした時、ベジータの不意打ちで首を切断され、とどめをさされ死亡した。(CV:塩屋浩三)


いわゆる戦隊シリーズのグリーンの人。といえば聞こえはいいが、まあ特戦隊の中で一番人気がない人なんじゃないかなあとは思う。やはりクリリンの「あいつだけはてんでたいしたことないぞ」「なんであんなヤツ混じってんだ?」発言が大きいのだろう。ファンはやはり強いやつが好きなのだ。

だが、決してあなどってはならない。彼はフリーザもセルもブウも、いやさDB世界で誰一人持ち得ない能力をもっているのだ。そう、「時間停止」である。承太郎やDIOのあの「時よ止まれ!」を素でやってのける戦士なのだ。フリーザが特戦隊のメンバーに認定したのはこれが決め手だと思う。


しかし、グルドはどうも高く評価されていない。いったい何が原因なのか。時を止めれるというのがどれだけ無敵の能力かというのは一度でもジョジョを読んだことのある人ならわかると思う。原因を突き止めるため、俺は原作・アニメを見なおしてみたが・・
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あ、これ絶対アニメのせいやわ。
時を止めれる奴がなんでこんな無様に走って逃げなあかんねんと。俺の記憶の中でも逃げてるイメージしかなかったのだがアニメの影響だとはっきりわかった。しかしそのアニメのおかげでグルドの時間停止の恐ろしさを改めて認識できた。今回はそんな「グルドの世界」に入門しようと思う。


グルドが時を止める時は、まず「止まれ!」という掛け声がある。(ほんの一瞬なら無い)
そしてここが原作とアニメで大きく違う点なのだが、アニメではグルドが「呼吸を止めている間だけ時を止めていられる」ようなのだ。原作では、「く、くそ、これ以上時間を止められん!ぷはあ!」で時は動き出している。
おそらく、「ぷはあ!」をアニメスタッフが呼吸を止めているのだと解釈したのだろう。しかし原作を見るとわかるが、呼吸を止めている直接的な描写は見当たらない。まあここは解釈の違いということで片付けてもいいかなとは思う。
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続いて原作・アニメでわかるのは時間停止によるエネルギーの消耗の大きさである。
原作では「ち、ちくしょう・・時間を止めたままのの攻撃はエネルギーの消耗があまりにも大きすぎる」と攻撃できないでいる。アニメでは「何も逃げることはない」と気功波を出そうとするのだが、手から発射できず「エネルギーがたりない!」と岩山に隠れようとするのだ。
これがグルドの最大の欠点だろう。承太郎やDIOが強いのは「時を止めている間に攻撃できる」からだ。逃げるだけでは勝つことはできない。そして「もう時間は止められん・・!」という発言のとおり一定量のエネルギーがないと時を止めれないようだ。2回止めただけでエネルギー切れとはちょっと情けない気もする。


つまりアニメでの描写を整理すると、

・時を止めるには大きなエネルギーが必要

・停止時間はグルドが呼吸を止められる時間

・呼吸を止めているため、それだけでも体に大きな負担がかかる

・なので時間停止の間に攻撃するのは至難の業


ということになる。

しかしここで俺は思った。「こいつ何秒時を止めれるんや?」と。そこでDVDの秒数でグルドが時を止めてから岩山に隠れて再び呼吸するまでの時間を測ってみたら・・
なんと約50秒止めてました。
これはすごい。最大で5秒止めるのが限界だった承太郎の10倍の力である。そらそんだけ止めてたらエネルギーも無くなるわ。
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やっぱり闘い方というか戦闘センスというか、いくらスゴイ技を持ってたって使い手一つで腐らしてしまうんよね。
一言で言うとドン臭すぎなんですね。逃げる時もせめて飛べと。

例えば時を止めてすぐにエネルギー弾を出してすぐ解除するなど、常に省エネを心がけて闘うとかしてたら、あんな苦戦せんかったかもなんて思う。まあベジータの不意打ちが無ければ勝ってたんですけどね。事実、SFC「超悟空伝 覚醒編」では地球でクリリンがベジータのトドメをさしていたらグルドにやられるというBAD ENDがある。

極星十字相殺拳-120129_1804~010001.jpg 他にアニメオリジナルでは息が臭いという設定と、ベジータと確執がある過去が描かれた。フリーザに気に入られているベジータに「我々と同列になったなどと思うなよ!」と憤るグルド。ベジータが「全てにおいて完璧なフリーザ様にもひとつだけ理解できないことがある。きさまのような無能なやつをギニュー特戦隊の一人としてお認めになったことだ」と挑発し、一触即発になるが、フリーザが止めに入るというシーンだ。止めに入るというかグルドを後ろから光弾で撃ち倒すのだが。


こういう過去のシーンが俺みたいなアニメ派にはたまらんわけです。こういう過去をもっと描いてほしいと思う。
死後は界王星で餃子と闘ったが、これは本当にひどい。だって一度も時を止めることなく、金縛りの術も使わずに敗北したのだ。金縛りの術を使っていれば、充分に勝算があったと思う。界王様には万が一ヤムチャたちが負けてもなんとかできる秘策があったようではあるが。
ま、ぶっちゃけ使ってたらヤムチャたちが負けちゃうんで脚本家が使えなかったのだろうが・・

まさか脚本家が素で忘れてたんじゃないよね?