ドラゴンボール改 第95話 其之二 思わぬ形勢逆転 | 極星十字相殺拳

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北斗の拳やキン肉マン、ドラゴンボールについて普通「どうでもいいやろ」と思うことを真剣に自由きままに考える、そんなブログです。

自分の少年時代に、作品を通じて愛と友情と正義を教えてくれた製作者の皆様に、心から敬意と感謝申し上げます。

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前回はBGMばっかに気が取られて本編のほうにつっこむ気力がなかったんで、今回は本編につっこみます。

ええ、だいたいのことは先週のDEM様の記事で知ってたんですけどね、まずは言わせていただきますと・・


○悟空さん、あっさり瞬間移動しすぎ。

たぶんセルの前に来てから界王星に行くまでに十数秒ほどじゃなかったですか?なんかせわしなかった。

というのも、Zでは悟空が瞬間移動してからCMに入りました。それで一旦間ができますよね。それから

悟空「ここまでよくやったな・・悟飯!」

悟飯「お、お父さん・・・・」

悟空「母さんに・・すまねえって言っといてくれ・・いつも勝手なことばっかりしちまって・・・」

悟飯「!」

悟空「・・・・・・・グッバイ!悟飯!!・・・・」

と、いう感じでかなり間をとってたんですね。特に上の悟空の笑顔。この笑顔での溜めがだいぶあった。だから観ている側は、「あ、あああ悟空死ぬ、死ぬ・・界王様のとこに行ってしまう!」とハラハラする効果があったと思うんです。それが改では早かった早かった。文章にすると・・・

悟空「ここまでよくやったな悟飯!」

悟飯「お、お父さん」

悟空「母さんにすまねえって言っといてくれ。いつも勝手なことばかりしちまって。グッバイ!悟飯!」

と、いうような溜めの無さで「え、えええ!?」と視聴者側が戸惑っている間に死んじゃった感じでした。

で、関東ではこのシーンでまたKYなBGMだったそうで・・・


○悟空の「バイバイ・・みんな」に「なに!!」と反応するベジータが削除
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はい、これも実際観てみると違和感ばりばりでした。今回BGMにばかり集中してた俺でも「げ!」ってなったから先週の差し替え前だったらもっとムカついたかもしれん。

Zでも原作でもベジータは悟空の「バイバイ」に反応しています。原作ではざっとみたら気づかないかもしれません。もしかしたら改のスタッフは素で気づいてなかったかも。こんな0.5秒ぐらいのシーン入れてくれやと。


○18号を救うクリリンに「どこまでもお人好しだぜ!」と言うベジータが削除

上の「なに!!」も含めてなんですけど、これらを削除してサタンの弟子たちを残す理由が知りたい。他にも連続エネルギー弾のシーンをちょっとカットすれば充分入るじゃないですか。選択基準を間違ってると思う。


○トランクスの末期の吐血の削除とヤムチャの「死んでる・・」台詞追加

このトランクスの削除はわからんでもないですね、日曜の朝9時やし。当時とは時代も違うし、DBには珍しい生々しい吐血シーンで、あんな血縄縛りの門くぐれそうな吐血してりゃやむをえんでしょう。ただヤムチャの台詞追加はすごく変。
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だって元々台詞のないシーンに無理やり入れたから口動いてなかったし。

ここ、原作では即死だったトランクスがかすかに生きていて、「う・・う・・うごえ!」って死ぬ間際の末期の血を吐いて、ヤムチャがかけより「トランクス!・・はっ・・あ・・!」と死に気づいてベジータが「ガーン!」となるいい流れなんですよ、アニオリですけど好きなシーンだっただけに、「死んでる・・」は蛇足に感じました。


○ベジータの怒りシーンが台詞変更

Z「ちがう!セルを倒すのは下級戦士のカカロットでもその息子でもない!このオレ様なんだ!」

改「ちがう!カタキを討つのはカカロットの息子なんかじゃない!トランクスの父親、このオレだ!」

ここZでは回想回想ですごかったんですが、改では・・もうよくわからん。


○その他思ったこと
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この2カットが残ってて嬉しかった。黒目のままダウンしてるのってDBではここぐらいじゃないかなあ。

凄絶さがあって好き。このあたりや、セルの復活説明終わった辺りから作画は菅野氏ですね。で、連続エネルギー弾から海老沢氏になるという。悟空の瞬間移動シーンは中鶴御大と思う。


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あと、小学生当時は気づいてなかったけど、悟飯の左腕の負傷って未来悟飯と同じですよね。これ初めて気づいたときは「あ、ああ~!」と二世っぽく狼狽してしまいました。

「人造人間の闘いで左腕が使えなくなる」

「身代わりとなって負傷」

「仙豆もなくなり回復不能」

さらにいうと

「無茶をしたトランクスをかばって負傷した未来悟飯」

「無謀に突撃したベジータをかばって負傷した悟飯」

という条件も同じだ。ベジータの子であるトランクスはベジータの分身ともいえる。親子で悟飯に救われる運命だったのだ。これ鳥山先生が意識して負傷させたとしたらすごいなあと思う。


それと俺、前に人造人間編は「孫親子とベジータ親子の対比を描いてた」みたいなこと書きましたけど、今回観て改めて気づいたこともあった。


「息子をすごかったぞ!と認めて、満足して息子と地球を救って死んだ悟空」

「息子をなかなか素直に認められず、目の前で死なせてしまい生き残ったベジータ」


また、前にも書きましたけど息子側は・・

「父を超えたと思い込み意識的に力を抑えていたトランクス」
「父を超えた自分に気づかず無意識に力を抑えていた悟飯」
「精神と時の部屋を2回利用しても結局父を超えられなかったトランクス」
「精神と時の部屋を1回利用してとっくに父を超えていた悟飯」
これも鳥山先生は意識してたのかなあ。


来週はセル撃破ですね。Z戦士の友情パワーに感動しようと思います。

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