跳ねるJR九州に戦慄いた、鹿児島輪行旅 DAY3 その1 鉄砲をはじめて使用した戦いの場所へ | 毎日輪行日記

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リカンベントトライクGekko fxでの輪行の旅の記録

 その山城の写真を初めて見たときやけに好戦的やな、と感じました。いつかは実際に行ってみてみたいと思い続けていましたが、ようやく機会を得ました。

 姶良駅にて下車します。本当はひとつ手前の駅、重富駅の方が近いんですが、跨線橋を重くて邪魔な折り畳んだ状態のリカンベントトライクを持ち上げるのがいやでしたので。前日木崎原に向かう際、じっくりと品定めした結果が出ております。ここならちいさな階段を数歩下りれば外に出られます。

 駅の切符回収ボックスに切符をへへーんと放り込んでいるところを駅員に見られていました。いたんですか、と言う感じですが、JR九州はなんだかとっても人件費削減に力を入れてらっしゃるのですね。前日も隼人駅から鹿児島駅までの運賃を精算しようとしたら、すでに窓口が終わっていました。自分ですんですか、と呆れながら特急に乗車したので特急券込みの切符を購入して回収箱に放り込みましたが、そういえば隼人駅から乗った特急列車もワンマンでした。特急なのにワンマン?となり、扉の開閉確認も運転手がしているところをばっちり確認したので間違いはないのでしょう。関西でもワンマン電車は増えてきてはいますが、JR九州の思いっきりぷりには感心します。

 自転車を展開し、トイレも済ませて重富駅方面に戻りつつコンビニに寄ってお茶を購入します。しばらく走ると見えてきました。岩剣城です。

 剣の平とも呼ばれる三方を切り立った崖になった城は島津の四兄弟のうち義久、義弘、歳久の初陣となった戦い場でもあります。

 麓の岩剱神社には岩剣城の縄張り図があります。お詣りを済ませて城へと向かいます。

 登山口までの道で城側を眺めるとやはり絶壁です。圧倒されます。

 城への入り口が見えてきました。登山道は砥石城に比べればまだマシですが、なまった身体には十分応えました。足を滑らせないように慎重に登っていきます。その甲斐あって一番先の曲輪からは姶良市内が一望できました。

 しばらくゆっくりしますが、初日が雨で丸つぶれになったのでできるだけ早く鹿児島市内に戻らないといけません。

 さて下に戻る道はどこからでしたったっけ、と木々の間を探していると登ってきた道と反対方向に石垣が見えました。

 本丸跡でした。その本丸跡の先にも城は繋がっているようでしたが、深い堀切の先へはちょっといけそうになさそうでした。諦めて下山します。

 下りてからまた城正面な感じで一枚。昔の人は思い甲冑を身につけて重い武器も持って、さらに戦ったなんて、想像を超えます。

 すぐにでも輪行したいところでしたが、越前島津家墓所に寄り、

 吉田松尾城跡近くにある島津歳久公招魂碑を訪れます。

 この地に善政を布いた三男歳久は領民に慕われていました。

 戻りの重富駅までは追い風もあってスムーズに戻ることができ、すこし電車が遅れていたこともあって一本早い電車に輪行作業は急ぎましたが、ゆっくりと乗ることができました。