先ほど、素直に好奇心を持ち続け、質問をしていくことの大切さを書きましたが、今回はその質問の次元を高めていくことを書いていきます。
ここでの質問は、教育上。学ぶといった視点からの考えをベースにしてあります。


質問の次元を高めるとは?

①何がわからないかを明確に
②質問は、答えではなく方法
③知らないふり

①は、質問をするときに、自分自身が何がわからなくて困っているのか?どのような答えが必要か?これをできるだけ具体的にしていく必要があるということです。
よく、困るのが、質問してくれた本人が、何がわからないのかわからないといった状態です。
それでは、どんな答えを出しても、何も解決しません。
何がわからないかを知るためには、どこまで何を理解しているかを自分で整理する必要があります。
ここがわからないといった具体的なポイントの質問には、具体的な答えが返ってきます。
漠然で抽象的な質問には、大きな枠での答えしか返ってきません。
学ぶ時には、常に、自分の理解度を意識し、それを相手に伝えることが必要ですし、教える立場の人は、常に、相手がどのくらい理解しているのか?どう教えるべきか?どう答えるべきか?を意識していかなければなりません。



②ですが、私が尊敬する先生に、あることを聞いたとき厳しく怒られた経験があります。

それは、本当にわからないのか?

それに対して、

はい!

と答えたところ

知っているか?知らないかではない!それを自分で調べることは不可能か?調べ方ならいくらでも教えるが、今答えを教えて君はそれを学べるのか?

と言っていただいたことがあります。

なるほど、それを調べることをせず、相手に答えを求めることではなく、調べて自分なりの見解や、知識の枠を構築してから質問することは、
相手にとっても、レベルの高い話になるし、自分の学びの観点から考えても、効率と①の何がわからないかが明確になるな!と思いました。

つまり、自分でできることをがんばるから、何がわからないのかわかっていくのであって、その工程にこそ学びの価値があり、すぐに求める答えに意味や価値がないことに気が付きました。


③は、先ほども少し書きましたが、相手からより多くの情報を得るため、自分の知識に違う視点を加えるため、そして聞き上手こそが人間関係を潤滑にするので、知っていることの主張より、聞くことが大切だということです。



こう考えると、質問一つに対しても、少し変えるだけで、様々な問題が解決し、成長につながることでしょう。
色々経験していくと、知っていてあたりまえと、自分自身も周りからも思われるようになる。
こう思うことは、当たり前のことです。

ただ、そこには誤解があります。
知っていいることはえらい事でも、すごい事でもありません。逆に知らないことは、恥ずかしい事でも、ダメなことでもありません。

なぜなら、この世にあるすべての知識を知っている人間も、すべてを体験した人間もいないからです。

それよりも、自分の知識を常に向上させようとすること、ここに重要なポイントがあります。

どの立場にいても、素直な好奇心を持つことが必要です。


例えば接客に関して、自分の知識をドンドン出す人間より、相手の得意分野を見極め、聞き上手の人間の方が好印象を持たれます。
自分自身、美容師の時に、知っていることがあっても、知らないふりをして、お客様に、どんどんそのことに関して聞いていました。
なぜなら、自分が知っていることを相手に自慢しても何の意味もないことと、自分の知っている知識の違った視点の組み込みをしていきたかったからです。


他にも、何かを、人に教えてもらうときには、こんなのもわからないのか!と思われるくらい質問をします。ある海外の人に講義をした時に、その生徒たちの食い入るような視線や、質問の山に戸惑った時があります。
その時、日本人とのギャップを考えましたが、現地の人にそのことを尋ねると、そこには、彼らは本気で学ぶ姿勢や覚悟が、決定的に日本人と違うことがわかりました。
彼らにとっての教育にかけるお金の大切さや、それを学ばなければ、生活が成り立たないといった環境においての覚悟。
これだけ投資してるのだから、できる限り情報を吸収してやる!本気で学ばなければ、家族が!そういった思いが、姿勢と覚悟を産み出していました。
本当に学ぶことの本質を改めて考えさせられました。

次に、人に教える立場の時のことです。
自分は、最初教えることに自信がなく、質問されるのが怖かったことがありました。
そんな恐怖からでるイライラをぶつけ、そんなこともわからないのか!自分で考えろ!やめた方がいい!などと発言していました。
教えることのプレッシャーや、知っていて当たり前だと思っていたからです。
そんな時に、自分の知識や経験の足りなさを改めて見直したところ、知らなくても恥ずかしくない!そんな考えにたどり着きました。
それからは、何かを聞かれ、わからないことは一緒に調べたり、後輩の指摘により、やり方を変えたり、教える立場と教えてもらう立場で教育システムを構築したりしていくようになりました。
また、自分の知らない分野のことは、それってなに?なに?教えて!と質問していったところ、人間関係も潤滑になっていきました。


よく、社長は誰にも相談もできず、弱音も吐けない孤独だと耳にしますが、それは、自らが作り出している環境だと思います。


どの立場に立っていても、常に好奇心を大切に素直に聞くこと、必要のない自尊心の見直しは、必要ではないかと思います。


少し長くなってしまいましたので、質問の次元を高めることに関しては、別記事で書いていきます。