いつもスタジオルーツ宮古のブログをご覧いただきありがとうございます。
スタジオルーツ宮古では、
「合理的なカラダづくり」をテーマとした、
動きを整えることでカラダを改善していくサービスを提供しています。
*カラダの構造を整える骨格調整
*体内環境を整える内臓ケア
*コントロールシステムを整える自律神経調整
今回のテーマは、活動のご報告です。
宮古市の発達支援センターさん主催、宮古ブロック会と保育士会共催の講演会でお話する機会を頂きました。40名の方にお集まりいただきました。
現在、宮古市の療育支援に作業療法士として携わっているのですが、近年子ども達が抱えている課題に対し、身体機能の視点からどのように現場で関わり合いを持てばいいのかシェアさせていただきました。
行動を3つに要素分解する
人間の活動は基本的に機械と一緒で、
入力→出力→フィードバック
の繰り返しです。
読書で当てはめると
本を読んで知識をインプット→言葉で表現してアウトプット→周囲の評価
といった具合です。
人間の活動をこの3つに分けた時に、
どのフェーズで問題が起きているのかを考えるとシンプルになります。
人間の能力はこのようにピラミッド上になってまして、
1番下のベースが「感覚」というインプットになります。
土台をクリアすることで、上位にある「知的活動」の精度が上がります。
つまりは、このベースを構築してあげることが子どもの発達において非常に重要なのですが、
昨今の利便性・効率性を求める世の中の流れはこの感覚の発達に逆行しているのです。
遊びで「概念」を学び、「秩序」を理解する
幼児の10の基礎概念というものがあります。
これは、物事を理解するためのベースとなる概念で、
10の概念があることが前提で「学習」が始まります。
そしてこの概念は、能動的に感覚をインプットしていく中で育まれます。
能動性を引き出すアプローチが必要であり、その感覚を受け取る感覚受容器を
十分に使いこなすことが非常に大切です。
子どもの発達は社会の大きな課題
現在、3人に1人の子どもが弱視であるという報告があります。
他にも身体機能、思考力の低下など、基本的には能力の低下が多く聞かれます。
前述した通り、文明の発達は身体機能の劣化と相関性があります。
カラダは基本的に使わなくていい機能は退化させていくので、
ある程度のストレッサーが必要なわけです。
安易に環境を変えていった皺寄せが、子どもの成長にまで影響を及ぼしているのです。
今回は就学前のお子さんを想定したものでしたが、中学生、高校生、ないし社会人まで関係する由々しき事態です。現に、成人前のお子さんでも発達面の問題を抱え、相談されるケースが多々あります。
公的な環境ほど個人の努力ではうまく機能しないことはすでに想定済みなので、
システムごと変えていけるような働きかけをしていこうと思います。