牛肉偽装事件に、うなぎ産地偽装事件。
これら食の偽装事件が多発し、そのたびごとに、マスコミに袋叩きにされています。このようにリスクが滅茶苦茶高いとわかっている「はず」なのに、それでも「直らない」のはなぜでしょう?
その1つの原因は、人間の持つ「”他人事”力」にあるのかなとも思っています。
悩み相談なんかでうっかり空返事をしてしまったとき、「あなたにとっては、所詮他人事だよね。」というセリフを言われたことがないでしょうか?
しかし、考えてみれば、これは当然な一面もあると思います。「他人事だから話を聞ける。」これがもし全部「自分ごと」のように受け取っていたら、身も心ももちません。
「その出来事を自分とは切り離して傍観的に見ることができる。」
これはある意味、人間が自分の精神を安定的に保つために備わった力なのではないかと思います。
しかし、他面、人間には「ある出来事を自分に引き直して考えられる」という力も持っています。いわば、「他人事」を「自分ごと」のように考える力です。
「他山の石」や「反面教師」。これらのことわざは、他人事を自分ごとに引き直せる人間の「力」を表わしたものだと思います。いわば、「ひき直し力」ですね。
最近の不祥事等を見ていると、ひょっとしたら、この「ひき直し力」が低下しているのかな。とも考えたりします。他人事と自分ごとのバランスが崩れて、他人事に偏っているのではないでしょうか?