RedwirezのBIG Box IR購入はおすすめしない! (購入レビュー) | しわすはやさブログ(DTM,ギター,音楽,作曲)

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OwnHammerと並ぶギターキャビネットIRの老舗のRedwirez。海外の掲示板などでは「OwnHammerが自分には最高」「ML Sound Labをいつも使っている」などよく見かけるのですがRedwirezの名前はあまり上がって来なかったり、レビューなども「老舗」「マーシャルが無料」という情報は結構あるのですが、それ以外あまり見つけられず、気になっていました。

その辺の自分の感じたところも含めて、購入したからわかるレビューをします!

Redwirez BIGbox Modern Classics

BIG box Modern ClassicsというIRを購入しました↓

およそパッと思いつくスタンダードなキャビネットを網羅しています。組み合わせのスピーカーは1種類ですが、Celestionを中心にEminenceやEVHキャビにはSheffieldなど、キャビネットのオリジナルの仕様を元にしたとても良いチョイスと思います。またマイクも種類が多いです。これで$49はかなりお得では!?と思いまして、購入しました。

BIGBoxの中身

ダウンロードできるファイル

購入するとダウンロードリンクのあるページに飛べて、そこには使い方のチュートリアルも記載があります。

BIGbox IRでダウンロードできるものは下記になります。

  • IRModules: 同社のキャビネットシミュレータアプリ「mixIR」用のIRモジュール。
  • IRs: Standard, 50%Z,100%Zの3種類の、フィルタ(多分LPFとHPF)を通したIRファイル。
  • RawIRs: 上記「IRs」のフィルタを通してない「生の」IRファイル。
  • Prest IR: 「mixIR」のプリセットを一つのwavファイルに出力したIRファイル。

それぞれIRファイルが1GB超えています(Modulesはもっと重いですが)。とんでもないファイル数です。

Redwirez IRをIRローダープラグインで使う場合

Redwirezの解説では「Preset IR」とRawIRsの「Stnadard」と「50%Z」の3種類がフレキシビリティ的に推奨です、とありました。
さて、「Z」ってなんだろうというところなのですが、「ゴリゴリ感やきらめくような高音、シャーシャーした感じなど、チューブアンプとスピーカーの相互作用によって生じる音のシミュレートを私たちは"Zカーブ"と呼びます。Z50%がもっとも本物に近いです」とのこと。まぁとりあえず推奨の3つをダウンロードしましよう。

フォルダ構成が凶悪

この画像で伝わるかわかりませんが、なんとも3rdparty IRローダー泣かせのフォルダ構成です。
Zの割合毎に大フォルダが別れてしまっているので、例えば同じキャビネット、同じスピーカーで「Z0%- Z50%-Z100%を試しながら」をしようとすると、いちいちフォルダを移動しながら選択しないといけません。とても面倒です。さらにマイク毎にフォルダ分類さているので「このマイクはイマイチだから次の」に非常に変えにくい。このフォルダ構成を見た途端やる気が半減するレベルです。

プリセットの中身が不明

Preset IRはmixIRのプリセットが一つのIRファイルになっています。プリセットの種類自体は結構あります。ひとつのキャビネットに対して20〜30くらいあります。一応キャビネットの名前と使っているマイクが書いているものもあるのですが、「Thin」とか「Chug」とかどんなマイクを使っているのかわからないプリセットも。微小変更しようにも中身がわからんのと、ある程度使っているマイクがわかるのでは結構違う気がします。

RedwierzのBIGbox IRはmixIRアプリを使うことが前提

つまるところこれなんですよね。mixIRを買えと。で、mixIRでは先ほど不明だったプリセットの詳細がわかります。
下のは「Rectro-V30-Bal-Brite」というプリセットなのですが、マイクを3つ+Zの調整+EQなんかも入れています。

mixIR3の機能

BIGBoxのポテンシャルはmixIR3を使わずには出せないようです。mixIRを使うと”Z”のIRモジュールを呼び出すことができて、Zの割合をスムーズに調整ができます。高域目立つ部分の音が結構変化します。確かに真ん中くらいがちょうど良い感じがします。
レゾナンス(低音成分)もいじれたりこのモジュールだけでも結構音が変化します。
またmixIRでは、IRファイル単体には無い微妙なマイク位置も設定可能です。
mixIR機能としてはかなり多機能ですごい良いと思います。もちろん外部Redwirezでは無いIRファイルもロードできます。
またそこにZモジュールを足したり、EQやリバーブを挿したりもできます。

音の感想

自由度がとても高いです。その分調整が非常に難しいです。まだ全部のキャビネットを試せていないですが、OwnHammerと比べると、高音の芳醇な感じがよりあるかなと思います。ハードな歪みの音よりも個人的にはクリーン/クランチに合わせると良いと感じました。

まとめ

タイトルの通りです。「BIGBox単体だけ買ってプラグインのIRローダー」での使用前提であれば購入はおすすめしません。非常に使いにくいです。mixIR3も購入する、もしくはすでに持っているのであれば、このキャビネットの種類と自由度の高さは魅力的と思います。ここまでいろいろできるのであればBIGBoxとmixIR両方買っても値段相応かなと思います!