隔月アップとなってしまった感のある「究極のパンクロック・ソング」のコーナー。前回が5月でしたので、なんとかペースをキープしている感じです。今回は78~79年にかけて発表された曲が5曲集まりました。まさに、パンクからニューウェイヴへと移行していく端境期。音楽的にも質の向上が見られた時期でした。

 


(66) Babelogue/Rock N Roll Nigger / Patti Smith Group (1978)
(67) Discovering Japan / Graham Parker & The Rumour (1979)
(68) Accidents Will Happen / Elvis Costello & The Attractions (1979)
(69) Rock & Roll High School / Ramones (1979)
(70) Carcass / Siouxsie And The Banshees (1978) 

まずはパティ・スミスの3rdアルバムから、彼女の代表的ナンバーとも言うべき(66)"Babelogue/Rock N Roll Nigger"。攻撃的なスミスのモノローグから、スピード感溢れるロックン・ロール・ナンバーへと展開する、このアルバムのハイライト。13年に金沢まで来てくれた時も演ってくれた曲でした。(記事はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=G8SoVfTVLrk

続いては、グラハム・パーカーの4thアルバムに収録された、(67)"Discovering Japan"。外タレが日本のことを歌ってくれることが珍しかった時代、この曲は嬉しかったですね。サウンドもスピード感があって、パーカーの絶頂期の勢いを感じるナンバーでした。
https://www.youtube.com/watch?v=usYZgZ3ZYIg

次に登場するは、エルヴィス・コステロ。3rdアルバムの冒頭を飾った(68)"Accidents Will Happen"。パンク時代にあって、チープながら洗練されたサウンドとポップなメロディは印象的で、当時、本当に良く聴いたアルバムでした。


元祖パンクとも言われるラモーンズの79年に発表されたシングル・ナンバー。映画のサウンド・トラックとして発表された(69)"Rock & Roll High School"。この曲を聴いた時は、ラモーンズも随分、ポップになったもんだなぁと思いました。80年に発表された4thアルバムにも収録されました。
https://www.youtube.com/watch?v=oz7KYUkdlvE

そしてラストは、スージー&ザ・バンシーズのデビュー・アルバムから、(70)"Carcass"。この曲もアルバムの中で印象的でした。ヒットした"Hong Kong Garden"よりも彼ら本来の個性を感じさせた曲でした。なんと、当時のライヴ映像がありました。
https://www.youtube.com/watch?v=_hqRUzrfftw


パンクがぶち壊して焼野原となったシーンから、続々と新たな音楽の芽が生れていった時代の息吹を感じる5曲でした。なんかワクワクする時代でした。