Sea Breeze Season8 -59ページ目

それぞれの夏



お盆休み中のある日のこと。


この日はちょっと遅れて海に到着。


早速売店へ。


海の家の中を見回してみると、そこそこお客さんは入っていた。


酔って騒いでいる7~8人の男のグループ。


ナンパした女の子と仲良くなろう頑張っている男たち。


女子会よろしく飲んでしゃべっている女の子たち。


子どもが大ハシャギしている家族連れ。


そんなお客さんたちの中にひとり気になる女の子がいた。


20半ばくらいだろうか。

女の子というより、ちょっと大人の女性という感じ。


砂浜に面した座敷の一番端の席で一人でずっと携帯をいじっている。


水着にも着替えず私服のまま。


テーブルを見てみるとビールが缶が2つ。


誰かと一緒に来ているようだ。


しばらくすると汗だくの日焼けした男が現れた。


男は30歳くらい。


彼女は男に向かって微笑みかけた。


どうやらこの男が連れらしい。


彼女は楽しそうに男と会話を交わしている。


2、3分すると男はその場を離れて行った。


男は砂浜のサマーベッドの上で日光浴を始めた。


彼女はまた携帯をいじったり、雑誌を読んだりしている。


彼女は時々売店にきて二人分の飲み物を買っていった。


そんなことが何回か繰り返された。


そして夕方。


帰り支度を終えたふたりが売店に来た。


ほとんど一人でいた彼女は一言も文句を言わず、嬉しそうに男と腕を組んでいる。


そして男が、


「おいしい魚を食べさせてあげたいんだけど、どこかいいお店ありますか?」


と聞いてきた。


うまい魚料理を食べさせる店をいくつか教えてあげた。


そのついでに聞いてみた。


「彼女ずっとひとりだったけど退屈じゃなかったの?」


すると男が、


「こいつ潮風に吹かれながらボ~ッとしてるのが好きなんですよ。」


と言い、


「逆に俺のほうが退屈でしたよ。」


そう言って二人は笑っていた。


なるほどとオレは納得した。


「じゃぁ、あとはおいしい魚を食べるだけだね。」


と言うと、


彼女は、


「うん、ありがとう。」


と言って、男と腕を組んで歩き始めた。



夏の楽しみ方は人それぞれだ。

バカンス感



前ブログの『のんびり』の後のお話し。


閉店間際、


一組のカップルがオレに、

「このサマーベッド誰のですか?」


と声をかけてきた。


「オレのだけど。」


と答えると、


「写真を撮りたいんでちょっと借りてもいいですか?」


と言うので、


「自由に使っていいよ。」


と言って貸してあげた。


「ありがとうございます。」


と言って、彼氏は彼女をサマーベッドに座らせた。


彼女が普通に座ると、


彼氏が、


「もっとバカンス感を出そうよ。」


と注文を付けた。


その後の二人の会話。


彼女:「バカンス感ってどんなの?」


彼氏:「もっと夏っぽく。」


彼女:「だから夏っぽくってどんなのよぉ?」


彼氏:「サングラス持ってるんだから、それを使ってさぁ。」


彼女:「普通に撮ればいいんじゃない?」


彼氏:「せっかく海に来たんだからバカンスっぽさを出さなきゃ。」


彼女:「こんな感じ?」


と言って、


サマーベッドに横たわり、サングラスをかけ眩しそうに空を見上げた。


彼氏:「それ、いいじゃん!いいじゃん!」


と言って写真を撮った。


続いて彼氏も同じようなポーズで写真を撮った。


因みにこの日は、前ブログでも書いたが曇り空だ。


それでも二人が楽しそうにしているので、


「じゃぁ、ツーショットで撮ってあげるよ。」


と言って受け取ったカメラを構えた。


彼氏は彼女が寝ているサマーベッドの横の砂浜に座り込んだ。


「それでいいの?」


と聞いたら、


「ハイ、お願いします!」

と言うのでシャッターを押した。


撮った写真を確認して、


「これ、いい!いい!」


と言って喜んでいる。


二人は、


「ありがとうございました!」


と言って帰って行ったが、

どう見てもその写真は、


『サマーベッドの女の子をナンパしている男』


にしか見えなかった。


これも一応バカンス感なんだろうか?


のんびり



今日は朝からどしゃ降りの雨。


午後から日差しがあったもののあいにくの空模様。


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人出もイマイチ。


こんな日はのんびり過ごそう。


今はサマーベッドの上でラムネを飲みながらこのブログを書いている。


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