お金が
あっちこっちの海の家を覗きながら何度も砂浜を往復しているカップル。
何かを探している様子。
そして、うちの海の家の前で立ち止まった。
「何か探してるの?」
と声をかけると、
「何を食べようか見ていたら、メニューにみそおでんっていうのが見えたんで。」
「それならあるよ。中で食べてもいいし、テイクアウトもできるし、どちらでもどうぞ。」
と言うと、
2人はサイフの中を覗いて、
「お金足りないよ。」
と彼女。
「これで足りるよ。みそおでんとジュースだから。」
と彼氏。
「だってぇ、私チューハイ飲みたいから。」
「え~っ!チューハイなの?」
と彼氏。
結局、
「ちょっとお金取りに行ってきます。」
と言って、また今来た道のりを戻って行った。
しばらくすると、2人揃ってやって来た。
「お疲れさま。どこまで戻ったの?」
と聞くと、
「一番端っこだから疲れました。」
そして、テイクアウトしたみそおでんと缶チューハイを持って、また一番端っこの海の家まで戻って行った。
どうしてそこまでしてみそおでんが食べたかったのだろう。
聞いてみればよかった。
3連休 プチ蜜さん
バイトが、
「今、パラソル借りにきたコ良かったッスよ~」
と言いに来た。
「どこ?」
と聞くと、
「正面のあのパラソルの2人ッス。」
バイトが指差したほうを見ると、
女の子が2人パラソルの下に座っている。
1人はショート、もう1人はロングヘアーだが、顔まではよくわからない。
その2人が食事をしに来た。
「あの2人ッスよ。ロングのほう良くないッスか?なんか壇蜜みたいで。」
と言った。
「う~ん、遠くで見るとソレっぽい感じだったけど。ちょっと違うだろう。」
と言うとバイトは、
「あのラーメンの食べ方なんかちょっとエロくないですか?」
と食い下がってくる。
彼女は緩くウェーブした長い黒髪を気にしながらラーメンを食べている。
「壇蜜と言うにはちょっと微妙な、ちょっと残念な感じがするけど…。」
と言うと、納得しない様子で、
「そうかなぁ。」
と言っている。
「じゃぁ、壇蜜じゃなくてプチ蜜ってことでどうだ?」
と言うと、
「あぁ!!それいいッスね!!」
と納得したようだ。
それ以降、この日一日バイトの間で、彼女は『プチ蜜さん』と呼ばれていた。
当然、本人は『プチ蜜』と名付けられたことは知らない。
3連休 熱中症
この日はかなりむし暑かった。
陽射しはそれほど強くはないが、風がほとんどない無風に近い状態。
湿度も高い。
なにもしなくても汗が流れてくる。
そんな日に、熱中症患者が出た。
ライフセーバーが担架を持って走って来る。
サマーベッドに寝ていた女の人をに担架に乗せている。
ライフセーバーが声をかけるが反応がない。
付き添いの人も話しかけているが、やはり反応がない。
担架に乗せられた女性はそのまま救護本部に運ばれて行った。
あとで話を聞いてみたら、
こういう事だった。
あまりにもむし暑かったので、ビールを飲んで海に入った。
ウキワで揺られているうちに気分が悪くなったので、
早々に海から上がってサマーベッドで休んでいたが、そのまま寝込んでしまった。
一緒にいた仲間が様子がおかしい事に気付き、ライフセーバーを呼んだ。
幸い症状は軽かったので、すぐに回復し、何事もなかったかのように自分の足で帰ることができた。
今年の夏も暑くなるようなので、くれぐれも気をつけて欲しい。