Sea Breeze Season8 -46ページ目

愛をこめて



かき氷を買いにきた高校生くらいの4人の女の子。


メニューを見ながらどれにしようか迷っている。


「悩むほどのモノでもないけど。」


と言うと、


「だっていろいろ食べたいじゃん。」


とまたメニューを見る。


「それなら好きなモノを注文してシェアすればいいんじゃない?」


言うと、


「あっ、そっか。」


と相談を始めた。


そして、


「メロンください。」


「私はいちこミルク。」


「私はあずき。」


「それじゃ、私は抹茶にしよ。」


と注文した。


「了解。じゃちょっと待ってて。」


と言って、かき氷を作り始めた。


すると、


「シロップ多めで!!」


「ミルクたっぷりお願いします!!」


「愛をこめて作ってください!!」


と言ってきたので、


オレは、


「じゃぁ、一応これやっとく?」


と言って、メイドカフェのように、

胸の前に指でハートを作った。


それを見た愛をリクエストした彼女は、


「あっ、それはいらないから一生懸命作ってください!!」


と、即座に拒否した。


オレは、出来上がったかき氷を持って、


「ハイ、お待ちどうさま。愛以外はリクエスト通りに作ったよ。」


と言って、かき氷を渡した。


ひとくち食べた彼女たちは、


「大丈夫。お兄さんの愛を感じるよ。」


と言った。


「ウソつけ!!全力で拒否したくせに。」


と言うと、


「おいしい!!愛を感じるよね。」


「うん、感じる感じる。」


と笑いながらかき氷を食べる彼女たち。


「愛はもうわかったから、早くお金払ってくれる?」

と言うと、


「あっ、忘れてた。」


と支払いを済ませた。


そして、


「じゃぁね、お兄さん。どうもありがとう。」


「またあとで買いにくるね。」


と言ながら砂浜を歩いて行った。


その後、彼女たちは約束通りまた売店に来てくれた。

健気に



今日入った男女6人のお客さん。


今時の若者の集まりといった感じのグループ。


まだ海の家はそれほど混んでいなかったので、

彼らは自分たちの席を確保して飲みはじめた。


だが、売店に買いに来るのは、かわいい女の子1人だけ。


人数分のペットボトルやジョッキを抱えて仲間の所へ戻って行く。


他にも女の子はいるのだが、買いに来るのはそのコだけ。


ビーチに出てからも、買いに来るのはやっぱりその彼女。


缶ビールやペットボトルをビキニの胸に抱えて戻って行く。


持ちきれないとはいえ、いつも胸に抱えて行くので、

「ビキニで抱えてたら冷たいでしょう?」


と言って袋を出そうとしたら、


「あっ、大丈夫です。」


と言って、小走りで戻って行ってしまった。


そうこうして一日海で遊んだ6人は帰り支度を始めた。


その時、


「すみません」


と声がしたので振り向くと、

彼女がいた。


手には途中まで空気を抜かれたウキワやビーチボールを抱えている。


そして、


「空気を抜くのありますか?」


と言った。


かわいそうなので、


「手伝ってあげるよ。おいで。」


と言って、ウキワやボールを受け取った。


空気を抜きながら、


「今日は一日パシリだったね。」


と言うと、


「しょうがないんです。私が一番後輩だから。」


と彼女。


どういうグループなのか聞いたら、


今はみんな社会人だが、学生時代の先輩後輩で集まったらしい。


その中で彼女が一番後輩なのだという。


それにおとなしいので、いつも頼まれ事をされるらしい。


確かに彼女の口調は見た目と違って物腰がやわらかい。


それにしても彼女の献身ぶりはなんとも健気だった。

太陽に傘



今日は日曜日。


太陽に傘がかかっていた。


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太陽に傘がかかると天気が崩れるというが、


天気予報の週間予報では、月曜日からの天気は下り坂と言っていた。


それにしてもきれいに傘がかかっていた。


因みに、実際には傘ではなく、


暈(かさ)と書くらしい。