Sea Breeze Season8 -30ページ目

2015年



明けましておめでとうございます。


今年もよろしくお願いします。


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海の家のバイト



海の家では、どこでもバイトを雇っている。



但し、バイトにとっては海の家にも良し悪しがあるらしい。



オレが手伝っている海の家でも、大学生や高校生が何人もバイトをしていた。



ある日のこと、



オレは、いつものようにレンタル小屋に行きチェックをしていた。



この日の当番は高校生のバイト。



そしていつものようにそのバイトと雑談をしていると、



「隣のアイツが、こっちでバイトしたいって言ってましたよ。」



と言った。



隣のアイツとは、


隣の海の家でバイトしている高校生で、

オレと雑談をしているバイトの同級生のことだ。

オレも何度か話をしたことがある。



「なんで?海の家なんてどこでも一緒だろ?」



と聞くと、



「いや、こっちの方が楽しそう見えるらしいんスよ。」



と言った。



「そうか?お前はどう思う?」



「俺はここのバイト楽しいッスよ。」



と答えた。



それを聞いてオレは、



「多分そうなんだろうな。ここでバイトしてたヤツは毎年申し込んでくるんだよ。お前を誘ったアイツだって去年もここでバイトしてたからな。」



「俺もアイツに声かけてもらってラッキーでした。」



この高校生も、去年ここでバイトしてた同級生に誘われて一緒にやって来た。



「だけど、やってる仕事は同じなんだけどなぁ。」



と言うと、



「でも忙しい土日は、指示出してくれたり、フォローしてくれるじゃないスか。それにお客さんと雑談したり。だから動きやすいし楽しいんスよ。」



そんな会話をしていた。




それからその数日後、



もう夏も終わりに近づいた頃、



隣のバイトと話す機会があった。



オレが、



「こっちでバイトしたいんだって?アイツから聞いたよ。」



と聞くと、



「したいッスよぉ。楽しそうじゃないッスかぁ。」



と即答した。



「なんで?やってる仕事は一緒だぞ。」



「そうなんスけど、アイツらよくおにいさん達と楽しそうに話してるじゃないスかぁ。」



「あれは雑談しながら仕事を教えてたんだよ。雑談のほうが長いけどな。それにただ命令したってお互いつまんねぇだろ。」



「そうッスよね。それとアイツが言ってましたよ。』


「なにを?』



「仕事はしっかりやって、あとは楽しめって言ってくれたって。』



「やる事さえしっかりやって迷惑かけなければ、誰も文句は言わねぇし、自由な時間だってできるだろ?」



「そうなんスけど…。」



「だったら楽しまなきゃ。せっかく海でバイトしてるのに楽しまなきゃ損だろ?」



「ウチにはそういうふうに言ってくれる人がいないんスよ。みんな仕事仕事って感じで。だからアイツらが羨ましいんスよ。来年はお願いしますよ。』



と力説していた。



本当にこっちでバイトしたいようだった。





そして、海の家の最終日。



バイト達は、店長と来年の申し込みの話をしていた。



あの高校生は、隣のアイツも連れて来ると言っていた。



だが、来年は大学生も高校生も、就活や受験の年になる。



何人がバイトに来られるのかわからない。



とりあえず、来年の夏を楽しみにしていよう。



海の家の良さとは?



うちの海の家に入ったニーチャン達。



売店に来るうちに話をするようになった。



その中の1人が、ビールを買い、売店前のテーブル席で飲みながら、



「ここの海は初めてだけどいいねぇ。ゆっくり飲めるよ。」



と言った。



「初めて?やっぱりいつもは湘南辺りが多いのかな?」



と聞くと、



「そうなんだけどさぁ、あっちは疲れるんだよね。」



と言った。



「なんで?」



「シャレた店が多いから話のネタにはいいんだけど、のんびりできないだよ。」



「へぇ~、そうなんだ。」


「そうだよ。ここは座敷があるから横になれるじゃん。あっちはテーブル席だけだからさぁ。」



仲間のニーチャン達は、座敷で寝転んでいる。



遊び疲れた子供を寝かせている家族連れもよく見かける。



「だけど、みんなパラソルの下で横になってんじゃん。」



「暑くて長時間なんか寝てらんないって。」



確かに、暑さ対策の為のパラソルとはいえ、寝込んでいる人がいると、熱中症防止のためにライフセーバーが声をかけて歩いている。



「だけど、湘南の方が女の子いるんじゃないの?」



と聞くと、



「女の子の数だけは多いけど大したことないね。こっちだって十分イケてるよ。」



そして、



「ナンパしたって、テーブル席じゃ疲れるよ。やっぱり一日遊ぶなら、こういう海の家の方がいいよなぁ。」



と言った。



このニーチャン達、


日焼けした体にタトゥーを入れ、女の子目当てだけのように見えるが、


こういう海の家の良さに気づいたようだ。



その後、このニーチャン達はナンパした女の子達と座敷で盛り上がり、



売店の売り上げに大いに貢献してくれた。