Sea Breeze Season8 -20ページ目

ドタバタ

最後に更新したのが2016年の夏。

気がつけば2020年。

3回も夏が通り過ぎていた。

なので、

久々に更新してみようと思う。


更新していなかった間にあった、いくつかの出来事。




ここに何度も登場している、ビール好きのねぇさんが遊びに来た夏があった。

いつものように、

「ヤッホー!おにいさん!また来たよー!」

と言いながら現れた。

その時オレは、

売店の前で、バイトの女子高生にからまれ、ドタバタの真っ最中だった。

女の子のバイトは4人。
食堂でお客さんの注文や配膳、皿洗い等を担当している。

海の家では、昼時の混雑を避けようと、昼前から早めに食事を済ませに来るお客さんも多い。
そんなお客さんが徐々に増え始め、すぐに大忙しになる。

食事を注文したお客さんは、大体ビールやジュースを買い来るので売店も忙しくなる。

この日もそんな状態だった。

そんな大忙しが一段落した時に、バイトの中の1人の女子高生が売店に来た。

そして、売店の前で常連さんと話していたオレに、

「○○さ~ん、疲れた~。ノドかわいた~。ジュース飲みたい~。」

と言った。

バイトは、オレの事を○○さんと名前で呼ぶ。
オレはバイトの女子高生に、

「そこに麦茶があるだろ。それ飲んでいいぞ。」

と売店の中を指差した。

「や~だ~!ジュースがいい~!ご馳走してよ~!」

と、食い下がってきた。

横のテーブルでは、常連さんの夫婦がその様子を面白そうに見ている。

この女子高生は、高校生の間ずっとこの海の家でバイトしていた。
なので、オレとも気兼ねなく話すようになっていた。
常連さんとも顔馴染みだ。

そんな時に、ねぇさんがやって来た。

オレは、久しぶりに会ったねぇさんに、

「おう!」

と手をあげながら返事をしたが、

オレとバイトのドタバタを見ていたねぇさんは、

「あ~ら、おにいさん、あたしがいない間にかわいい彼女ができたじゃない。」

と笑いながら言った。

オレは、

「冗談じゃねぇよ!こんなやかましい小娘なんか!」

とバイトを突き放した。

すると、

「ひど~い!」

と言いながら、オレの腕を抱きかかえ、

「はじめまして~!彼女で~す!」

と言った。

オレは、

「バ~カ、誰がお前みたいな小娘なんか!オレは大人の女が好きなんだよ!こっちのねぇさんの方がまだマシだ!」

と、もう一度突き放したが、今度は放さない。

それを見ていたねぇさんが、もう片方の腕を抱きかかえ、

「ど~も~!元カノで~す!」

とオレ達のドタバタに乗っかってきた。
明らかに何か企んでいる顔だ。

二人の間に挟まれたオレは、

「ちょっと待て!誰が元カノだって?ねぇさんとだって付き合ってねぇだろう!」

「えーっ!?そうだったかな?それよりさっきのこっちの方がまだマシだってどういう意味よ!ひど~い!」

と泣きまねをした。

「そうだ!そうだ!ひどいぞ-!」

バイトがねぇさんを応援し始めた。

「お前らなんで2対1になってるんだよ!」

二人に挟まれ身動きの取れないオレは、常連客のダンナさんに、

「コイツらひどいっスよねぇ?」

と聞いた。

ダンナさんは、

「う~ん、おにいさんが悪いかな。なんか二股がバレて揉めてるみたいだよ。」

と笑っている。

奥さんも笑いながら、

「そうね、おにいさんの方が悪いわね。二股はダメよ。」

「今度は4対1?ちょっとひどくないっスかぁ?それに二股じゃないでしょ!」 

「だって、こっちはお嬢さん達の味方だから。」

「夫婦揃ってオレをイジメて楽しんでません?」

「せっかく海に来たんだから楽しまないとね。」

とダンナさん。

「その海の楽しみ方って間違ってますよ。」

「こっちは楽しければ何でもいいんだよ。それに、もうおにいさんに勝ち目はないんだから1杯おごって許してもらえば?」

それを聞いたねぇさんとバイトは、腕を放し、

「ごちそうさまで~す!」

と、声を揃えてオレに言った。

「こんな時ばっかり礼儀正しくしやがって。」

と文句を言ったが、この時点で試合終了。
オレの負けは確定した。

最終的には、楽しませてもらったお礼だと言って、常連さん夫婦がおごってくれた。

ねぇさんにはビール、バイトにはジュース。

ねぇさんとバイトは常連さん夫婦にお礼を言ってご馳走になった。

ドタバタが終わったところで、オレは売店の中でジュースを飲んでいるバイトに、

「オマエ、いつまで遊んでるつもりだ?早く仕事に戻れ。店長にどやされるぞ。」 

と言った。

こんな所を他のバイトの女の子達に見つかると、鬼のような顔をして一斉に押し寄せて、おごらされる事になりかねない。
なので、早々に追っ払う事にした。

バイトは、

「は~い!」

と、戻って行った。 

ねぇさんは、

「頑張ってねぇ~。」

と、バイトを見送った後で、オレの方を向いて、

「おごってくれたのは、ダンナさんと奥さんで、おにいさんにはおごってもらってないから、その分はひとつ貸しにしておくね。」

と言った。

「なんで?ねぇさん今ビール飲んだだろ?」

常連夫婦も、

「そりゃそうだ。おにいさんはまだご馳走してないもんな。」

とねぇさんの意見に味方した。

奥さんも、

「そうよ、おにいさんはまだおねえさんにお詫びしてないじゃない。」

と楽しそうに笑っている。

そして、 

「じゃぁ、また後で。」

と言って、自分たちのパラソルに戻って行った。

ねぇさんも水着に着替え、

「じゃぁね、おにいさん。後で楽しみにしてるからねぇ~。」

パラソルに向かって行った。

このドタバタの後、オレはねぇさんに一杯おごる事になった。





夏だから



台風が近づいている週末に出会った埼玉から来た4人の女の子。

彼女たちは売店から程近いところにレジャーテントを張って遊んでいた。

その4人が海の家に休憩にやって来た。

売店横のテーブル席に座り、ビールを飲みながら写真を撮っている。

最後に自撮り棒で写真を撮ろうとしていたが、スイッチを押しても写真が撮れない。

何度も失敗している。

「おかしいなぁ?今度こそ!」

と言っては4人が顔を寄せ合う。

でもまた失敗。

オレは、

「撮ってやろうか?」

と声をかけた。

「ホントに?」

「見てたらじれったくなってきたよ。」

「ありがとう。」

と言ってスマホを差し出した。

受け取ったオレは何枚か写真を撮った。

そして写真を確認している彼女たちに、

「せっかく来たのにこんな天気で残念だったね。」

と言った。

この日は朝から薄曇りでその合間に日が射すような天気だった。
近づいている台風の影響だろう。

「うん。どうしようかと思ったんだけどホテルも予約しちゃったし、行くだけ行ってみようってことで来ちゃった。」

「それならキャンセルすればよかったんじゃないのか?」

「そうなんだけど、やっぱり夏だからね。それにあたしたちのいるところって海がないから。」

「どこから来たの?」

「埼玉県から。車で。それでもし海がダメだったら美味しいお魚でも食べに行こうって。」

と彼女たち。

「ニュースで東京方面は大雨だって言ってたけど、どうだった?」

「途中で大雨に降られたけど、こっちに近づいて来たらどんどん空が明るくなってくるんだらもん。やっぱり来て良かったよね。」

そんな話をしている時、パラパラと小雨が降りだした。

海を見ると海上には黒い雲が。
今降っている雨は本降りになる前の合図のようなものだ。

オレは彼女たちに、

「ねぇさんたち、雨が降ってきたけど荷物とか大丈夫?濡れちゃうよ。」

彼女たちも雨を見て、

「このくらいなら大丈夫。大して降ってないし。」

とあまり気にせず、話に夢中になっている。

「そうかなぁ。もうすぐ降ると思うんだけど。」

と一応忠告しておいた。

それから間もなく、海の家のトタン屋根に打ちつける雨音が急に大きくなった。

彼女たちは、

「ヤバイ!」

「荷物が濡れちゃう!」

と言ってテントに向かって走り出した。

どしゃ降りの中、2人は荷物を抱え海の家に駆け込み、あとの2人はテントを片付けようとしていた。

そんなことをしていてもスブ濡れになるだけだ。

オレは2人のところへ行き、テントを持って海の家に駆け戻った。
彼女たちも一緒に駆け込み、

「おにいさん、ありがとう。」

と言った。

「だから言ったじゃん。降るよって。」

「なんでわかったの?」

「わかるよ。海を見てれば。」


オレが見た時、雲の下の海面が白く煙っていた。
豪雨が海面に叩きつけているからだ。

それが徐々に近づいて来るのが見えていた。


「おにいさん、この雨止むの?」

「しばらく待てば止むと思うよ。それまでここで大人しくしてるんだな。」

「これじゃしょうがないね。そうしようか。」

と濡れた荷物を片付け始めた。

一通り片付くと、隅の方でガヤガヤと何か始めた。

見るとテントがたためず悪戦苦闘している。

たたみ方はそうじゃない(んだけどなぁと思いながら見ていると、

「おにいさ~ん!見てないで手伝ってよぉ~!」

と情けない声を出した。

オレは手際よくたたみ彼女たちに渡した。

その後、降り続けていた雨が少し弱まってきた。

「おにいさん、これが止んだら大丈夫かなぁ。」

と聞かれた。

オレはもう一度海を見た。

雨は止もうとしているが、次の雲が近づいて来るのが見えた。

さっきと同じように海面が煙っている。
しかもその色がかなり濃い。
かなり大粒の雨が大量に降っている証拠だ。

ただ、その雲の向こうの切れ間には少し青空が見えていた。

「一度は上がるけど、また次の雨が来るよ。かなりの豪雨がね。もうしばらく我慢するんだな。」

と言った。

彼女たちは、おでんや煮込みを食べながらビールを飲み始めた。

そのうちにさっきまでの雨が上がり、彼女たちは砂浜に出て行った。

あっちこっちで写真を撮っていたが、いつの間にかその姿が消えていた。

海を観ると次の雨雲が近づいている。

しばらくすると2人だけ戻って来た。

「あとのふたりは?」

「ちょっと買い物。」

と答えた。

「買い物?もうすぐ大雨になるよ。」

「え~っ!?ホントに?」

と言ってるうちに、トタン屋根がパラパラと音を立て始めた。

「ほらね。」

その時、

「わ~っ!」

と言いながら買い物に行っていた2人が走って来た。

その手にはハンバーガーの袋を持っている。

席に着いた2人はテーブルにハンバーガーを並べ始めた。

その中のポテトとシェイクを取り、

「これ、おにいさんにあげる。テントのお礼。」

と持ってきてくれた。

そして、

「おにいさん、ビール。」

と言った。

オレがビールを持って行くと、ワイワイいいながらハンバーガー食べ始めた。

オレはその姿を見て彼女たちに、

「ねぇさん、スマホ貸して。写真撮ってやるよ。」

と言った。

「なんで?」

「ハンバーガーをかじりながらジョッキでビールをがぶ飲みしてるねぇさんたちを撮ったらいい写真が撮れると思ってね。」

と言うと、

「ダメ!これは見せられない姿だから。」

と笑った。

そうこうしているうちに雨音が大きくなった。
さっきよりもさらに雨音が大きい。
予想通りかなり大粒の雨が物凄い降っている。

「ホントに降ってきた。おにいさん、スゴいね。」

とオレを見た。

ゲリラ豪雨のような雨雲はわかりやすい。
特に海の上を渡って来る雨雲は雨の様子までわかる。
多分、海の家にいる者なら誰でもある程度は予想できるだろう。


「この雨が上がったら晴れるから海にも入れるよ。」

とオレは答えた。

やがて、雨は上がり空が明るくなってきた。
太陽も顔を出し、一気に暑くなった。

彼女たちはウキワに空気を入れ直し、海に出て行った。

雨が上がったビーチには、同じように雨宿りをしていた海水浴客たちが出始めた。

売店にもお客さんが来るようになったので、オレはそちらの対応をしていた。

しばらくすると、

『遊泳区域の外での遊泳は禁止されています。至急遊泳区域内にお戻り下さい。』

と救護本部からの放送が流れた。

海には遊泳区域を示すブイが設置されている。

海を見ると、彼女たちのうちの2人がそのブイのところでウキワでプカプカと浮いていた。

それもライフセーバーが監視している目の前で。

彼女たちは慌てて引き返し、遊泳区域内で遊び始めた。

その後、戻って来た彼女たちに、

「ねぇさんたち、さっき遊泳区域内に戻れって怒られてただろう?どのねぇさんだ?」

「このふたりだよ。」

と指さした。

「ダメだよあんな沖まで行ったら。そりゃ怒られるって。それに酒を飲んでの遊泳は禁止なんだぞ。」

「でも、いいかなぁと思って。せっかく来たんだし、夏なんだし。」

「まったく困ったねぇさんたちだなぁ。」

と4人を見た。

「で?どうだった?海は。」

「楽しかったよ。やっぱりいいね、海は。」

「なんかいろんな事をいっぱいやった一日だった気がする。」

その顔は楽しそうだ。

「ところでねぇさんたち、シャワーはどうする?浴びてく?」

「大丈夫。このまま帰ってホテルで浴びるから。」

と言って荷物をまとめ始めた。

彼女たちが予約したホテルは海水浴客が多いので、ホテルに入る前にシャワーが浴びれるようになっている。

荷物をまとめ終えた彼女たちが、魚料理の美味しい店があったらおしえて欲しい言うので、1軒の店を紹介した。

この店は地元の魚を使った料理を出し、店主が酒好きということもあって日本酒の種類が豊富な店だ。

「あっ、それいいね。そこにしよ。」

彼女たちの興味は‥魚から日本酒に変わったようだ。

このあとの予定も決まったところで、

「じゃ、ぞろぞろ行こうか。」

「明日はすぐに帰るのか?」

「多分そうすると思う。」

「気をつけて帰れよ。」

「うん。おにいさん、今日はありがとう。」

と言って彼女たちはホテルに向かって行った。


翌日、オレは仕事だったので海には行かれなかったのだが、

翌週海に行った時、彼女たちが翌日も遊びに来た事を聞いた。

彼女たちは性懲りもなくまたレジャーテントを広げたが、やはり自分たちではたためず、

「今日はおにいさん来ないの?」

と店長に聞いたが、

「今日は仕事で来られないって言ってたよ。」

と言われ、困っている彼女たちを見て店長が手を貸してあげたそうだ。

「昨日、自分たちで片付けられなかったのになんでまた広げたんだ?」

と店長に聞かれ、

「今日もおにいさんが来ると思ってたし、これ今回海に来るために買ったから。」

と答えた。

「なんだ、アイツをあてにしてたのか?」

「だって昨日仲良くなったし、おにいさんいい人だったからまた手伝ってくれるかなぁと思って。」

「なんか都合のいい話だなぁ。それも昨日言ってた夏だからってやつか?」

「そう、夏だから。」

「おねえさんたちは夏ならなんでもありなんだな。」

「だって夏だし、海だし。」

「昨日だってあんな天気でどうしようかと思ってたけど、おにいさんに手伝ってもらったり、いろんな話をしたり、晴れて海で泳ぐこともできたし、気がついたらいつの間にかホテルに行く時間になってて.、なんか一日早かったなぁって思って。」

「だから帰る予定を変更してまた来ちゃった。」

この日は店長が話し相手をしてくれた。

「海の家ってこんな感じなの?」

と店長に聞いた。

「こんなって、どんな?」

と逆に聞かれ、

「毎年一度は海に行くんだけど、海の家の印象ってあんまり残ってないよね。」

「そう。ご飯食べたりビールを飲んだりしただけって感じ。」

「海の家が楽しいって思ったの初めてだったから。」

と彼女たちは言った。

「それはアイツだったからじゃないかな。それとおねえさんたちだったから。」

「どういうこと?」

「たまにいるんだよ。気の合うお客さんていうのが。おねえさんたちに言わせればこれも夏だからって事になるのかな?」

「やっぱり夏だからだよね~。」

「そうだよね。」

結局、彼女たちは予定時間をかなりオーバーして帰って行ったそうだ。

「オマエにもよろしくって言ってたよ。」

と店長は教えてくれた。
店長はオレの事をかなり持ち上げてくれたようだ。



海の近くで生活していると、当たり前過ぎて夏だから考えることは少ない。

会話の中で彼女たちは『夏だから』という言葉をよく使っていたが、彼女たちといろいろ話し、楽しむ姿を見ていてこういう事なのかなぁと思った。

予定時間をオーバーしての帰り道。

多分、渋滞に巻き込まれただろう。

でも、車中は渋滞も気にならないくらいこの2日間の話題で盛り上がった思いたい。

それもやっぱり夏だから。











デリケート



5人の女の子が売店に来た。

全員が水着ではなく私服。

かき氷のメニューを選んでいる。

そして、宇治金時ミルクとイチゴミルクを2つずつ注文した。

その時ふたりの女の子が、

「食べ物はどうする?」

「そうだ!まだ買ってないじゃん。」

と言った。

サイフを持っていた女の子が、

「そうだった!これで適当に何か買って来て。」

とお金を渡した。

ふたりはお金を受け取り走って行った。
すぐ近くにあるコンビニに向かったのだろう。


オレがかき氷を彼女たちの前に置くとサイフの彼女が

「ストローをあと7本もらえますか?」

と言った。

「7本?」

オレが聞くと、

「みんなでシェアするから。」

「かき氷を7個っていう選択はなかったの?」

「それもあったんだけどぉ、ほら、女の子ってデリケートだしぃお腹壊しちゃうからぁ。」

とわざと口調を変えて答えた。

「無理やりな言い訳だなぁ。デリケートって言ってもお酒はガンガン飲むんだろ?」

「まぁね。でもそこは別腹だから。」

「普通女の子の別腹って甘いもの入るんじゃないの?」

「いくつもあるのよ。」

「そういうのはデリケートって言わないだろう。」

彼女は笑っている。

「ところで、みんな水着じゃないけど海には入らないの?」

「うん。だって面倒じゃない。シャワー浴びたり、お化粧したり。元に戻すの大変なんだからね。時間も手間もかかるし。」

オレは彼女の顔を見ながら、

「なるほど。確かにそっちはデリケートそうだな。」

と納得していると、

「コラ!あたしを見るな!」

と睨まれた。

そして、かき氷持って帰ろうとした時、

「あとビールをひとつ。」

と言った。

「もう別腹を登場させるの。」

と350mlのショート缶を出そうとした。

すると、

「そっちじゃなくて、こっち。」

と500mlのロング缶と指差した。

「ねぇさん、程々にしないと別腹も壊れるぞ。デリケートなんだろ?」

「大丈夫、そっちは頑丈にできてるの。」

と言って歩き出した。

少し歩いたところでこっちを振り向き、

「おにいさん!さっきのふたりが戻って来ると思うから、先に行ってるって言っといてね~!」

と叫んだ。

その後、

オレは戻って来たふたりから、あのねぇさんがかなりの酒豪だということを聞かされた。

あの500mlのビールは、もうあのねぇさんの別腹の中だろうと思った。