GW中はずっと天気がよくて、病室から外を眺めていると、健康な人はいいなとうらやましく思いました。
少女はそうは思わなかったみたいです。
「だって、病院にいてもあたたかさは平等よ。
窓越しでもあたたかさは伝わるし、空だってこんなに綺麗に見えるもの。
私の故郷は空が綺麗なの。
いつも故郷の話ばかりでごめんネ(^^ゞ
十勝晴れって言ってね、晴れる日が多く感じます。
(写真芽室の畑)
心も晴れやかになるの。
札幌は秋から冬にかけて曇りや雪が多く、気分が沈みがち。
十勝はその時期冷えるけど、空気がキーンと冷たくて、ダイヤモンドダストがキラキラしているのを見るのも素敵なんですヨ(^-^)♪
店長さん、見たことあります?ダイヤモンドダスト。
星がキラキラしてるみたいなの!しかも自分のまわり全部よ!
また見れるよね」
五月晴れとはよくいったもので、少女はこのGW中の快晴な空が、故郷の十勝晴れに見えたのでしょうね。
たしかに十勝の空はどこまでも広くて、高いです。
それは夜になるとさらに幻想的なんだよと少女は話しだします。
「夏の夜はね、寝る前に頭にバスタオル巻いたままサンルームに出てみるの。
多分、店長さんびっくりするよ!
だって空の見えるところ全部星なんだよ!
想像つかないでしょ?
どれがどの星座かわからないくらいなんだよ!」
いつものんびり口調の少女が、珍しく興奮して喋ってて、それがなんだかおかしくて、
それと同時に切なくて…
少女が自分の足で立って、満天の星空を見上げる日が一日でも早く来てほしくて…
興奮して喋る少女の話を笑顔で聞いてるつもりが、そんな思いがよぎったのを感づいたんだね。
勘のいい子だ、いつものゆっくりした口調に戻っていた。
「月が明るいとね、星はあまり見えないんだよ。でもそれは、地球の裏側の国もお天気いいからだよね(^0^)/
それでもいくつかの星は光っているのが見えるの(^-^)
十勝っていいでしょ?
あ、店長さんも夏休みとか行ってたんだもんね(^_^;)
知ってるなら黙って聞いてないで言ってよ~、はずかしいなぁ、もう(>_<)」
恥ずかしいのはこっちです(^^ゞ
若い女の子とこんなに話す事ないですから。
ほとんど聞き役ですが(笑)
でも、ボクには話しやすいんでしょうかね。
十勝という共通の話題がありますし。
少女は六花亭のホワイトチョコが大好きなんですって。
さすが十勝っ子!
たしかにあれはおいしいです。
坂本直行画伯の素朴なお花の絵に包まれた4種類の板チョコレート。
ホワイト、モカホワイト、ミルク、ビタスイート
これで六花亭のホワイトチョコがバカ売れしだしたら、このブログの効果?
生キャラメルをこえたりして(笑)
少女の心は素朴で純粋です。
素朴ゆえ
純粋ゆえ
その心、折れることのないよう療養してほしいです。
ボクは間もなく退院します。
少女の心の支えに、なんて恩着せがましいですが、なにか少女のために、なにかできないかと考えています。