掃除屋社長の日常や雑感をつづるブログ

たまには役に立つ内容があるかもしれません

 

 

 

清掃業において、
技術が高いことは間違いなく強みだ。

汚れを見抜く目。
仕上がりの精度。
状況に応じた判断。

この力があるからこそ、仕事は評価され、信頼も集まる。

 

 

 

でも、
技術が高くなればなるほど、
現場が回らなくなる瞬間がある。

それは、自分では気づきにくい。

 

 

 

 

技術が高い人ほど、
仕事の基準が自然と上がる。

「ここはもう一手入れたい」
「この仕上がりでは足りない」
「自分なら気になる」

 

 

その感覚は、プロとして正しい。

でもその基準が、いつの間にか会社の標準になってしまう。

 

 

 

ここで問題が起きる。

社長やベテランならできる。
でも、
全員が同じようにはできない。

結果として、

  • 判断が現場に委ねられすぎる

  • 迷う時間が増える

  • 確認が増える

現場は、
「動いているのに進まない」状態になる。

 

 

 

技術が高い人は、
無意識にこう思っていることが多い。

「これくらい分かるだろう」
「普通は気づくはず」

 

 

 

でも、
その“普通”は
長年積み重ねた経験の結果だ。

言葉にしていない技術は、共有できない。

 

 

 

さらに厄介なのは、
技術が高い人ほど
現場に入りたくなることだ。

 

 

 

自分がやれば早い。
自分がやれば確実。

確かにそうだ。

でもそれを繰り返すと、現場はこうなる。

  • 判断を待つ

  • 指示を待つ

  • 社長がいないと止まる

結果として、現場は回っているようで、
実は止まりやすくなる。

 

 

 

技術が高いこと自体が悪いわけじゃない。

問題は、
技術を前提に会社を動かそうとすることだ。

 

 

 

清掃業の現場を回すために必要なのは、
「最高の仕上がり」ではなく、
「迷わず進める基準」だ。

  • ここまでやればOK

  • ここからは追加

  • これは判断しなくていい

この線が引けていないと、技術が高いほど
現場は重くなる。

 

 

 

技術が高い人ほど、
「妥協したくない」という気持ちが強い。

 

 

 

でもその妥協は、
技術を下げることじゃない。

基準を決めることだ。

 

 

 

現場が回らなくなる瞬間は、
トラブルが起きたときではない。

技術が十分に揃ってきたときだ。

 

 

慣れてきた。
分かってきた。
できるようになった。

そのタイミングこそ、一度立ち止まる必要がある。

 

 

技術は、
個人の武器としては最強だ。

 

 

でも、
会社として回すには、
扱い方を変えなければならない。

 

 

Vol.276

 

 

 

 

 

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