掃除屋社長の日常や雑感をつづるブログ

たまには役に立つ内容があるかもしれません

 

 

会社を経営して利益を積み重ねていくと、少しずつ現金が貯まってきます。

これは経営者として、とてもありがたい状態です。

資金繰りに追われていた頃と比べれば、精神的にもかなり楽になります。

通帳残高にも余裕がある。

急な支払いがあっても慌てない。

 

 

銀行から、

「資金需要はありませんか?」

と言われても、

「今のところ大丈夫です。」

と言える。

 

 

こうなってくると、次の問題が出てきます。

「このお金、どうする?」

です。

 

 

そのまま預金に置いておく。

設備投資をする。

社員へ還元する。

新規事業へ使う。

借入金を返す。

不動産などの資産を買う。

M&Aで別の会社を買う。

選択肢はいろいろあります。

 

 

 

もちろん、会社によって正解は違います。

ただ私は、会社にお金が貯まってきた時ほど、

「使う順番」

を考えた方がいいと思っています。

 

 

 

まず最初に考えたいのは、会社を守るためのお金です。

前回までにも書きましたが、会社には突然いろいろなことが起こります。

大口のお客様との契約が終了する。

設備が壊れる。

社員が退職する。

売掛金の入金が遅れる。

売上が急に落ちる。

そんな時のために、ある程度の現金は残しておきたい。

 

 

私は、これを会社の「守備資金」のようなものだと考えています。

野球で全員がホームランだけ狙っていたら、なかなか試合には勝てません。

会社も同じです。

攻める前に、まず守備を固めておく。

これが一番目です。

 

 

 

では、それ以上のお金が貯まってきたらどうするか。

次に考えたいのが、

今の事業をもっと強くするための投資

です。

 

 

 

例えば、新しい機械を導入する。

作業時間を短縮する。

システムを入れる。

社員教育をする。

採用にお金を使う。

営業や広告を強化する。

私は、新しい事業を始める前に、まず既存事業へ投資できるところがないかを見ることも大切だと思っています。

 

 

すでにお客様がいる。

ノウハウもある。

社員も仕事を知っている。

その事業の利益率を少し改善する方が、まったく新しい事業へ挑戦するより成功する確率が高い場合があります。

 

 

 

例えば、500万円を使って新規事業を始める。

これも面白い。

でも、同じ500万円を既存事業へ使うことで、毎年300万円利益が増えるのであれば、そちらの方が良い投資かもしれません。

 

 

新しいものは魅力的に見えます。

私自身、新しいことが好きなので、ついそちらへ目が行きます。

だからこそ、

「今ある事業に、まだ伸びしろはないか。」

を一度考えるようにしています。

 

 

そして、もう一つ大切なのが人への投資です。

会社が利益を出しているのに、

設備は新しくなる。

車も増える。

預金も増える。

でも社員の待遇は何年も変わらない。

これでは、長期的には会社が弱くなる可能性があります。

 

 

人がいなければ仕事はできません。

特に人手に依存する業種では、人材そのものが会社の大きな資産です。

給与。

賞与。

教育。

資格取得。

働きやすい環境。

こうしたところへお金を使うことも、将来の利益につながる投資だと思っています。

 

 

もちろん、利益が出たから何でも給与を上げればいいという話ではありません。

一度上げた固定給は、会社の固定費になります。

翌年売上が落ちても簡単には下げられません。

だから、継続的に払えるのかは慎重に考える必要があります。

場合によっては賞与で還元する。

福利厚生を充実させる。

仕事の道具を良くする。

いろいろな方法があります。

 

 

大切なのは、

会社が良くなった時に、働いている人にも何かが返ってくる仕組み

を作っておくことではないでしょうか。

その次に、新規事業やM&Aなどへの投資があります。

ここは夢があります。

 

 

新しい事業が育てば、会社に第二、第三の柱ができます。

M&Aなら、時間をかけてゼロから事業を作るのではなく、すでに売上やお客様がある会社を引き継ぐこともできます。

ただし、当然リスクもあります。

だから私は、こうした投資には、

なくなっても会社本体が困らないお金

を使うことが重要だと思っています。

 

 

会社に3,000万円しかない。

その3,000万円を全部新規事業へ投入する。

これはかなり怖い。

うまくいけば大きい。

でも失敗したら本業まで危なくなります。

それなら、まず守備資金を残す。

その上で余裕資金の一部を使う。

うまくいけば追加投資する。

この方が中小企業には合っていると思います。

 

 

そして、借入金の返済も選択肢です。

借金が精神的に嫌なら返す。

金利が高いなら返す。

毎月の返済負担を減らしたいなら返す。

これも立派なお金の使い方です。

 

 

ただ、前回書いたように、低金利の借入を返すために会社の現金をほとんど使ってしまう必要があるのか。

ここは会社の状況によって判断が変わります。

私は、

「借金を返すことが正解。」

「投資することが正解。」

というような、一つの答えはないと思っています。

 

 

結局は、

そのお金をどこへ置けば、会社の価値が一番高くなるのか。

ということではないでしょうか。

 

 

 

例えば1,000万円ある。

普通預金に置けば、安心感が増える。

借入を返せば、利息と毎月の返済が減る。

設備を買えば、生産性が上がる。

人材へ使えば、組織が強くなるかもしれない。

広告へ使えば、新しい売上が生まれるかもしれない。

M&Aへ使えば、新しい事業を手に入れられる可能性がある。

同じ1,000万円でも、使い方によって未来はまったく違います。

 

 

だから会社にお金が貯まってきたら、

「何を買おう。」

ではなく、

「このお金に、次はどんな仕事をしてもらおう。」

と考える。

私は、この考え方が結構好きです。

 

 

会社のお金も、働かせることができます。

新しい利益を生んでもらう。

会社を守ってもらう。

社員を育ててもらう。

新しい事業を作ってもらう。

どこで働いてもらうかを決めるのが経営者です。

 

 

そして、全部のお金を働かせる必要もありません。

何もしない現金にも役割があります。

何かあった時に会社を守る。

チャンスが来た時にすぐ動ける。

それも立派な仕事です。

会社にお金が貯まることがゴールではありません。

 

 

そのお金を、

守りに使う。

今の事業へ使う。

人へ使う。

新しい事業へ使う。

借入返済へ使う。

そして、また利益を生む。

この循環を作ることが、本当の意味で「会社のお金を増やす」ということなのだと思います。

 

 

お金を使う経営者が悪いわけでもありません。

貯める経営者が正しいわけでもありません。

大切なのは、

なぜそこにお金を使ったのか、自分で説明できること。

ではないでしょうか。

「利益が出たから、とりあえず使った。」

ではなく、

「この1,000万円を使えば、3年後の会社がこう変わると思ったから使った。」

そんなお金の使い方を少しずつ増やしていきたいと思っています。

 

Vol.475

 

 

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ではまた次回お楽しみに

 

 

 

 

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