掃除屋社長の日常や雑感をつづるブログ
たまには役に立つ内容があるかもしれません
清掃の現場に長くいると、どの会社も同じ悩みにぶつかります。
「忙しいのに利益が残らない」
「人を増やしても、売上と一緒にコストも増える」「単価を上げたいけれど、取引先の反応が怖い」
ただ、この“儲からなさ”の正体は、経営者の努力不足でも、職人さんの根性論でもありません。
清掃業という業種そのものが抱える、構造的な壁。
まずはここを見える化しない限り、改善の手は打てません。
① 人件費比率が“高くなるように設計された産業”
清掃業の原価は、ほとんどが“人件費”。機械を使う現場もありますが、基本的には労働集約型です。
そして、労働集約型の本質はひとつ
「人を増やさないと売上が増えない」
つまり、
・忙しい
・人が足りない採用が難しい
・単価は上がらない
この流れがセットになり、経営者がどれだけ頑張っても利益率が伸びにくい
頑張ったら頑張っただけしんどくなる
という、矛盾した構造ができあがっているのです。
② 単価競争に巻き込まれやすい市場環境
清掃の仕事は、表向きはどこも似て見えます。作業の質を数字で表すことが難しく、比較軸が限られるため、どうしても価格だけが勝負の軸になりがちです
「他社は1時間1,800円で…」
「1部屋◯円でお願いできませんか？」
「前の業者はもっと安かったので…」
こんな会話は、誰だって経験していますよね
本当は、教育・管理体制・品質基準・作業設計…見えない価値が山ほどあるのに、評価されにくい。ここが、単価が上がりにくい最大の理由。
③ “善意と根性”で回してきた歴史的背景
清掃業は、戦後から長い間「縁の下の力持ち」的な産業として扱われてきました。
業務委託の価格は抑えられ・現場は根性で回され「多少の無理」は当然とされ値上げは言いにくい空気が続き気づけば、業界全体が低価格構造のまま固定化されてしまった。
努力する人ほど、疲弊してしまう。これは会社の問題ではなく、産業としての“歴史の副作用”でもあります
④ ほとんどの会社が「数字管理」を武器にできていない
清掃業の多くは、現場の動きが細かく、数字化が難しい。だからこそ、利益の正体がつかみにくくなります。
・1分のロスが積み上がる
・1本の資材ロスが毎月重なる
・スタッフの配置が最適化されていない
・管理職の時間が売上に紐づかない
結果、会社全体で“どこに利益が潜んでいるか”が見えない。見えないものは改善できません。ここが、業務改善のスタートラインになります。
■“儲からない理由”を直視できる社長だけが、強くなる
ここで伝えたいのはひとつだけ。
清掃業が儲からないのは、「あなたの経営が悪い」からじゃなく産業構造がそうなっているだけ。だからこそ、構造を理解したうえで、どこで稼ぎ、どこを削り、どこに投資するべきかを見極めれば、利益は必ず伸ばせます
Vol.２０5
【お知らせ１】
●中四国ガラス外装クリーニング協会の発足●
中四国エリアのビルメンや清掃業、ロープアクセスをされていらっしゃる方を対象に
当協会では、多くの方との繋がりを作れるよう取り組んで行ければと考えています
詳細についてご興味ある方は
当方までメッセージください
【お知らせ２】
当社では各種清掃管理とは別に
ビルメン会社、掃除屋会社に特化した会社の
事業承継にも対応しています
当社にて事業の引継ぎや引継ぎ会社の紹介など
後継者不足であったり
なんとなく。。。事業経営をどうしようかと考えている
という事がありましたらお気軽にご相談ください
【お知らせ３】
当社では全国の清掃会社さん同士でつながりが持てる
連携のサポートや紹介なども行っております
それぞれで人材の応援をし合ったり
案件の対応をお願いしたりなど
実際に現在動いております
こうした取り組みに関心がある
清掃会社さんがあればご相談ください
ありがとうございます
ではまた次回お楽しみに
■ｂｂｃ株式会社■
●クリニック・病院・介護施設等の清掃管理（毎日の日常清掃管理や定期管理）
●賃貸ビル・アパート・分譲マンションの清掃管理（共用部清掃・退去清掃・原状回復）
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