ちょっと前のニュースですが。
東日本大震災:ガス発電所、新設を検討 東電、夏に向け
以下記事引用******************************************************************************
東京電力の藤本孝副社長は17日の会見で、「夏場に冷房需要が出てくるため(発電所を)できるだけ早く立ち上げる」と述べ、夏の電力需要ピーク時に備え、発電所を新設する方針を明らかにした。
東電幹部によると、新設を検討しているのは出力30万キロワット級のガスタービン発電所。運転停止から始動までの時間が短いため、電力需要が多い ときの発電手段として主に使われている。▽工期が数カ月と短い▽小規模なため、大型の火力発電所よりも立地場所を探しやすい▽原油より需給の逼迫(ひっぱ く)しにくい液化天然ガスが燃料--などの利点があることから、東電は「今から準備しても、夏までに発電を開始できる可能性がある」と判断した。
東電管内の夏の電力需要は最大6400万キロワットに上る可能性がある。しかし、東日本大震災で福島第1・第2原発の運転再開が絶望的となり、このままだと供給能力は4800万キロワット規模にとどまる見通しだ。******************************************************************************
現在石油による火力発電が作れないことから、比較的供給がしやすくクリーンなエネルギーである天然ガス発電所が作られています。
主にガス会社(東京ガス・大阪ガスなど)が天然ガスによる発電所を作っていましたが、東京電力が本格的にこの発電を増やしていくようですね。元のエネルギーはガス会社から供給をうけるのかもしれませんが。
以前から原発の代わりとして天然ガスによる発電システムを押す声がありましたが、今回の件で相当本格化するんでしょう。天然ガスの自給率は約4%と低く、主な輸入元はインドネシア・ブルネイ・マレーシアの東南アジア産油国で、たぶんですがボルネオ島からの供給と思われます。
天然ガス発電のメリットとしては、施設規模が小さくても発電所をもうけることが出来ることでしょうか。原子力発電所や水力発電所は、膨大な敷地(原発の場合は安全緩衝帯として)が必要なのに対して、狭い国土の日本には向いています。
また、施設によっては数ヶ月で建設することができるため、今回のように急ぎ発電供給を増やすのにも向いています。
デメリットとしては、輸送方法に問題があることです。ヨーロッパなどはパイプラインで結んでいる地域もありますが(日本も国内にはガスのパイプラインが整備されています)、東南アジアから島国の日本へ結ぶパイプラインはまだ未整備です。そのため、一旦冷やして液化してから、大型のタンカーに入れて輸入する必要があります。大量に供給が必要になったら、対応できるのでしょうか。
また、今後世界で天然ガスの需要が高まれば(今回の原発の件は世界の発電情勢に影響を与えているので)、天然ガスの争奪戦になり、価格高騰も懸念されます。
なので、電力供給が天然ガスのおかげで回復できるかといえば、まだ分からないのが実情でしょう。