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気になるニュース

原発の問題以降、ニュースでは天然ガスによる火力発電がにわかにクローズアップされ、不足する電力を補うため天然ガス発電の新設が報じられています。

ちょっと前のニュースですが。

東日本大震災:ガス発電所、新設を検討 東電、夏に向け

以下記事引用
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東京電力の藤本孝副社長は17日の会見で、「夏場に冷房需要が出てくるため(発電所を)できるだけ早く立ち上げる」と述べ、夏の電力需要ピーク時に備え、発電所を新設する方針を明らかにした。

 東電幹部によると、新設を検討しているのは出力30万キロワット級のガスタービン発電所。運転停止から始動までの時間が短いため、電力需要が多い ときの発電手段として主に使われている。▽工期が数カ月と短い▽小規模なため、大型の火力発電所よりも立地場所を探しやすい▽原油より需給の逼迫(ひっぱ く)しにくい液化天然ガスが燃料--などの利点があることから、東電は「今から準備しても、夏までに発電を開始できる可能性がある」と判断した。

 東電管内の夏の電力需要は最大6400万キロワットに上る可能性がある。しかし、東日本大震災で福島第1・第2原発の運転再開が絶望的となり、このままだと供給能力は4800万キロワット規模にとどまる見通しだ。
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現在石油による火力発電が作れないことから、比較的供給がしやすくクリーンなエネルギーである天然ガス発電所が作られています。
主にガス会社(東京ガス・大阪ガスなど)が天然ガスによる発電所を作っていましたが、東京電力が本格的にこの発電を増やしていくようですね。元のエネルギーはガス会社から供給をうけるのかもしれませんが。

以前から原発の代わりとして天然ガスによる発電システムを押す声がありましたが、今回の件で相当本格化するんでしょう。天然ガスの自給率は約4%と低く、主な輸入元はインドネシア・ブルネイ・マレーシアの東南アジア産油国で、たぶんですがボルネオ島からの供給と思われます。

天然ガス発電のメリットとしては、施設規模が小さくても発電所をもうけることが出来ることでしょうか。原子力発電所や水力発電所は、膨大な敷地(原発の場合は安全緩衝帯として)が必要なのに対して、狭い国土の日本には向いています。
また、施設によっては数ヶ月で建設することができるため、今回のように急ぎ発電供給を増やすのにも向いています。

デメリットとしては、輸送方法に問題があることです。ヨーロッパなどはパイプラインで結んでいる地域もありますが(日本も国内にはガスのパイプラインが整備されています)、東南アジアから島国の日本へ結ぶパイプラインはまだ未整備です。そのため、一旦冷やして液化してから、大型のタンカーに入れて輸入する必要があります。大量に供給が必要になったら、対応できるのでしょうか。
また、今後世界で天然ガスの需要が高まれば(今回の原発の件は世界の発電情勢に影響を与えているので)、天然ガスの争奪戦になり、価格高騰も懸念されます。

なので、電力供給が天然ガスのおかげで回復できるかといえば、まだ分からないのが実情でしょう。
日本で最初の原子力発電所は、茨城県にあった東海発電所です。〈あった〉というのはもう既にこの発電所は運用が終了し、やはり日本初の原子炉の廃炉を実施している発電所でもあるからです。

茨城県の東海村には、現在運用中の東海第二発電所と、この東海発電所がありました。これらの発電所は電気事業連合会に属している電力会社が直接運営しておらず、日本原子力発電株式会社が運営しています。この会社は電力会社と政府系企業が出資して設立されており、ここでさまざまな原子力発電に関する事業の開発を行い、その技術を各電力会社へとフィードバックされています。

原子炉を作ることから始まり、壊すこともこの会社が先鞭をつけて実施しています。東海発電所の廃炉で得られたノウハウは、これから出てくるであろう各電力会社の原子力発電所の廃止の手順などに役立てる訳です。

東海発電所の現在までの廃炉への過程は

1998年3月  運転終了
2001年3月 燃料棒搬出完了
2001年11月 発電所の解体開始
2003年       発電機の解体
2004年11月 建屋の解体開始

2014年      原子炉の解体開始

という訳で、運転終了から燃料棒の取り出しまで3年かかってます。今回の福島での事故で、運転が止まっても燃料が冷えるのに時間がかかることは学習しましたが、トラブルなしでも運転終了後3年もかかってます。ちょっと驚きです。

日本原子力発電株式会社が公開している東海発電所の廃止措置

つまり、現行運転中の原子炉でも、運転を中止したからといって安全対策はしばらく必要ということになります。しかも原子炉本体の解体開始まで、16年もかかるんですよ。気が遠くなりそうです。もっとも、ある程度余裕を持ったスケジュールかも知れません。東海発電所の場合は、すでに燃料関係は取り除かれているようですし。但し原子炉周りの機材なども、洗浄など時間のかかる除染を行ってからでないと解体が出来ないようですので、もともと時間がかかるのでしょう。

これだけ解体に時間と手間がかかるということは、この分のコストも考えるとやはり原子炉は費用がかかるのです。安全面のリスクも考えると、新たな原子炉の計画なんてとんでもない。現在計画中や建設中の原子炉も、即見直しですね。

もちろん他の発電方法でも、解体や維持修繕にコストはかかるでしょう。でも単純に考えて、ここまで放射能やその他に注意しながら、手間とコストおよび時間がかかるとは思えない。そこらへんもきちんと整理して提示すべきです。
こんばんは。

「計画停電」九州にも波及か 玄海原発の運転再開を延期

以下記事引用
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計画停電の余波が、九州にも拡大した。九州電力は福島原発の事故を踏まえ、定期検査で運転を停止した玄海原子力発電所(佐賀)2、3号機の運転再開を延期することを決めた。このため夏には電力の供給が不足し、計画停電を実施する可能性があるという。

 同原発は、来週から2号機、3号機の順で運転を再開する予定だった。だが、福島原発の事故で、地元住民などから不安の声が寄せられ、当面見送ることにした。

 会見した真部利応社長は「夏には供給が不足し、計画停電も否定できない」としている。

 玄海原発3基の発電能力は262万キロワットで、夏のピーク時、九州全域で必要とされる電力供給の約15%を占める。運転再開は未定で、安全対策など国の新たな方針が出てから検討する。
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古い原子炉から休止が始まると予想していたのですが、どうやら違う方向から原子力発電所の電力供給量が少なくなる可能性がでてきました。
他の大手電力会社からも、同じようなことが出てくるかもしれません。
当然ですが、九州の夏は長く暑いので、冷房・冷蔵冷凍関係結構使います。長期間計画停電にでもなれば、それこそ体調を崩す人も多いと思います。
代わりの発電なども含めて、いまから供給量をどのように確保するのか、各地域での電力供給の方針がどのようになるのかを、見届けなくてはいけません。