台風明けの今週は、鉢呂吉雄経済産業相の辞任劇で揺れたという印象でした。辞任まではずいぶんと早かったような印象もありますが、週末に絡んでいたとはいえ、後任の人事が遅くなっているのが気になります。
以下記事引用
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鉢呂吉雄経済産業相は10日、視察した東京電力福島第1原発の周辺市町村を「死の町」と表現し、「放射能をうつす」という趣旨の発言をした責任を取り、野
田佳彦首相に辞表を提出、受理された。2日に発足したばかりの野田内閣で、わずか就任9日目での閣僚辞任。野党は野田首相の任命責任を徹底追及する構え
で、13日の臨時国会召集を前に政権運営に打撃となりそうだ。
原発行政を所管する経産相として、風評被害を率先して防ぐ立場にあった鉢呂氏。10日午後9時半ごろ経産省で会見。頬を紅潮させ、こわばった表情で「国民の皆さん、とりわけ福島県民に不信の念を抱かせおわび申し上げる」と陳謝した。
「放射能をうつす」発言については、額の汗をハンカチで拭いながら「非公式な懇談で定かな記憶がない」と言葉を濁しつつ「許されることではない」と悔いた。「死の町」発言には「視察で率直に見た形を表現し、福島県民を逆撫でする意図はなかった」と釈明した。
首相は10日夕、岩手、宮城両県訪問から帰京すると、国会近くの衆院赤坂議員宿舎に真っすぐ帰宅。午後7時から同宿舎内で会談した鉢呂氏から「内閣が発足した直後で、大変ご迷惑をかけた」との申し出を受け、辞表を受理した。
鉢呂氏は午後の段階で続投に意欲を見せていたが、野党は「被災地の希望を奪う発言。閣僚失格だ」(自民党・大島理森副総裁)などと一斉に批判。民主党内にも辞任論が広がったことに加え、召集が3日後に迫った臨時国会審議への影響を懸念し辞任を決断した。
政府は10日夜の持ち回り会議で経産相辞任を決定。首相は当面、経産相臨時代理に藤村修官房長官を充てることを決めた。原発事故の補償問題やエネルギー政
策見直しを所管する経産相の辞任は、震災復興の停滞に直結するため、事故対応を政権の最優先課題に掲げる首相は、早急な態勢の立て直しを迫られる。
民主党政権下で閣僚の辞任・罷免は、鳩山内閣2人、菅内閣4人。就任9日目の辞任は、7月に不適切発言で辞任した松本龍復興対策担当相に並ぶ早さ。いきなり大きくつまずいた野田内閣が臨時国会で集中砲火を浴びるのは必至だ。
予兆はあった。挙党態勢を掲げての組閣は党内の勢力均衡に配慮するあまり、適材適所というよりは「資質を二の次にした」(自民党幹部)はめ込み人事との見方もあった。鉢呂氏は農協職員出身の農政通で、経産省関連の経歴はほとんど見当たらなかった。
▼鉢呂氏発言VTR 鉢呂氏は8日午後11時半ごろ、赤坂の議員宿舎に戻った際、帰宅を待っていた記者約10人に囲まれた。報道陣が録音しない「囲み取
材」が始まり、鉢呂氏は防災服のまま。突然、記者の一人にすり寄りながら「放射能をうつしてやる」という趣旨の発言をした。翌9日午前の記者会見では「残
念ながら(福島第1原発の)周辺市町村の市街地は人っ子一人いない死の町だった」と発言。午後にあらためて記者会見し撤回した。9日夕、テレビのニュース
番組が「死の町発言」とともに8日夜の放射能発言も報じた。
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辞任会見では、自身の発言についてはっきりと否定していないことから、やはりそれに近いニュアンスのことは言ったと判断できると思います。
鉢呂氏は報道によると、減原発方針を引き継ぎ、新規原発施設への慎重姿勢や、古い原発の廃棄などを打ち出したと言われていたので、その辺りの方針がどうなるのか気になります。
今現在、まだ後任の人事が発表されていませんが、11日中に後任人事を決めると言っていながら、もしそれすら守れないとなるとさらに大きな問題になると思います。