もともと多雨地帯であった紀伊半島南部では、治水と利水の両方でダムが建設されていて、台風当時の状況が記事として出ていました。
記録的豪雨で3ダム満杯、治水の役目果たせず 和歌山
以下記事引用**************************************************************
和歌山県内にある四つの治水用ダムのうち三つが、台風12号で治水機能を失っていたことが県への取材で分かった。100年に1度の大雨に対応可能とするダムもあったが、記録的豪雨で満杯に。上流から流れた水をそのまま放流し、下流の被害を防げなかった。
日高川、古座川、有田川にある椿山(つばやま=日高川町)、七川(しちかわ=古座川町)、二川(ふたかわ=有田川町)の県営ダム。治水を主目的とし、1988、56、66年度に造られた。台風12号に備えて水を事前に放流し、水位を最低水準まで下げていた。
県河川課によると、最大の椿山ダムは、貯水容量4900万立方メートルで、100年に1度の雨(1日雨量523ミリ)に対応できるとされていた。しか し、ふだん上流から毎秒30立方メートルほど流れる水の量が、3日昼に30倍以上の1千立方メートル超に。県は一部をためて残りを下流に放流する「洪水調 節」を続けたが、ダムがあふれて制御不能になるおそれが出たため、4日午前0時過ぎ、流れた水をそのまま放流することにした。
ピーク時の4日午前3時の流入量は毎秒約4千立方メートルで、同ダムの過去最高の3倍近くになり、降り始めからの総雨量は1千ミリに達した。
**************************************************************
台風の影響による雨は、早いところで8月31日から降り始めていましたので、そこから5日間尋常ではない雨が降り続いたことになります。
もともとダムからの放流がなくとも、河川流域には相当な雨による増水があったので、ダムの放流があればあっという間に川が氾濫してしまったことでしょう。
かといって、ダムは最大量水を貯めていた訳なので、もしその分がなければもっと早く河川の氾濫が起きた可能性もあり、避難の時間稼ぎにはなったとも想像できそうです。役目を果たしていないと言い切っていいのかどうかは、もうすこし調査に時間がかかりそうです。