旅行先は、ツカサのアパートから2時間かかるところだった。
私は2時間運転して、またツカサの車で2時間揺られる。
道中、
「はい、これ。」
と、携帯カバーを渡す。
そして、ツカサは喜び、元カノからもらった古い携帯カバーを外し、私があげた携帯カバーをつける。
私は、それを見てた。
ずっと凝視してしまった。
すると、ツカサが、
これ捨ててきて。
と私に携帯カバーを渡す。
私が???
いや、なんか捨てれないよ。
何も言わずにフリーズしてる私に、
「あーごめんごめん、俺が捨ててくる。
自分で捨てて来なきゃね。」
とコンビニのゴミ箱に捨ててきた。
そういうとこ。
そういうとこだよ。
なんで、あたしが元カノからもらった携帯カバーを捨てて来なきゃならんの??
あたし、そんな激情型やないから。
車に戻ったツカサは、ご機嫌だった。
ツカサは、私が行きたいと言っていた場所へ連れて行ってくれた。
旅行の1週間前。
コロナ禍で、観光は諦めて、泊まり先でゆっくりしよう、と提案していた。
でも、ツカサは、
観光しないなら旅行はなし。
とごねていた。
旅行先の宿を予約した後にキャンセルはなー。
と、私も思い直して観光することを承諾した私。
「コロナ対策万全で観光しよっか。」
とツカサに提案して、ツカサのご機嫌をなだめた旅行の1週間前。
そんなことを思い出す。
私が行きたかった歴史跡に無事に着く。
私は、歴史跡を見ることを希望していた。
ツカサは観光場所に着くと、
自分で買った布マスクを私に手渡した。
「はい、コレ。ビーンとお揃いでつけようと思って
ビーンは色が白いからこの布マスク合うと思う」
………
気持ちは嬉しい。
とっても、ね。
でもね、私はコロナを気にしている。
観光もごねた彼女や。
手渡されてるのは布マスク。
少しでも少しでも万全な対策したいから、
どちらかと言うと、不織布マスクがいい。
効果はどうかあやしいかもしれないけれど、
医療機関で布マスクは使っていない。
それだけ不織布マスクの方が効果があるからなのでは??
でも、ツカサのご機嫌を損ねるのはイヤだ。
「ありがとう!!嬉しい」
と言ってツカサからもらった布マスクを装着。
そして観光先へ向かう。
そこそこ人がいる。
ソーシャルディスタンスを保ちながら、
歴史跡を見る。
前の人と後ろの人が見えなくなった。
そのタイミングで、ツカサは、
「ビーン、キスするよ。」
とマスクをさげた。
えー、ココでーーーー???
イヤだと言えない。
だって機嫌損ねるのがイヤだから。
「うん
」
と言ってツカサのお望み通りキスをする。
歴史跡を見る際、
私は説明書きをくまなく見たいタイプだ。
でも、人混みになってしまうので、
なかなか読めない。
でも、すぐ夢中になって読む。
するとツカサが見えなくなった。
先に行ってしまっていたので、
急いでツカサの元へ行く。
「説明書きを読みたかった??でもね、人がたくさんになってきたから、急ごうね。」
と言う。
観光しなければ、意味がない、言われた旅行。
私にとっての観光は、
「観ること」
しぶしぶ受け入れたけど、
観光するならゆっくり見たい。
歴史跡をゆっくり見たい。
でも急ぐよ、と言われる。
、、、
何も言えない。
お土産コーナーに入る。
そこはもっと人がいた。
できれば急いで出たい。
でも、車をツカサの実家に置いて来たのだから、ご実家へのお土産を買わなきゃ。
そうツカサに伝える。
そうだね。と言って、ツカサと共にお土産を選ぶ。
急ぐ気配が見られないツカサ。
お土産コーナー、もしかして好き??
歴史跡はそこまで好きじゃないんか??笑
自分が見たいところは時間を費やすんかい!!笑
でもそんなこと言えない。
もうチェックインの時間が迫って来ていた。
泊まり先は、観光地から遠い。
山の中にあるようだった。
チェックインは遅れそうだから、
電話をかけて遅れる旨を伝える。
車の中で、終始ご機嫌のツカサ。
でも、山道なのと寝不足が重なって、
私は、車酔いをしていた。
コンビニに寄って夜のお酒のつまみを買おうとしていた。
ツカサは酔い止めを買ってくれた。
優しい。
それだけで優しいと思う私の思考。
なんか、DVされてる奥さんの状況・思考に私似てない???
そんなことが頭をよぎる。
でも暴力振るわれてるわけじゃないし、
いっか。
そんなDVの状況と違うだろ、私の場合。
ツカサは優しいし、私を気遣ってくれる。
そして、私たちは宿泊先へ向かった。
※1週間ほど前のことですが、私は忘れないよう書き起こしてます。まだ続きます。