芳賀書店のシネアルバム119、「ホラー・ムービー史」。
以前紹介した「血しぶきホラーの世界 ルイスとロメロのスプラッター映画」の姉妹編です。
1986年11月10日発行 第一刷の物です。
「血しぶきホラーの世界 ルイスとロメロのスプラッター映画」で「スプラッター・ムービー小史」を書いた北島明弘さんが、
その範囲を拡大して、ホラー映画の誕生から1986年当時の現状を書いています。
1895年のリュミエール兄弟が「ラ・シオタ駅への列車の到着」を公開した時からホラー映画は始まったと称え
そこからノンストップでホラー映画を紹介していきます。映画の正史などと絡めてますので
ホラー映画の内外から各作品を語っていける構成になっています。
しかし、なるべく各作品のタイトルを収めようとするあまり、1作品に対してのコメントが少ない、
などの欠点も…
ただ、「悪魔のいけにえ」はあまりに作者にとってショックだったのか、ニューヨークの42ストリートで初日に興奮して鑑賞したことを熱く書いてありますw
いいな~、「悪魔のいけにえ」を初日に見れただなんて… 羨ましいかぎり。
日本語で書かれた本で、全体像を知るということなら、これ以上の「ホラー映画史」本はないと思われます。
ホラー映画内をさらにジャンル分けしたものなら、いい本は他にもありますけど(「ゾンビ映画大事典」とか)
この本に関する思い出。
10年位前なんですが、当時この本の存在自体を私は知りませんでした。
芳賀書店のシネアルバム・シリーズって、いわゆる「映画スター」本がメインであって
「血しぶきホラーの世界」はブームだったが故に、例外的に出版されたものだと認識していました。
たまたま友人が私の誕生日に飯でも食おうということになって、待ち合わせ場所に行くと
「こういうの好きでしょ? 近所のブックオフに売ってあった」と言って
誕生日プレゼントとしてこの本を貰うことになったのです。
もう、大喜びしたことを覚えています。芳賀書店、及び友人バンザイ!
ホラー・ムービー史―恐怖・怪奇・幻想の全映画 (シネアルバム)/芳賀書店
¥2,592
Amazon.co.jp
原題:THE BOXER'S OMEN 魔
監督:カイ・チーホン
出演:フィリップ・コー チョイ・カムコン
1983年の香港製オカルト? ホラー
香港の鬼才、カイ・チーホン監督によるエログロ南洋魔術物です。
当時香港ではこのようなグロテスクな魔術ホラーが流行ったようで
1975年の「BLACK MAGIC 降頭」や1981年の「脳魔 THE BLACK MAGIC WITH BUDHA」等
調べるといろいろ情報が出てきます。
その中でもとびきりグロくて、エロくて、キテレツなのがこの作品なのです。
シンプルなタイトル
香港のチャン・ホン(フィリップ・コー)とチャン・ワイは兄弟揃って凄腕のムエタイ戦士。
しかし、チャン・ワイはタイからやって来たパボック(ヤン・スエ)と戦い、脊髄をやられて
半身不随になってしまう。
出ましたヤン・スエ! こういう役やらせたらピカイチですなぁ
兄のチャン・ホンは弟の復讐を誓うが、ヤクザのトラブルに巻き込まれてしまう。
そこに高僧の幻影が現れ、チャン・ホンを救う。
スポーツ格闘映画かと思ってたらいきなりこれですよ。まだ序の口
何はともあれ早速家に帰って、彼女と一発キメるチャン・ホン(このシーンがエロい)。
スッキリして眠りについたその夜、今度は家の中に不思議なマークと共に高僧の幻影が現れた。
チャン・ホンはその後、パボックとの試合をとりつける為にタイに向ったが、通りがかった先に
高僧の幻影と共に現れたマークのある寺院があった。
思わずチャン・ホンが立ち寄ると、そこの僧侶からチャン・ホンが来ることは運命付けられていたと聞かされる。
実はチャン・ホンは呪術師との戦いに敗れ、即身仏になりそびれた高僧、清照大師の前世での
双子の兄弟であったのだ。
以下回想
清照大師に攻撃を受けた悪の呪術師マッグーソ。体が、体が!
マッグーソも負けじと毒蛇の毒素を取り出して、それを臓物まみれの頭蓋骨を割って出てきた脳みそと混ぜあわせる
そうしてできた緑汁をクモにチューチュー吸わせる
そのチューチューグモを寝ている清照大師の目に仕掛け、清照大師は倒れてしまう
以上回想。
マッグーソと闘わないかぎり、チャン・ホン自身も呪術師に襲われ、清照大師は即身仏になることができないという。
チャン・ホンは半信半疑のまま寝室に戻るが、そこで口からウツボを吐き出してしまう(唖然)!
オゲェー
これはとんでもない、とチャン・ホンは寺院に出向き、僧侶となるべく修行を開始。
このシーンのビジュアルがもう、素敵すぎます。トリップ。サイバー呪術系というかなんというか
そして遂にマッグーソと対決。マッグーソはコウモリ軍団やワニの頭蓋骨軍団を使って攻めますが
チャン・ホンはそれを返り討ちに。負けじとマッグーソは鶏の臓物を食っては吐き食っては吐き、
その吐いた物をまた食っては吐きを繰り返し、首だけの化け物を作り出す。
とにかくこの映画ゲロ食って、吐いて、また食います。DOGMAか!?
首だけ化け物、ドドーン!
しかしこの首だけ化け物も倒され、焦ったマッグーソ。今度は自らの首を触手化け物として召喚。
これが昔から有名だったスチルのシーンです
チャン・ホンは苦戦しながらもなんとか勝利。マッグーソは今度こそ燃え尽きて、溶けて死んでしまいます。
清照大師もはれて即身仏に。
チャン・ホンは香港に戻ってパボックとのリベンジマッチに備えます。
が、僧侶の戒律を破って、早速彼女と1発(ここもエロい)。
その頃、マッグーソ一派の3人組が、虎視眈々と復讐を狙っていた。
3人組はまず捕らえてきたワニの腹を掻っ捌いた後、貯蔵していた死体を取り出し、内蔵を取り出したワニの腹の中に埋め込む。
貯蔵されていた死体
ワニの実演解体ショー(ニセモノです)
臓物飛び散る中、死体をワニの腹に埋め込みます
米で清めた後ワニの腹をもう一度捌くと、そこにはウジに塗れた死体が。しかも女性の死体
ウジ死体を清めた後、今度は臓物や腐った果実を食い散らかして、吐きまくったゲロを3人で回し飲み! そしてまた吐いてまた食って、吐く!
そしてできた回しゲロを死体に食わせる
そうすることによって凶悪な呪術を身にまとった死体女性が完成した
そんな頃、香港ではチャン・ホンとパボックのリベンジマッチが開始された。
試合中、チャン・ホンは蘇った死体女性の呪術で視界をウジで埋め尽くされ、目が見えなくなってしまう。
絶体絶命の危機だが、なんとかパボックを撃破し、リベンジを果たす。
チャン・ホンはまたもタイの寺院に戻り、僧侶たちに助けを乞う。
これはセットですかね? だったら素晴らしい仕事
しかし、香港帰国後に1発やったのがバレてしまい、戒律を破ったとして僧侶たちから見放されてしまう。
清照大師に最後の願いを託すと(逆ギレ的に)、ネパールに飛べ、との指示。
ネパールの地下寺院で日の出の一瞬のみに現れるという「舎利」を求めて、現地に向かう。
自らの腕を切り裂き、お守りの「千年霊芝」を埋め込む。この映画切り裂いて埋め込む描写が多いです
寺院に入り日の出を待つチャン・ホン。遂に血戦が始まった。
まずは寺院の石像門番と闘う。石像がギロッと睨んで襲ってく演出に痺れます
遂に死体女性自身が現れた。復活時よりちょっと露出が抑えられています
この死体女性の演技が凄いんですよ。暗黒舞踏のような動きで観客を異次元に連れて行ってくれます。
必要以上にセクシャルで悶絶必死。
死体女性はロケットパンチで先制攻撃。そして更にワニを召喚させて追い打ちをかける
捕まったチャン・ホンは今度は毛虫責めを受ける。毛虫が耳穴や鼻穴から体内に進入する!
とその時、遂に日の出の光が寺院を直撃。舎利が出現し、ダメ押しに
老師登場! 誰? 清照大師の前世なのでしょうか? それとも舎利の変わり身?
とにかく、老師とチャン・ホンは合体!
死体女性は焦ってか、舞台を広く使って舞踏をしまくります。そして髪の毛を網状にして老師に突撃。
老師は臆することなく、死体女性の全身の生皮を引っ張り剥がす!
生皮剥がされた死体女性はのたうちまわって倒れて溶けだす
溶けだした死体女性からニョロニョロと3つに分かれた粘体が這いずり出してくる。この3つの粘体はマッグーソ一派の3人組そのものだった
3人組は最後の力を振り絞り、自らを切り刻む。するとその切り口から一つ目の化け物が現れた
どうです? 話分かります?
とにかくこの映画、プロセスとディティールとバトルだけで魅せてしまう演出に惚れ惚れします。
これほど純粋なホラーって中々お目にかかれません。
余計なものが無い(ムエタイだけちょいと無理やり入れてる)、いや、
普通はカットしてもいいような所だけを念入りに描写しているんですよ。
だからストーリーなんて有って無きが如し。
ネパール、タイなんかのロケが異国的雰囲気を出してて
「踏み出したら戻れない世界」を体感させてくれます。
あと、どんどん呪術で変体が進んでいく所は「遊星からの物体X」や「アルタード・ステーツ」
のような趣きがありますね。
また、一つ一つの手作りSFXがグロいけどカワイイ! 一見の価値あり。
ただ、ゲロはまだしもそれを食って、さらに回し飲みってのは、引く人もいるでしょう…
(「バッド・テイスト」でも似たシーンありましたね)
カイ・チーホンは香港映画の名門、ショウ・ブラザーズでホラー映画をいろいろと撮っている監督です。
この作品は「蠱 BEWITCHED」(国内未DVD化、輸入盤DVDは出てたはず)という映画の続編なのですが、
「蠱 BEWITCHED」は日本語・英語字幕も無い状態での視聴だったので、イマイチ今作と繋がりがあるのか分かりません。
ですが、「魔」と「蠱」には同一の魔術対決シーンが存在しますので(ディティールメインの演出もそのまま)
やっぱ続編なんでしょうね。
とにかく、一番のインパクトは死体女性です。土方巽を彷彿とさせるあの動き。女優さんなんでしょうか? それとも舞踏家? モデル? それともストリッパー?
あいかわらず机が汚いですが… 手持ちの国内盤DVDと輸入盤DVDです。まさか国内盤が出るとは当時思いもよりませんでしたよ…
魔 デビルズ・オーメン [DVD]/角川エンタテインメント
¥3,990
Amazon.co.jp
監督:カイ・チーホン
出演:フィリップ・コー チョイ・カムコン
1983年の香港製オカルト? ホラー
香港の鬼才、カイ・チーホン監督によるエログロ南洋魔術物です。
当時香港ではこのようなグロテスクな魔術ホラーが流行ったようで
1975年の「BLACK MAGIC 降頭」や1981年の「脳魔 THE BLACK MAGIC WITH BUDHA」等
調べるといろいろ情報が出てきます。
その中でもとびきりグロくて、エロくて、キテレツなのがこの作品なのです。
シンプルなタイトル
香港のチャン・ホン(フィリップ・コー)とチャン・ワイは兄弟揃って凄腕のムエタイ戦士。
しかし、チャン・ワイはタイからやって来たパボック(ヤン・スエ)と戦い、脊髄をやられて
半身不随になってしまう。
出ましたヤン・スエ! こういう役やらせたらピカイチですなぁ
兄のチャン・ホンは弟の復讐を誓うが、ヤクザのトラブルに巻き込まれてしまう。
そこに高僧の幻影が現れ、チャン・ホンを救う。
スポーツ格闘映画かと思ってたらいきなりこれですよ。まだ序の口
何はともあれ早速家に帰って、彼女と一発キメるチャン・ホン(このシーンがエロい)。
スッキリして眠りについたその夜、今度は家の中に不思議なマークと共に高僧の幻影が現れた。
チャン・ホンはその後、パボックとの試合をとりつける為にタイに向ったが、通りがかった先に
高僧の幻影と共に現れたマークのある寺院があった。
思わずチャン・ホンが立ち寄ると、そこの僧侶からチャン・ホンが来ることは運命付けられていたと聞かされる。
実はチャン・ホンは呪術師との戦いに敗れ、即身仏になりそびれた高僧、清照大師の前世での
双子の兄弟であったのだ。
以下回想
清照大師に攻撃を受けた悪の呪術師マッグーソ。体が、体が!
マッグーソも負けじと毒蛇の毒素を取り出して、それを臓物まみれの頭蓋骨を割って出てきた脳みそと混ぜあわせる
そうしてできた緑汁をクモにチューチュー吸わせる
そのチューチューグモを寝ている清照大師の目に仕掛け、清照大師は倒れてしまう
以上回想。
マッグーソと闘わないかぎり、チャン・ホン自身も呪術師に襲われ、清照大師は即身仏になることができないという。
チャン・ホンは半信半疑のまま寝室に戻るが、そこで口からウツボを吐き出してしまう(唖然)!
オゲェー
これはとんでもない、とチャン・ホンは寺院に出向き、僧侶となるべく修行を開始。
このシーンのビジュアルがもう、素敵すぎます。トリップ。サイバー呪術系というかなんというか
そして遂にマッグーソと対決。マッグーソはコウモリ軍団やワニの頭蓋骨軍団を使って攻めますが
チャン・ホンはそれを返り討ちに。負けじとマッグーソは鶏の臓物を食っては吐き食っては吐き、
その吐いた物をまた食っては吐きを繰り返し、首だけの化け物を作り出す。
とにかくこの映画ゲロ食って、吐いて、また食います。DOGMAか!?
首だけ化け物、ドドーン!
しかしこの首だけ化け物も倒され、焦ったマッグーソ。今度は自らの首を触手化け物として召喚。
これが昔から有名だったスチルのシーンです
チャン・ホンは苦戦しながらもなんとか勝利。マッグーソは今度こそ燃え尽きて、溶けて死んでしまいます。
清照大師もはれて即身仏に。
チャン・ホンは香港に戻ってパボックとのリベンジマッチに備えます。
が、僧侶の戒律を破って、早速彼女と1発(ここもエロい)。
その頃、マッグーソ一派の3人組が、虎視眈々と復讐を狙っていた。
3人組はまず捕らえてきたワニの腹を掻っ捌いた後、貯蔵していた死体を取り出し、内蔵を取り出したワニの腹の中に埋め込む。
貯蔵されていた死体
ワニの実演解体ショー(ニセモノです)
臓物飛び散る中、死体をワニの腹に埋め込みます
米で清めた後ワニの腹をもう一度捌くと、そこにはウジに塗れた死体が。しかも女性の死体
ウジ死体を清めた後、今度は臓物や腐った果実を食い散らかして、吐きまくったゲロを3人で回し飲み! そしてまた吐いてまた食って、吐く!
そしてできた回しゲロを死体に食わせる
そうすることによって凶悪な呪術を身にまとった死体女性が完成した
そんな頃、香港ではチャン・ホンとパボックのリベンジマッチが開始された。
試合中、チャン・ホンは蘇った死体女性の呪術で視界をウジで埋め尽くされ、目が見えなくなってしまう。
絶体絶命の危機だが、なんとかパボックを撃破し、リベンジを果たす。
チャン・ホンはまたもタイの寺院に戻り、僧侶たちに助けを乞う。
これはセットですかね? だったら素晴らしい仕事
しかし、香港帰国後に1発やったのがバレてしまい、戒律を破ったとして僧侶たちから見放されてしまう。
清照大師に最後の願いを託すと(逆ギレ的に)、ネパールに飛べ、との指示。
ネパールの地下寺院で日の出の一瞬のみに現れるという「舎利」を求めて、現地に向かう。
自らの腕を切り裂き、お守りの「千年霊芝」を埋め込む。この映画切り裂いて埋め込む描写が多いです
寺院に入り日の出を待つチャン・ホン。遂に血戦が始まった。
まずは寺院の石像門番と闘う。石像がギロッと睨んで襲ってく演出に痺れます
遂に死体女性自身が現れた。復活時よりちょっと露出が抑えられています
この死体女性の演技が凄いんですよ。暗黒舞踏のような動きで観客を異次元に連れて行ってくれます。
必要以上にセクシャルで悶絶必死。
死体女性はロケットパンチで先制攻撃。そして更にワニを召喚させて追い打ちをかける
捕まったチャン・ホンは今度は毛虫責めを受ける。毛虫が耳穴や鼻穴から体内に進入する!
とその時、遂に日の出の光が寺院を直撃。舎利が出現し、ダメ押しに
老師登場! 誰? 清照大師の前世なのでしょうか? それとも舎利の変わり身?
とにかく、老師とチャン・ホンは合体!
死体女性は焦ってか、舞台を広く使って舞踏をしまくります。そして髪の毛を網状にして老師に突撃。
老師は臆することなく、死体女性の全身の生皮を引っ張り剥がす!
生皮剥がされた死体女性はのたうちまわって倒れて溶けだす
溶けだした死体女性からニョロニョロと3つに分かれた粘体が這いずり出してくる。この3つの粘体はマッグーソ一派の3人組そのものだった
3人組は最後の力を振り絞り、自らを切り刻む。するとその切り口から一つ目の化け物が現れた
どうです? 話分かります?
とにかくこの映画、プロセスとディティールとバトルだけで魅せてしまう演出に惚れ惚れします。
これほど純粋なホラーって中々お目にかかれません。
余計なものが無い(ムエタイだけちょいと無理やり入れてる)、いや、
普通はカットしてもいいような所だけを念入りに描写しているんですよ。
だからストーリーなんて有って無きが如し。
ネパール、タイなんかのロケが異国的雰囲気を出してて
「踏み出したら戻れない世界」を体感させてくれます。
あと、どんどん呪術で変体が進んでいく所は「遊星からの物体X」や「アルタード・ステーツ」
のような趣きがありますね。
また、一つ一つの手作りSFXがグロいけどカワイイ! 一見の価値あり。
ただ、ゲロはまだしもそれを食って、さらに回し飲みってのは、引く人もいるでしょう…
(「バッド・テイスト」でも似たシーンありましたね)
カイ・チーホンは香港映画の名門、ショウ・ブラザーズでホラー映画をいろいろと撮っている監督です。
この作品は「蠱 BEWITCHED」(国内未DVD化、輸入盤DVDは出てたはず)という映画の続編なのですが、
「蠱 BEWITCHED」は日本語・英語字幕も無い状態での視聴だったので、イマイチ今作と繋がりがあるのか分かりません。
ですが、「魔」と「蠱」には同一の魔術対決シーンが存在しますので(ディティールメインの演出もそのまま)
やっぱ続編なんでしょうね。
とにかく、一番のインパクトは死体女性です。土方巽を彷彿とさせるあの動き。女優さんなんでしょうか? それとも舞踏家? モデル? それともストリッパー?
あいかわらず机が汚いですが… 手持ちの国内盤DVDと輸入盤DVDです。まさか国内盤が出るとは当時思いもよりませんでしたよ…
魔 デビルズ・オーメン [DVD]/角川エンタテインメント
¥3,990
Amazon.co.jp
監督:牧口雄二
出演:田島はるか 折口亜矢 成瀬正
1977年の日本製オカルト? ホラー
この映画はジャンル説明が難しいですね。幻想・不条理なホラーであるし、オカルト要素もあるし、ポルノとしてのウリを狙ったシーンもあるし。
「徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑」と同じく、この作品も長い間ソフト化されずにいました。
私が名画座で見た時は、後半のキャットファイト等がカットされた短縮版? で、DVDにて、初めて完成形を見ることができました。
「徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑」に比べて幻想性が強いですね。
ストーリー
煮えたぎるマグマ。これは何を意味するのか?
女郎のおみの(田島はるか)は弥太八(汐路章)と蛾次郎(佐藤蛾次郎)に品川の女郎宿へと売られることになった。
また汐路章! 「牛裂きの刑」の恐怖が蘇りますが、今作ではコメディ・リリーフ
現状に耐えかねたおみのは足抜けを決意し、沢吉(小林稔侍)と逃げ出すが、おみの1人になってしまう。
おみのは沢吉に聞いた縁切り寺・愁月院という尼寺を目指す。
雪道を走るおみの。すごい綺麗な女優さんです。道端に落ちてるものを食い散らかしたり、演技もすごい!
途中、村人2人にレイプされたり、弥太八に追われたりしつつも、好青年の伊三郎(成瀬正)の助けを借りて、ようやく愁月院に辿り着く。
鑑賞中は、ここでホッと胸を撫で下ろすんですが…
安寿様の桂秀尼(折口亜矢)をはじめ、おかじ、おつな、おとくが心地よく迎えてくれた。
言葉を喋らぬ少女、お小夜もこの寺に住みこみ、様子を見つめていた。
みんないい笑顔。左から、おつな、桂秀尼、おかじ、おとく
地獄絵の屏風からチラリと覗く、お小夜
しかし、この寺は狂っていたのだ!
阿片吸いまくりの桂秀尼
おつなとおかじはレズの関係。おかじは蛇を愛玩している
ある日、おみのと同じようにトラブルを抱えつつ、愁月院に辿り着いた嘉助とお絹(内村レナ!)。
2人は、愛の1夜を迎える。
しかし次の朝、嘉助は忽然と消えていた。
牧口ビューティー、内村レナ! 今度こそ幸せになってくれ!
嘉助の足取りを追うおみのとお絹。そこに現れたのは
血を滴らせた志賀勝! 唖然!
「昨夜イノシシが罠にかかったでな…」
志賀勝が扱っている厚みのある骨付き肉。この肉は本当にイノシシの肉なのか? まさか…
お絹は首を吊って自殺した(ああ…)。
寺の異常性に気づいたおみのは愁月院から脱出をするも、前にレイプした村人2人とまた遭遇し、また愁月院に逃げ帰って助けを求めることになる。
レイパーの1人はおかじに喉笛を食いちぎられ絶命
残った1人が逃げ出す為に扉を開けると、そこには
ギャー! 初鑑賞時、マジでビビった
ミイラに驚き、絶句。その後に惨殺
その後、桂秀尼に諭され、おみのは愁月院に染まっていく。
身も心も桂秀尼に捧げるおみの。絡み合いながら桂秀尼がおみのにこの寺の事実を伝える
このレズシーンが凄く幻想的で美しいんです。悪夢的な地獄絵
その頃、弥太八と蛾次郎は遂におみのの居場所を突き止めるが、逆に愁月院の中に監禁されてしまう。
ある日、おみのを助けた伊三郎が愁月院を訪ねてきた。おみのは伊三郎を助けようと寺に入れるのを拒むが失敗。
運命からは逃れられず、伊三郎は殺されてしまいます。
ギャー! 見事なゴアシーン
遂にブチ切れたおみの。まずはおかじとおつなを仲違いさせ、同士討ちにさせる。
キャットファイト! この辺が劇場で見た時にカットされていました
おつなはもつれあってるうちに谷底へ転落。死亡
おかじは疲れきってる所をおみのに襲われ死亡
更に捕らえられていた弥太八と蛾次郎を連れ出して、暴動を起こさせるも、蛾次郎はおとくの母乳攻撃にやられてしまう。
自分を傷めつけた2人を今度は利用するおみの。この辺から眉が無くなって、凶悪な表情を見せていきます
恐怖の母乳地獄! 人には言えない死因
弥太八も桂秀尼に殺され、おみのは絶体絶命の危機に。激しい攻防の末、おとくは天井からの落下物に押しつぶされて死亡。
汐路章の最後。「牛裂きの刑」の無念がここで晴れます
おとくの最後。「ヘルハウス」からの引用か?
遂に桂秀尼とおみのの一騎打ちへ
髪を下ろした折口亜矢はエロい! 燃えさかる寺の中での一騎打ち
田島はるかの演技はホントに凄い! 鬼気迫る鬼の美
そして遂に力尽きる桂秀尼
その時!
ギャー! こんな展開絶対に読めませんて!
この後も話は続きますが、DVDも出てることだし、ご自分の目で確かめてもらえればと思います。
私は、この作品の製作時に牧口監督がダリオ・アルジェントの「サスペリア」に影響を受けたんじゃないかなぁ?
と思っていたんですが、なんと公開が「サスペリア」より早い!
ラストのミイラがドーンなんて「インフェルノ」に凄い似てるんですよ。
逆にアルジェントが牧口作品に影響を受けたんじゃないか? とも思います。
まぁ、製作期間的に無理がありますけど。
鈴木則文監督の「聖獣学園」も「サスペリア」に似てるカットがあるのが不思議です。
シンクロニシティなんでしょうか?
こちらが手持ちのDVDです。
ゴアと幻想。「徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑」と対になる牧口ホラーの傑作。ぜひご鑑賞を。
女獄門帖引き裂かれた尼僧 (日本カルト映画全集)/ワイズ出版
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出演:田島はるか 折口亜矢 成瀬正
1977年の日本製オカルト? ホラー
この映画はジャンル説明が難しいですね。幻想・不条理なホラーであるし、オカルト要素もあるし、ポルノとしてのウリを狙ったシーンもあるし。
「徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑」と同じく、この作品も長い間ソフト化されずにいました。
私が名画座で見た時は、後半のキャットファイト等がカットされた短縮版? で、DVDにて、初めて完成形を見ることができました。
「徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑」に比べて幻想性が強いですね。
ストーリー
煮えたぎるマグマ。これは何を意味するのか?
女郎のおみの(田島はるか)は弥太八(汐路章)と蛾次郎(佐藤蛾次郎)に品川の女郎宿へと売られることになった。
また汐路章! 「牛裂きの刑」の恐怖が蘇りますが、今作ではコメディ・リリーフ
現状に耐えかねたおみのは足抜けを決意し、沢吉(小林稔侍)と逃げ出すが、おみの1人になってしまう。
おみのは沢吉に聞いた縁切り寺・愁月院という尼寺を目指す。
雪道を走るおみの。すごい綺麗な女優さんです。道端に落ちてるものを食い散らかしたり、演技もすごい!
途中、村人2人にレイプされたり、弥太八に追われたりしつつも、好青年の伊三郎(成瀬正)の助けを借りて、ようやく愁月院に辿り着く。
鑑賞中は、ここでホッと胸を撫で下ろすんですが…
安寿様の桂秀尼(折口亜矢)をはじめ、おかじ、おつな、おとくが心地よく迎えてくれた。
言葉を喋らぬ少女、お小夜もこの寺に住みこみ、様子を見つめていた。
みんないい笑顔。左から、おつな、桂秀尼、おかじ、おとく
地獄絵の屏風からチラリと覗く、お小夜
しかし、この寺は狂っていたのだ!
阿片吸いまくりの桂秀尼
おつなとおかじはレズの関係。おかじは蛇を愛玩している
ある日、おみのと同じようにトラブルを抱えつつ、愁月院に辿り着いた嘉助とお絹(内村レナ!)。
2人は、愛の1夜を迎える。
しかし次の朝、嘉助は忽然と消えていた。
牧口ビューティー、内村レナ! 今度こそ幸せになってくれ!
嘉助の足取りを追うおみのとお絹。そこに現れたのは
血を滴らせた志賀勝! 唖然!
「昨夜イノシシが罠にかかったでな…」
志賀勝が扱っている厚みのある骨付き肉。この肉は本当にイノシシの肉なのか? まさか…
お絹は首を吊って自殺した(ああ…)。
寺の異常性に気づいたおみのは愁月院から脱出をするも、前にレイプした村人2人とまた遭遇し、また愁月院に逃げ帰って助けを求めることになる。
レイパーの1人はおかじに喉笛を食いちぎられ絶命
残った1人が逃げ出す為に扉を開けると、そこには
ギャー! 初鑑賞時、マジでビビった
ミイラに驚き、絶句。その後に惨殺
その後、桂秀尼に諭され、おみのは愁月院に染まっていく。
身も心も桂秀尼に捧げるおみの。絡み合いながら桂秀尼がおみのにこの寺の事実を伝える
このレズシーンが凄く幻想的で美しいんです。悪夢的な地獄絵
その頃、弥太八と蛾次郎は遂におみのの居場所を突き止めるが、逆に愁月院の中に監禁されてしまう。
ある日、おみのを助けた伊三郎が愁月院を訪ねてきた。おみのは伊三郎を助けようと寺に入れるのを拒むが失敗。
運命からは逃れられず、伊三郎は殺されてしまいます。
ギャー! 見事なゴアシーン
遂にブチ切れたおみの。まずはおかじとおつなを仲違いさせ、同士討ちにさせる。
キャットファイト! この辺が劇場で見た時にカットされていました
おつなはもつれあってるうちに谷底へ転落。死亡
おかじは疲れきってる所をおみのに襲われ死亡
更に捕らえられていた弥太八と蛾次郎を連れ出して、暴動を起こさせるも、蛾次郎はおとくの母乳攻撃にやられてしまう。
自分を傷めつけた2人を今度は利用するおみの。この辺から眉が無くなって、凶悪な表情を見せていきます
恐怖の母乳地獄! 人には言えない死因
弥太八も桂秀尼に殺され、おみのは絶体絶命の危機に。激しい攻防の末、おとくは天井からの落下物に押しつぶされて死亡。
汐路章の最後。「牛裂きの刑」の無念がここで晴れます
おとくの最後。「ヘルハウス」からの引用か?
遂に桂秀尼とおみのの一騎打ちへ
髪を下ろした折口亜矢はエロい! 燃えさかる寺の中での一騎打ち
田島はるかの演技はホントに凄い! 鬼気迫る鬼の美
そして遂に力尽きる桂秀尼
その時!
ギャー! こんな展開絶対に読めませんて!
この後も話は続きますが、DVDも出てることだし、ご自分の目で確かめてもらえればと思います。
私は、この作品の製作時に牧口監督がダリオ・アルジェントの「サスペリア」に影響を受けたんじゃないかなぁ?
と思っていたんですが、なんと公開が「サスペリア」より早い!
ラストのミイラがドーンなんて「インフェルノ」に凄い似てるんですよ。
逆にアルジェントが牧口作品に影響を受けたんじゃないか? とも思います。
まぁ、製作期間的に無理がありますけど。
鈴木則文監督の「聖獣学園」も「サスペリア」に似てるカットがあるのが不思議です。
シンクロニシティなんでしょうか?
こちらが手持ちのDVDです。
ゴアと幻想。「徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑」と対になる牧口ホラーの傑作。ぜひご鑑賞を。
女獄門帖引き裂かれた尼僧 (日本カルト映画全集)/ワイズ出版
¥1,363
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[DVD] 女獄門帖 引き裂かれた尼僧
¥3,791
楽天
盛大にネタバレしてます。気になる人は読まない方がよいかと
監督:牧口雄二
出演:汐路章 川谷拓三 内村レナ
1976年の日本製トーチャーホラー
公開当時は東映の異常性愛路線で成人映画として公開されていますが、現代の観点から見て、あえてトーチャーホラーと呼んでしまいます。
この作品は劇場公開の後、2012年に東映ビデオ株式会社からDVDが発売されるまで、幻の残酷映画として語り継がれていました。
まだDVDが出る気配が微塵もない頃、池袋の名画座で、石井輝男監督と牧口雄二監督の特集オールナイト上映の時に、私はこの作品と出会いました。
ストーリーを簡潔に紹介します。
この映画は2部構成となっており、1部と2部にはストーリー上、明確な繋がりはありません。
繋がっているのは「残酷」という、キーワード。
序文
タイトル
このタイトルバックの音楽がもの凄いふざけてて、居心地が悪いんです。初鑑賞時はこの音楽がかかった時点で不穏な空気を感じました…
第1部
長崎奉行の隠れキリシタン弾圧は凄惨を極め、惨たらしい拷問が日々繰り返されていた。
汐路章演じる長崎奉行の高坂主膳は、まれにみるサディストで、お国の為、また自らの欲望の為、次々と新しい拷問を行い、楽しんでいた。
汐路章の狂気の演技。子供の時に見たらトラウマ確実です(成人映画なんで見ちゃダメだけど)。
拷問紹介、釜ゆで地獄
足潰し地獄
その他、蛇地獄やら、丸焼き地獄やら…
そんな中、長崎奉行所の佐々木伊織は蛇に噛まれた所を村娘の登世(内村レナ)に助けられ、恋仲となる。
牧口ビューティー、内村レナ! もう、大好き。
しかし、登世の家族は邪宗徒として長崎奉行所に連れて行かれ、拷問の果てに登世と妹のみつ以外は死んでしまう。
登世は高坂主膳の側女として迎えられ、みつは目を焼きごてで潰されてしまう。
イモリ直食いして登世を犯し、さらにそれを伊織に監視させるという、極悪非道極まれリ高坂主膳。
汐路章、ガチでイモリ食いちぎったとか。
目を潰される幼女。この後、道端にポイされます…
この狂った世界から、佐々木伊織は登世を救い出して逃げ出そうとするが、無念。
ああああああああ…
そして、登世は「牛裂きの刑」にかけられて、五体不満足となってしまうのでした…
次から次へと起こる不幸に、私は劇場内で放心状態でした…
そして、高坂主膳は…
「裂けたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」と感極まって大絶叫
その後、高坂主膳は邪宗徒取り締まりの功績により小さいながらも一万石の大名に取り立てられ、それから寺社奉行にまで出世した… めでたしめでたし… あぁ…
ふぅ… さて、気を取り直して。
第2部
うだつの上がらない男、捨蔵(川谷拓三)は女郎の非道さを目のあたりにし、遊女のお里を足抜けさせて一緒に逃げ出した。
初鑑賞時、拓ボンが出てきて、すごく安心した記憶があります。内容はまだ悲惨なんですが、雰囲気がちょっと明るくなった。
行きあたりばったりの2人は悪どいことをしながらも懸命に生きていたが、ついにお縄となってしまう。
拓ボンといえば! なシーンであります。1部に比べれば、この辺も意外と楽しく見れます。
2人とも拷問にかけられ、「鋸引きの刑」として、町にさらされ、道行く人は自由に首をノコで刈ってもいいこととなった。
しかしお里の方は、まだお金を生む価値があるというので女郎部屋に引き取られていく。
ある夜、晒し者として残った捨蔵の前に不審な男が通りかかった…
この瞬間の劇場内の空気の変わり様がすごかった。
ストーリーは以上です。
いわゆる見世物映画なんですが、同年のアメリカ・アルゼンチン映画「スナッフ/SNUFF」や
ヤコペッティのモンド映画、「悪魔のいけにえ」なんかの影響を多大に受け
強烈に下世話で残酷な作品に仕上がっています。
人によっては笑って見るだろうし、つまらなく感じる人もいるでしょうね。
もちろん怖がる人も。
私は初鑑賞時、多大なパワーを感じました。
「悪魔のいけにえ」「死霊のはらわた」「ブレインデッド」「魔 デビルズ・オーメン」を
初めて見た時と同じように。
DVDが出ると知った時はもう、天まで登る気持ちに。
手持ちのDVDです↓
左は日本版。右はオランダ版だったかな(PAL版)? 日本版出るまでは右側ので飢えをしのいでました。
まぁ、何度も見るものでもないんですが(精神的に、ね)。
PAL版をNTSCに変換した海賊版なんかも昔は売ってました。
牧口雄二監督は1975年~1977年までしか映画監督としての活動がなく
その後はテレビの方へ行ってしまいました。
残された映画作品群を見るかぎり、かなりもったいなく思います。
ショック映画を専門に撮っていたわけではないですが、ショックシーンの演出は異常に冴え渡っており
特にストーリーと演出の結びつきが相乗効果で悲惨さ、不穏さを高めていくという
ホラーの基本にして最大の武器を活かしきっているところが、すばらしいです。
もう、溜息と嗚咽が同時に出る感じでw
牧口監督はもうひとつ「女獄門帖 引き裂かれた尼僧」という傑作を撮っています。
こちらの方もすごいですよ!
徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑 【DVD】
¥3,888
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監督:牧口雄二
出演:汐路章 川谷拓三 内村レナ
1976年の日本製トーチャーホラー
公開当時は東映の異常性愛路線で成人映画として公開されていますが、現代の観点から見て、あえてトーチャーホラーと呼んでしまいます。
この作品は劇場公開の後、2012年に東映ビデオ株式会社からDVDが発売されるまで、幻の残酷映画として語り継がれていました。
まだDVDが出る気配が微塵もない頃、池袋の名画座で、石井輝男監督と牧口雄二監督の特集オールナイト上映の時に、私はこの作品と出会いました。
ストーリーを簡潔に紹介します。
この映画は2部構成となっており、1部と2部にはストーリー上、明確な繋がりはありません。
繋がっているのは「残酷」という、キーワード。
序文
タイトル
このタイトルバックの音楽がもの凄いふざけてて、居心地が悪いんです。初鑑賞時はこの音楽がかかった時点で不穏な空気を感じました…
第1部
長崎奉行の隠れキリシタン弾圧は凄惨を極め、惨たらしい拷問が日々繰り返されていた。
汐路章演じる長崎奉行の高坂主膳は、まれにみるサディストで、お国の為、また自らの欲望の為、次々と新しい拷問を行い、楽しんでいた。
汐路章の狂気の演技。子供の時に見たらトラウマ確実です(成人映画なんで見ちゃダメだけど)。
拷問紹介、釜ゆで地獄
足潰し地獄
その他、蛇地獄やら、丸焼き地獄やら…
そんな中、長崎奉行所の佐々木伊織は蛇に噛まれた所を村娘の登世(内村レナ)に助けられ、恋仲となる。
牧口ビューティー、内村レナ! もう、大好き。
しかし、登世の家族は邪宗徒として長崎奉行所に連れて行かれ、拷問の果てに登世と妹のみつ以外は死んでしまう。
登世は高坂主膳の側女として迎えられ、みつは目を焼きごてで潰されてしまう。
イモリ直食いして登世を犯し、さらにそれを伊織に監視させるという、極悪非道極まれリ高坂主膳。
汐路章、ガチでイモリ食いちぎったとか。
目を潰される幼女。この後、道端にポイされます…
この狂った世界から、佐々木伊織は登世を救い出して逃げ出そうとするが、無念。
ああああああああ…
そして、登世は「牛裂きの刑」にかけられて、五体不満足となってしまうのでした…
次から次へと起こる不幸に、私は劇場内で放心状態でした…
そして、高坂主膳は…
「裂けたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」と感極まって大絶叫
その後、高坂主膳は邪宗徒取り締まりの功績により小さいながらも一万石の大名に取り立てられ、それから寺社奉行にまで出世した… めでたしめでたし… あぁ…
ふぅ… さて、気を取り直して。
第2部
うだつの上がらない男、捨蔵(川谷拓三)は女郎の非道さを目のあたりにし、遊女のお里を足抜けさせて一緒に逃げ出した。
初鑑賞時、拓ボンが出てきて、すごく安心した記憶があります。内容はまだ悲惨なんですが、雰囲気がちょっと明るくなった。
行きあたりばったりの2人は悪どいことをしながらも懸命に生きていたが、ついにお縄となってしまう。
拓ボンといえば! なシーンであります。1部に比べれば、この辺も意外と楽しく見れます。
2人とも拷問にかけられ、「鋸引きの刑」として、町にさらされ、道行く人は自由に首をノコで刈ってもいいこととなった。
しかしお里の方は、まだお金を生む価値があるというので女郎部屋に引き取られていく。
ある夜、晒し者として残った捨蔵の前に不審な男が通りかかった…
この瞬間の劇場内の空気の変わり様がすごかった。
ストーリーは以上です。
いわゆる見世物映画なんですが、同年のアメリカ・アルゼンチン映画「スナッフ/SNUFF」や
ヤコペッティのモンド映画、「悪魔のいけにえ」なんかの影響を多大に受け
強烈に下世話で残酷な作品に仕上がっています。
人によっては笑って見るだろうし、つまらなく感じる人もいるでしょうね。
もちろん怖がる人も。
私は初鑑賞時、多大なパワーを感じました。
「悪魔のいけにえ」「死霊のはらわた」「ブレインデッド」「魔 デビルズ・オーメン」を
初めて見た時と同じように。
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まぁ、何度も見るものでもないんですが(精神的に、ね)。
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牧口雄二監督は1975年~1977年までしか映画監督としての活動がなく
その後はテレビの方へ行ってしまいました。
残された映画作品群を見るかぎり、かなりもったいなく思います。
ショック映画を専門に撮っていたわけではないですが、ショックシーンの演出は異常に冴え渡っており
特にストーリーと演出の結びつきが相乗効果で悲惨さ、不穏さを高めていくという
ホラーの基本にして最大の武器を活かしきっているところが、すばらしいです。
もう、溜息と嗚咽が同時に出る感じでw
牧口監督はもうひとつ「女獄門帖 引き裂かれた尼僧」という傑作を撮っています。
こちらの方もすごいですよ!
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芳賀書店のシネアルバム117、「血しぶきホラーの世界 ルイスとロメロのスプラッター映画」
1985年10月7日発行 第一刷の物です。
1985年といえばホラーブームの真っ只中ですね。「東京国際ファンタスティック映画祭」もこの年か。
この本はリアルタイムで買ったわけではなく、1993~1994年頃に購入した記憶があります。
古本ではなく新本での購入でした。10年近く棚に埋もれてたんですな、この本は。奇跡的なサルベージ。
内容はといえば、サブタイトルのとおり、ハーシェル・ゴードン・ルイスとジョージ・アンドリュー・ロメロの作品を中心としたホラー映画の紹介となっております。
カラーページはビデオの画面直撮りのスチルが並んでます。当時よくあった手法ですねw
そして白黒ページのメイン記事なんですが、ルイスとロメロの作品データが当時としては細かく載っていて
かなりマストな情報源だったのではないでしょうか?
特にルイスはヌーディ・キューティ物もきちんとカバーしてあって侮れません。
元ネタの洋著、丸出しなのかもしれませんが…
面白かったのが後半に載ってる北島明弘さんのスプラッター・ムービー小史。
当時10代後半だった私が「うんうん」と頷きながら読んだ記憶。
小気味よく過激描写を軸としたホラー映画の歴史を紐解いてくれます。
そして、その北島明弘さんはスプラッター・ムービー小史を更に拡大した1冊を献上してくれるのですが
それは次の機会に。
血しぶきホラーの世界―ルイスとロメロのスプラッター映画 (シネアルバム (117))/梶原 和男
¥2,160
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1985年10月7日発行 第一刷の物です。
1985年といえばホラーブームの真っ只中ですね。「東京国際ファンタスティック映画祭」もこの年か。
この本はリアルタイムで買ったわけではなく、1993~1994年頃に購入した記憶があります。
古本ではなく新本での購入でした。10年近く棚に埋もれてたんですな、この本は。奇跡的なサルベージ。
内容はといえば、サブタイトルのとおり、ハーシェル・ゴードン・ルイスとジョージ・アンドリュー・ロメロの作品を中心としたホラー映画の紹介となっております。
カラーページはビデオの画面直撮りのスチルが並んでます。当時よくあった手法ですねw
そして白黒ページのメイン記事なんですが、ルイスとロメロの作品データが当時としては細かく載っていて
かなりマストな情報源だったのではないでしょうか?
特にルイスはヌーディ・キューティ物もきちんとカバーしてあって侮れません。
元ネタの洋著、丸出しなのかもしれませんが…
面白かったのが後半に載ってる北島明弘さんのスプラッター・ムービー小史。
当時10代後半だった私が「うんうん」と頷きながら読んだ記憶。
小気味よく過激描写を軸としたホラー映画の歴史を紐解いてくれます。
そして、その北島明弘さんはスプラッター・ムービー小史を更に拡大した1冊を献上してくれるのですが
それは次の機会に。
血しぶきホラーの世界―ルイスとロメロのスプラッター映画 (シネアルバム (117))/梶原 和男
¥2,160
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今回も本でいきます。というか、まだまだ紹介したい本がいっぱいあります。
ケイブンシャの「怪奇映画ホラームービー大百科」でございます。
この本は恥ずかしながら去年ようやく購入した次第です。
小学生の時に立ち読みしたのはよく覚えてるんですが、その時はお小遣いが足りなかった…
ようやく購入資金ができた頃は、もうこの本は棚に無かった、という次第です。
昭和61年7月30日初版発行分、当時の定価650円(税無し!)の物を去年、古本屋の通販を使って4200円で購入致しました。
でもね、本気だったら、小学生当時でも死に物狂いで購入したと思うんですよ。
でも、そうしなかったのは、今までに紹介した日野康一先生の秋田書店「全百科」シリーズに比べて、薄いんですよね。
本の厚さではなく、内容が、です。
しかし、日野先生でも小学生相手に手を出さなかった作品のページが…
それがこれ↓
「ギニーピッグ」を小学生相手に紹介するな!w しかもカラー。
当時「Vゾーン」とかで内容自体は知ってましたけどね。それでも小学生にはきついよ。
一応、「特殊メイクの紹介」としての掲載ですけどね。白黒ページにはこういう感じで載せてます。
もちろん、我らがヒーロー、彼の記事も
「やったね!」ってどういうことだろう?w
時代としての資料価値はありますが、日野先生の書作に比べると、全体的には生ぬるい。
ブームに当て込んで出しただけで、そんなに作品ごとに愛着を感じないですし。
この本は、子供相手にギニーピッグ!? それにつきます。
ケイブンシャの「怪奇映画ホラームービー大百科」でございます。
この本は恥ずかしながら去年ようやく購入した次第です。
小学生の時に立ち読みしたのはよく覚えてるんですが、その時はお小遣いが足りなかった…
ようやく購入資金ができた頃は、もうこの本は棚に無かった、という次第です。
昭和61年7月30日初版発行分、当時の定価650円(税無し!)の物を去年、古本屋の通販を使って4200円で購入致しました。
でもね、本気だったら、小学生当時でも死に物狂いで購入したと思うんですよ。
でも、そうしなかったのは、今までに紹介した日野康一先生の秋田書店「全百科」シリーズに比べて、薄いんですよね。
本の厚さではなく、内容が、です。
しかし、日野先生でも小学生相手に手を出さなかった作品のページが…
それがこれ↓
「ギニーピッグ」を小学生相手に紹介するな!w しかもカラー。
当時「Vゾーン」とかで内容自体は知ってましたけどね。それでも小学生にはきついよ。
一応、「特殊メイクの紹介」としての掲載ですけどね。白黒ページにはこういう感じで載せてます。
もちろん、我らがヒーロー、彼の記事も
「やったね!」ってどういうことだろう?w
時代としての資料価値はありますが、日野先生の書作に比べると、全体的には生ぬるい。
ブームに当て込んで出しただけで、そんなに作品ごとに愛着を感じないですし。
この本は、子供相手にギニーピッグ!? それにつきます。
あ、コレを紹介するのを忘れてましたね
机が汚いのは許して
日野康一先生の「ショック残酷大全科」平成3年 5版発行の物です (初版は昭和57年)。
以前(といっても去年)紹介した「ホラー大全科」「怪奇大全科」に続く日野康一先生の少年向けホラー映画ガイド本。
えっ? 少年向けですって? そーです、ケイブンシャの大百科シリーズとかと並んで、本屋の子供向けの棚に置いてあったんです。
いやはや、すごい時代だった。
もちろん子供が読めるように、全ての漢字にはルビが振ってますよ!
前2作はオールラウンドにホラー映画を紹介していましたが、今回はヤコペッティに代表される「残酷ドキュメンタリー」「モンド映画」に焦点を絞って紹介しています。
こんな感じです↓
少年本にガチ死体載せるなw まぁ、フェイク死体かもしれませんが。
私の好きなこいつも載っている!↓
大名作ドキュメンタリー「アメリカン・バイオレンス」! 早くディスクメディア化してもらいたいものです。
他にも「ジャンク」やら、「カタストロフ」やら、「ジ・エンド」やら、子供にとって未来が信じられなくなる作品群がズラリと並んで紹介される。
で、何故か一緒に「ゾンビ」やら「キャット・ピープル」なんかも紹介されてるのが、なんとも。
フィクションとノンフェクションの堺を一気に飛び越えて恐怖が子供の前に迫ってきます。
いわゆる「フェイク・ドキュメンタリー」の体裁を本で行なってる感じ。
極めつけがコレの紹介じゃないでしょうか↓
画質悪くてスイマセン。「ソドムの市」です。パゾリーニです。
18禁だろ! しかもスカトロ! 子供に見せちゃダメ!
「しかも、これを食(く)うのだ!」ルビ振ってる場合じゃない!
てな感じで、狂気のページが山ほど出てきます。前2作よりも狂気度は高いです。
最後に
少年向けホラー本に「夜と霧」。
これがアウシュヴィッツだ!
日野先生、尊敬してます! 愛してます!! ありがとう!!!
ショック残酷大全科―身の毛もよだつ映画の残酷シーン大登場 (大全科シリーズ)/日野 康一
¥700
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机が汚いのは許して
日野康一先生の「ショック残酷大全科」平成3年 5版発行の物です (初版は昭和57年)。
以前(といっても去年)紹介した「ホラー大全科」「怪奇大全科」に続く日野康一先生の少年向けホラー映画ガイド本。
えっ? 少年向けですって? そーです、ケイブンシャの大百科シリーズとかと並んで、本屋の子供向けの棚に置いてあったんです。
いやはや、すごい時代だった。
もちろん子供が読めるように、全ての漢字にはルビが振ってますよ!
前2作はオールラウンドにホラー映画を紹介していましたが、今回はヤコペッティに代表される「残酷ドキュメンタリー」「モンド映画」に焦点を絞って紹介しています。
こんな感じです↓
少年本にガチ死体載せるなw まぁ、フェイク死体かもしれませんが。
私の好きなこいつも載っている!↓
大名作ドキュメンタリー「アメリカン・バイオレンス」! 早くディスクメディア化してもらいたいものです。
他にも「ジャンク」やら、「カタストロフ」やら、「ジ・エンド」やら、子供にとって未来が信じられなくなる作品群がズラリと並んで紹介される。
で、何故か一緒に「ゾンビ」やら「キャット・ピープル」なんかも紹介されてるのが、なんとも。
フィクションとノンフェクションの堺を一気に飛び越えて恐怖が子供の前に迫ってきます。
いわゆる「フェイク・ドキュメンタリー」の体裁を本で行なってる感じ。
極めつけがコレの紹介じゃないでしょうか↓
画質悪くてスイマセン。「ソドムの市」です。パゾリーニです。
18禁だろ! しかもスカトロ! 子供に見せちゃダメ!
「しかも、これを食(く)うのだ!」ルビ振ってる場合じゃない!
てな感じで、狂気のページが山ほど出てきます。前2作よりも狂気度は高いです。
最後に
少年向けホラー本に「夜と霧」。
これがアウシュヴィッツだ!
日野先生、尊敬してます! 愛してます!! ありがとう!!!
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映画の紹介を全然してないけど、映画を見てないわけではないんですよ
ただ、最近はベッタベタでメジャーなホラーだったり、古い日本のプログラムピクチャーばっかり鑑賞してるんで
ブログ趣旨に合ってないもんを書いてもなぁ、というところで
【殺しの】ダリオ・アルジェント予告編集【美学】↓
以前作製した動画をご紹介。またまた予告編集です。またかよ! うざい! ってなもんですが
予告編集って殆ど自分のために作ってたりします。自分が見たいだけ。
で、ひょっとしたらこういうのが見てみたいって小さな需要がどっかにあるかもしれない
そういうことを考えて動画サイトにアップしてたりするワケです。
結果、あんま需要が無かったりする。まぁ、自分の動画作製技術が底辺だったりするものですから…
もっと上手な予告編集は巷に転がってますからね。
しかし食人映画の予告編は9315再生、ゾンビ映画予告編は5430再生、スラッシャー映画のは3773再生いってる(2014.06.15 19:10時点)ので
それなりの需要はあるのかな? ニコニコ動画なので、そもそも視聴者の興味方向とは合ってないんだろうけど。
ニコニコ動画は視聴者がどのタイミングで意見を持ったか、というのがコメントという形で残るのが素敵なので、投稿先にしています。
で、肝心の動画内容は一時期イタリアン・ホラーの代名詞として世界中に信者を生み出した
「ダリオ・アルジェント」監督作品のフィルモグラフィーを予告編で辿るという物。
できるだけ、本国イタリアではなく、アメリカで流れた予告編を選びました。
アメリカ版の方が下世話な感じがあって、そこが素敵なんです。アルジェントの意図とは外れてしまうのでしょうが…
今考えると、各作品のデータなり何なりを動画に組み込んだほうがよかったかもしれません。
でも、BGVとしての側面を予告編集は持ってますから、余計なものはなくていい、というのも考えの一つとしてあります。
アルジェントといえば「サスペリア」です。これはもう、アルジェントにしか作れない悪夢的世界。
その世界観が圧倒的なんで、よくいわれるシナリオ上のおかしな点とかは見てるうちにどうでもよくなります。もう、圧倒されっぱなしで。
そしてなんといってもBGMのGOBLIN。「サスペリア」ではクラウト・ロックのような雰囲気もあって
一筋縄ではいかないイタリアン・プログレという気がします。
フィルモグラフィー的には大きくまとめると、ジャーロ→オカルト→迷走→原点回帰という流れだと思います。
予告編的にはやっぱり「インフェルノ」と「シャドー」ですね!
「インフェルノ」はEmerson, Lake & Palmerのキース・エマーソンがBGMを担当してまして
盛大に流れる「Mater Tenenbrarum」が異様な盛り上げ方をしてくれます。
ワケが分からなすぎて、心臓がバクバクします。このワケ分からずも盛り上げる、というのが
自分が予告編に求めてるものだったりします。
同工の予告編にジョン・ブアマンの「エクソシスト2」がありますね。
エクソシスト2の予告↓
「シャドー」の方はキービジュアルとなる、白い壁に飛び散る鮮血、ご丁寧に自ら撒き散らし!
のシーンですね。
あれを見ると、本編を見なければならない使命に駆られると思います。
最近はおとなしめの作品ばかりですが、まだまだ現役のダリオ大先生。
これからもご活躍をお願い致します!
さて、今度はどんな予告編集を作ろうか…
サスペリア [Blu-ray]/キングレコード
¥5,076
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ダリオ・アルジェントのドラキュラ [Blu-ray]/Happinet(SB)(D)
¥5,184
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ダリオ・アルジェント―恐怖の幾何学/矢澤 利弘
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以前作製した動画をご紹介。またまた予告編集です。またかよ! うざい! ってなもんですが
予告編集って殆ど自分のために作ってたりします。自分が見たいだけ。
で、ひょっとしたらこういうのが見てみたいって小さな需要がどっかにあるかもしれない
そういうことを考えて動画サイトにアップしてたりするワケです。
結果、あんま需要が無かったりする。まぁ、自分の動画作製技術が底辺だったりするものですから…
もっと上手な予告編集は巷に転がってますからね。
しかし食人映画の予告編は9315再生、ゾンビ映画予告編は5430再生、スラッシャー映画のは3773再生いってる(2014.06.15 19:10時点)ので
それなりの需要はあるのかな? ニコニコ動画なので、そもそも視聴者の興味方向とは合ってないんだろうけど。
ニコニコ動画は視聴者がどのタイミングで意見を持ったか、というのがコメントという形で残るのが素敵なので、投稿先にしています。
で、肝心の動画内容は一時期イタリアン・ホラーの代名詞として世界中に信者を生み出した
「ダリオ・アルジェント」監督作品のフィルモグラフィーを予告編で辿るという物。
できるだけ、本国イタリアではなく、アメリカで流れた予告編を選びました。
アメリカ版の方が下世話な感じがあって、そこが素敵なんです。アルジェントの意図とは外れてしまうのでしょうが…
今考えると、各作品のデータなり何なりを動画に組み込んだほうがよかったかもしれません。
でも、BGVとしての側面を予告編集は持ってますから、余計なものはなくていい、というのも考えの一つとしてあります。
アルジェントといえば「サスペリア」です。これはもう、アルジェントにしか作れない悪夢的世界。
その世界観が圧倒的なんで、よくいわれるシナリオ上のおかしな点とかは見てるうちにどうでもよくなります。もう、圧倒されっぱなしで。
そしてなんといってもBGMのGOBLIN。「サスペリア」ではクラウト・ロックのような雰囲気もあって
一筋縄ではいかないイタリアン・プログレという気がします。
フィルモグラフィー的には大きくまとめると、ジャーロ→オカルト→迷走→原点回帰という流れだと思います。
予告編的にはやっぱり「インフェルノ」と「シャドー」ですね!
「インフェルノ」はEmerson, Lake & Palmerのキース・エマーソンがBGMを担当してまして
盛大に流れる「Mater Tenenbrarum」が異様な盛り上げ方をしてくれます。
ワケが分からなすぎて、心臓がバクバクします。このワケ分からずも盛り上げる、というのが
自分が予告編に求めてるものだったりします。
同工の予告編にジョン・ブアマンの「エクソシスト2」がありますね。
エクソシスト2の予告↓
「シャドー」の方はキービジュアルとなる、白い壁に飛び散る鮮血、ご丁寧に自ら撒き散らし!
のシーンですね。
あれを見ると、本編を見なければならない使命に駆られると思います。
最近はおとなしめの作品ばかりですが、まだまだ現役のダリオ大先生。
これからもご活躍をお願い致します!
さて、今度はどんな予告編集を作ろうか…
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ということで、生物パニック映画の予告編集を作製しました
生物といってもいろいろです。哺乳類、魚類、両生類、爬虫類、虫…
人間だって生物ですし、植物もそうです。細菌などの微生物だって生きている。
こう考えてまとめていくと膨大な数になってしまうので、とりあえずは
「キングコング」「鳥」「ジョーズ」と3つの映画を「生物"パニック"映画」の基準とし
それらに影響を受けて作製された映画群に絞っていきました。
もう1作「黒い絨緞」というエポックな作品があるのですが、コレは予告編が見つからなかった…
人間と植物はちょいと省いてしまいました(人間はある意味ほとんどの映画がそうだし、植物は怪獣・モンスター映画然としたものがほとんど)
あと無機物がまるで生物のように襲ってくるものとかあるんだけど(「マングラー」とか「デモンシード」とか「ザ・カー」とか…)
コレも省きました。
狼男系の変身物も無しとしました。「狼男アメリカン」なんて生物パニック系っぽいけどね…
逆に「コレはいかがなものか?」と思いつつ入れたのが現実的ではない巨大生物系。
これらに関しては「キング・コング」を基準に考えると、有りだ、と。
「ジャイアント・スパイダー/大襲来」なんかに関しては宇宙生物だったりするんだけど
現実に地球上に存在する生物そっくりなフォルムなのでOK、なんてMyルールを作ったり。
で、いろいろ考えながら予告を突っ込んでたら2時間30近くの大作になってしまった… 容量は3.3Gという…
とりあえずこの時間のままニコニコ動画にアップできないかな? と、エンコードソフトに突っ込んだら
まぁ、ことごとく失敗。基本エラーで吐き出せず、いろいろ設定いじって吐き出させても
出来上がったものは画質がボロボロ(ブロックノイズ地獄)で、見れたもんじゃない。
直接ニコニコ動画にアップロードしてみたらどうだろう? と試したところ無視されるという状態。
泣く泣く元動画を分割し2本に。コレをエンコードソフトに入れたら… バッチリ!
ようやく投稿成功したという次第です。
YOTUBEにアップするのもいいかと思ったんですけどね。
ただ、これらの予告編はYOUTUBEには溢れているから、あんまり面白くない。
中身に関して言えば、「グリズリー」はもっと長くて程度のいい予告編を持ってるんだけど
このバージョンの方があまり見かけないので入れました(TVスポット版かな?)
「アニマル大戦争」は「SOMETHING IS OUT THERE」が原題のバージョンの方が有名だけど
「DAY OF THE ANIMALS」バージョンの方が珍しいのでこっち。
「ウルフェン」や「アリゲーター」の予告はマジ、何度見ても興奮する!
そして「クリープショー」は何度見ても身震いしますな…
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鳥 [Blu-ray]/ロッド・テイラー,ティッピ・ヘドレン,ジェシカ・ダンディ
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ジョーズ [Blu-ray]/ロイ・シャイダー/ロバート・ショウ/リチャード・ドレイファス
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生物といってもいろいろです。哺乳類、魚類、両生類、爬虫類、虫…
人間だって生物ですし、植物もそうです。細菌などの微生物だって生きている。
こう考えてまとめていくと膨大な数になってしまうので、とりあえずは
「キングコング」「鳥」「ジョーズ」と3つの映画を「生物"パニック"映画」の基準とし
それらに影響を受けて作製された映画群に絞っていきました。
もう1作「黒い絨緞」というエポックな作品があるのですが、コレは予告編が見つからなかった…
人間と植物はちょいと省いてしまいました(人間はある意味ほとんどの映画がそうだし、植物は怪獣・モンスター映画然としたものがほとんど)
あと無機物がまるで生物のように襲ってくるものとかあるんだけど(「マングラー」とか「デモンシード」とか「ザ・カー」とか…)
コレも省きました。
狼男系の変身物も無しとしました。「狼男アメリカン」なんて生物パニック系っぽいけどね…
逆に「コレはいかがなものか?」と思いつつ入れたのが現実的ではない巨大生物系。
これらに関しては「キング・コング」を基準に考えると、有りだ、と。
「ジャイアント・スパイダー/大襲来」なんかに関しては宇宙生物だったりするんだけど
現実に地球上に存在する生物そっくりなフォルムなのでOK、なんてMyルールを作ったり。
で、いろいろ考えながら予告を突っ込んでたら2時間30近くの大作になってしまった… 容量は3.3Gという…
とりあえずこの時間のままニコニコ動画にアップできないかな? と、エンコードソフトに突っ込んだら
まぁ、ことごとく失敗。基本エラーで吐き出せず、いろいろ設定いじって吐き出させても
出来上がったものは画質がボロボロ(ブロックノイズ地獄)で、見れたもんじゃない。
直接ニコニコ動画にアップロードしてみたらどうだろう? と試したところ無視されるという状態。
泣く泣く元動画を分割し2本に。コレをエンコードソフトに入れたら… バッチリ!
ようやく投稿成功したという次第です。
YOTUBEにアップするのもいいかと思ったんですけどね。
ただ、これらの予告編はYOUTUBEには溢れているから、あんまり面白くない。
中身に関して言えば、「グリズリー」はもっと長くて程度のいい予告編を持ってるんだけど
このバージョンの方があまり見かけないので入れました(TVスポット版かな?)
「アニマル大戦争」は「SOMETHING IS OUT THERE」が原題のバージョンの方が有名だけど
「DAY OF THE ANIMALS」バージョンの方が珍しいのでこっち。
「ウルフェン」や「アリゲーター」の予告はマジ、何度見ても興奮する!
そして「クリープショー」は何度見ても身震いしますな…
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発売された頃にスルーしていた本を今更ネットで買う始末。古本です
大洋図書より発行の「新映画宝庫VOL.7 モンスターパニック Returns!」です。145円で購入。
そして、買った後にもう一度サイトを確認すると在庫の値段が「35円」になってました。よくあること…
ちなみにこれは名前の通り続編で前編はこちらになります↓
前編は発売日に買ったんだけど、続編はなんで出た時買わなかったんだろ?
出た事自体を知らなかったか、怪獣モノはタイミング的に興味なかったのか…
両作とも作りとしてはムック時代の初期映画秘宝に似ていますが、作品リストとして捉えるなら
こちらの方が親切な作り。初期秘宝はどちらかといえば映画史資料的な作りですもんね。
なんで買ったかというと、生物パニック映画の予告編集を作る為。自分が覚えてない重要作とかは
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生物パニック映画予告編集の完成品についてはまた次の機会に
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両作とも作りとしてはムック時代の初期映画秘宝に似ていますが、作品リストとして捉えるなら
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