WORK SHIFT | 思考の枠組みを広げる読書習慣

思考の枠組みを広げる読書習慣

小売・サービス・飲食業専門コンサルティング会社「株式会社FamilySmile」の研修受講生による読書感想文と行動宣言






 ㈱Snailtrackの本川です。



今月の読書テーマは「働き方」です。


と言っても、「ワークライフバランス」とか「ノマドなんちゃら」など、「個人的な働き方」じゃなくて、5年後、10年後ぐらいの「近未来の世界全体の働き方」、延いては「これからの幸せな仕事人生のおくり方」のお勉強です。


自分自身の仕事人生のためにももちろん、自分の子どもたちやスタッフ、そして地域の若い人たちのために、学びたいテーマでした。



で、1冊目に選んだのがコチラ




ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉/プレジデント社
¥2,160
Amazon.co.jp





 いや~、読み応えがありました。


「洋書、ページ数が多い、ハードカバー」という、僕が読むのに時間がかかる三大要素を全て兼ね備えていたのであへへ


でもその分、良いインプットになりました。




この書籍の内容をまとめると、

2025年、「漠然と迎える未来」には孤独で貧困な人生が待ちうけ、「主体的に築く未来」には自由で創造的な人生がある。

「主体的に築く未来」を迎えるためには、
①ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ
②孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ
③大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ

という3つの「ワークシフト」を起すべきだ・・・という内容でした。



これから起こる5つの変化の要因、

①テクノロジーの進化
✓世界の50億人がインターネットで結ばれる
✓地球上のいたるところで「クラウド」を利用できるようになる
✓生産性が向上し続ける
✓「ソーシャルな」参加が活発になる
✓知識のデジタル化が進む
✓メガ企業とミニ起業化が台頭する
✓バーチャル空間で働き、「アバター」を利用することが当たり前になる
✓「人工知能アシスタント」が普及する
✓テクノロジーが人間の労働者に取って代わる

②グローバル化の進展
✓二十四時間・週七日休まないグローバルな世界が出現した
✓新興国が台頭した
✓中国とインドの経済が目覚ましく成長した
✓倹約型イノベーションの道が開けた
✓新たな人材輩出大国が出現しつつある
✓世界中で都市化が進行する
✓バブルの形成と崩壊が繰り返される
✓世界のさまざまな地域に貧困層が出現する

③人口構造の変化と長寿化
✓Y世代の影響力が拡大する
✓寿命が長くなる
✓ベビーブーム世代の一部が貧しい老後を迎える
✓国境を越えた移住が活発になる

④社会の変化
✓家族のあり方が変わる
✓自分を見つめ直す人が増える
✓女性の力が強くなる
✓バランス重視の行き方を選ぶ男性が増える
✓大企業や政府に対する不信感が強まる
✓幸福感が弱まる
✓余暇時間が増える

⑤エネルギー・環境問題の深刻化
✓エネルギー価格が上昇する
✓環境上の惨事が原因で住居を追われる人が現れる
✓持続可能性を重んじる文化が形成されはじめる

が組み合わさり、働き方の常識の数々が根底から覆る。


この5つの要因に対応できず、負の力が猛威をふるうシナリオが「漠然と迎える未来」、
5つの要因を味方につけて、自ら切り開くのが「主体的に築く未来」、

だということ。




これらに対応する「シフト」をするためには、「3つの資本」が必要。即ち

①知的資本
②人間関係資本
③情緒的資本

の3つ。



この3つの内容は凄く共感でき、かつ深い学びになりました。


また、これから活躍できそうな「連続スペシャリスト」の例を数多く挙げてくれていたので、参考になりました(正直、縁遠い職業が殆どでしたがう~ん・・・





 この書籍を読んだのは「純粋なインプット目的」だったので、いつもの「僕が必ずすること」は書かないでおこうと思ってましたが、下記の3つだけはやってみようと思いました。

○まず、30以上ある変化の中で自分に関係なさそうなものを省き、関係の深そうなものを選び出す

○選び出した要素を、これからの自分のストーリーにどう関連付けるか考える

○そのストーリーに対して、自分に足りないキャリアを書き出してみる




最後に、

〈第一のシフト〉は、一つの企業の中で満足せず、高度な専門技能を磨き、ほかの多くの人たちから自分を差別化するための「自分ブランド」を築くこと。

〈第二のシフト〉は、「難しい課題に取り組むうえで頼りになる少人数の盟友グループ」と、「イノベーションの源泉となるバラエティに富んだ大勢の知り合いのネットワーク」、そして「ストレスを和らげるための打算のない友人関係」という、三種類の人的ネットワークを育むこと。

〈第三のシフト〉は、大量消費主義を脱却し、家庭や趣味、社会貢献などの面で充実した創造的経験をすることを重んじる生き方に転換すること。


の3つのシフトは、漠然とですが「自分がこれからどう生きていきたいのか」と考えていたこととほぼ一致していました。


それが明確になって良かったです。



もちろんこれらが全てではないので、引き続き学んでいきます!