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BBブリッジ公式ブログ クワトロB(BB-Bridge Blog)

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おはようございます。
BBブリッジの番場です。


 BBブリッジでは先日、抗体医薬品を中心とした世界のバイオ医薬品の製造技術・ビジネスの動向と展望を纏めたレポートを発刊し、その調査結果の概要についても公表しました。


【技術・市場レポート】バイオ医薬品製造技術の最新動向とビジネス展望
  

【プレスリリース】バイオ医薬品の製造技術・ビジネス展望について調査結果発表
 


 抗体医薬品を中心としたバイオ医薬品の製造技術は、シングルユース製品の普及や連続培養技術の利用などによって大きく変わりつつあります。
 

 例えば培養や精製などで多数の製品を持つ業界最大手のGEでは、製造関連製品の開発・販売だけでなく製造施設そのものを建設・管理するサービスを開始しています。これは「KUBio」と呼ばれる小規模~中規模の簡易型バイオ医薬品製造施設を設計・建設するもので、2013年よりサービスが開始されています。製造施設にはモジュール化技術やシングルユース製品を多用し、建屋にはプレハブ技術などを活用することで施工開始からわずか14~18ヵ月で抗体医薬品の製造(年間生産キャパシティ100kg以上)を開始させることができ、増設や移設も容易なように設計されています。KUBioは既に新興国のバイオCMOなどに活用され、中国を中心に多数の企業がKUBioを活用して治験薬製造や受託製造ビジネスを展開しています。
 一方、もう1つの業界大手のMerck Milliporeでは、親会社のドイツMerck KGaAがSigma-Aldrichの買収を2014年9月に発表しています。Sigmaはバイオ医薬品製造のための培地大手SAFCと品質試験大手のBioRelianceをグループ会社として保有しており、MerckとSigmaの合併によりバイオ医薬品製造業界においてさらに強力な企業が誕生します。


 確実に伸長しているバイオ医薬品の製造市場において、世界における日本企業のポジションは決して強いものではありません。製造関連製品販売企業の所属国別の市場シェアを見ると、日本企業のシェアはわずか3%に留まります(BBブリッジ調べ)。
 高品質の化学製品開発に強い企業が多い日本にとって、シングルユース製品の普及によって転換期を迎えているバイオ医薬品製造市場には大きなビジネスチャンスがあります。一方、大手企業が強い市場にどのように参入・製品販売を行うか、入念な検討が必要です。
 

 バイオ医薬品の製造に利用される製造関連製品は、性能以外にも安全性や供給実績が重視されます。そのため新規製品の採用ハードルは高いですが、一度採用されると長期間使用されるという面もあります。このようなビジネス上の特徴を押さえながら性能の良い製品を市場投入することがバイオ医薬品製造市場において求められます。