よく漫画やアニメの世界では、体の小さなキャラクターがゴリゴリのマッチョを力でねじ伏せるシーンを目にすることがありますが、現実の世界ではありえるのだろうかと疑問に思うことがあります。

もちろん非現実な世界でのことなので、小さくて弱弱しい見た目のキャラクターが大柄で強そうなキャラクターを力で圧倒すれば壮快感があるのは解ります。

しかし、プライベートの時間を犠牲にしてでも筋トレを続けている身としては若干のモヤモヤ感があるのは確かです。

 

 

一般的には、筋肉量が多い人の方が筋力が強い傾向があります。

つまり、ムキムキのマッチョの方がガリガリ体型の人よりも筋力が強い可能性が高いのは確かです。

ただし個人差があり、筋肉の発達状況やトレーニング方法、運動能力などによって異なる場合があります。

また、力と筋肉量だけではなく、身体の構造や技術的な能力も力の源となります。

例えば、ガリガリ体型の人でも、長い腕や足を持ち、テクニックが優れている場合、ムキムキのマッチョよりも力が強い可能性があります。

逆に、ムキムキのマッチョでも、筋肉の発達が偏っていたり、テクニックに欠けていたりする場合は、ガリガリ体型の人よりも力が弱いかもしれません。

 

こういった光景は、身近なものでいうとアームレスリング(腕相撲)などの純粋な筋肉量の差ではなく、テクニックを要する種目で競う際によく見られます。

また、握力やスプリント力(足の速さ)なども単純な筋肉の大きさという点だけでは、その強さは判断できないところがあります。

つまり、力の強さは筋肉量だけでなく、身体の構造や技術的な能力も関係してくるため、一概にどちらが強いとは言えません。

個々の身体的特徴やトレーニング方法、運動能力によって異なるため、一概に比較することは難しいのです。

 

しかし、痩せ型の人が、「俺はテクニックがあるからベンチプレス300kgなら余裕で挙げられるよ」と言ったとしても、本当だと受け取る人はまずいないでしょう。

テクニックではどうしようもない現実的に不可能なことがあるのも確かです。

いくら力の強さにテクニック要素が関係してくるとはいえ、漫画やアニメの世界でみるような圧倒的な体格差を力でひっくり返すような気分壮快なシーンは、現実ではまずありえないと言ってもいいでしょう。