Vol.35 FNY(11) David Coffman Managing
Fabulous New Yorkers ( 11 )
David Coffman Managing Director
ディビッド・カフマン マネージング・ディレクター
私は学生の頃、モダンバレエを習っていましたので、ダンスやミュージカルを見るのが大好きです。ニューヨークに最初に住み始めた時にさっそくモダンバレエを習いに行きましたが、美しい黒人女性の先生は立っているだけでモダンバレエで、とてもついていけなくて、挫折しました。でもミュージカルを見るのは大好きで、「コーラス・ライン」など何度見たことでしょう。そして見るたびに泣いていました。
ショービジネスの中心地、ブロードウエイに立つと今でも、興奮してきます。
ショービジネスを手掛けるSundance Prodcutions社でマネージング・ディレクターをしているディビィド・カフマンさんと出会ったのは、31回目のブログで紹介したヨガクラスです。ディビッドさんはもう15年もヨガをやっています。
「ニューヨークのショービジネスはストレスの多い仕事なので、ヨガでリラックスをしてバランスをとることがとても大事」とディビッドさんは厳しいショービジネスの大変さを感じさせない優しい頬笑みを浮かべています。
ブロードウエイの舞台に立つのは並みたいていではありませんが、その舞台裏を支えるプロデュサーや、ディレクター、マネージング・ディレクターも大変なストレスを抱えていることでしょう。ディビッドさんの仕事は米国のブロードウエイで成功した演目を世界各地へ持っていくことです。
日本にも「タンゴ・アルゼンチーノ」を20年前に紹介し、その時はプロダクション・マネージャーとして日本に行きました。この公演は大成功でしたので、今、手掛けている
情熱的なタンゴの「Tanguera」も成功間違いないでしょう
もうひとつは今、ニューヨークで再演され話題になっているあの伝説の舞台「ウエスト・サイド・ストーリー」です。
「国によって文化が違うので、米国のやり方とその国のやり方の間に立って苦労することもあります。でも日本での仕事はいつも楽しんでいます。日本人の仕事のやり方は信用できるし、きちんとしているからです」
そしてお寿司も大好きとのことで、また日本へ行くことをとても楽しみにしているのです。
「僕はパートタイム仏教徒です。人と敵対しない仏教の教えは、ヨガやメディテーションにも通じるし、心の平安を保つ仏教の教えに共感します。でもビジネスをしているので、仏教ばかりに専念していられないので、パートタイムなのです」と冗談交じりに笑いながら言うディビッドさん。
でもその通りかもしれません。出家せず、在野でビジネスをしながら、心のよりどころとして、仏教に安らぎを求めるそんなパートタイム仏教徒のニューヨーカーが増えているような気がします。
ディビッドさんは、演出家と一緒に、キャスティングのためにオーディションを行います。10人の募集に300人の応募があるほど、競争の厳しい世界です。
私は「コーラス・ライン」の中の歌はすべて好きですが、特に以下の2曲のメロディが頭にこびりついています。
“ I need this job”と叫ぶ「I hope I get it」と、“I was pretty, I was happy at the ballet “ と哀愁を込めて歌う「At the ballet」という歌には今でも涙が出てきます。
今日も美しくなるために、幸せになるために、ダンサーや、歌手、役者が40の劇場があるブロードウエイを必死に仕事を探しながら歩いているのでしょう。
ディビッド・カフマンさんは今日もオーディションで、新しい才能に目を光らせています。
アートを勉強し舞台照明を手がけ、好きな舞台の仕事ができることに感謝しているとディビッドさんはうれしそうに語ってくれました。
以下の映像をご覧ください。ディビッドさんの会社のパートナーのウェブサイトです。このBBプロモーションとディビッドさんが手掛けた舞台の映像が見られます。
舞台の魅力が満載ですね。なんだか、踊り出したくなりませんか。





