Vol.50 Dress for Success
Dress for Success
ドレス・フォー・サクセス
米国には働く女性をサポートする組織が沢山ありますが、Dress for Successはとてもユニュークな支援組織で、ファッション業界も注目しています。
このブログに以前登場してもらったファッションデザイナーのアレックス・ガーフィルードさんも委員として、この組織を応援しています。
アレックスさんは応援しているその思いを次のように語ってくれました。
「もし僕の母の時代にこのような支援団体があったら、彼女の人生はもっと違ったものになっていただろう。僕は女性が好きだし、意志のある女性たちを支援することに喜びを感じているのです」
この組織は起業しようとしている女性や、仕事を始めようとする女性を様々な形で支援しています。
仕事を提供したり、起業する女性の資金援助や、適切なファッションを提供したりします。
毎年行われるガラパーティに招待されたので行ってきました。
グランドハイアットホテルの会場には全米から集まった女性たちですごい熱気です。
会場に若い日本女性がいました。
この二人はボランティアとしてパーティ会場で、寄付を募るときのお手伝いをするとのことです。当日参加した人からも寄付を募り、寄付をした人の席にゴールドの風船をつける役目です。すごいと思ったのはあっと言う間に会場中がゴールドの風船で一杯になりました。
全米から選ばれた女性たちにデザイナーのディビッド・メイスターが、彼女たちに服を提供しました。
そんな中の一人の女性のスピーチに感動しました。
「私は6歳のときに祖父に性的虐待を受け、家出をして、アルコールとドラッグに浸る生活になり、逮捕もされました。私の人生の前半は暗く辛い人生でした。
けれどもDress for Successの支援で、いい仕事に恵まれ、今は孫にもかこまれて幸せな生活を送っています」
Dress for Success のCEOのジョイ・ゴードンさんはこの女性のスピーチを受けて次のように語りました。
「今、ここにいる人々はもう理解していることでしょう。Dress for Successは単にスーツだけの問題ではなく、人生を変えるということなのです」
この団体はすでに55万人もの女性たちの人生を支援し、変えてきたのです。
このパーティには多くの企業が支援しています。今回は、ボビー・ブラウン、フェデックス、クラフト、アメリカン航空、エスティ・ローダなど42社がスポンサーになりました。
また会場内でサイレントオークションも開かれ、ファッション店のアン・ティラー、化粧品のボビー・ブラウン、靴のコール・ハーン、バッグのコーチ、テレビ局のNBC、CBS MTV,など116社が出品しました。
こうしたイベントに多くの企業が協賛するという米国の文化に私はいつも感動します。
Dress for Successは世界100都市で行われています。日本でまだ実現していないのは残念ですね。






