Vol.62 A Trip to the Catskill 1
A Trip to the Catskill 1
キャツキルへの旅 1
米国の人気雑誌”Town & Country”はタウンとカントリーサイドに家を持ち、シティライフと郊外の生活を楽しんでいる人、またそういう生活にあこがれている人のための雑誌です。
雑誌
私の友人のスーザン・デニスンさんはニューヨークのアッパーイーストサイドのアパートでマンハッタンのシティライフを送り、二ュ―ヨーク州のキャツキルのマーガレットビレッジに別荘を持ち、カントリーライフを楽しんでいます。スーザンさんは、テキスタイル会社で長年働き、今は引退していますが、19年前に買ったキャツキルの家に毎週末かよい、カントリーサイドでもたくさんの友人を持っています。今回は彼女とのキャツキルへの旅を2回に分けてご案内しましょう。
キャツキルの名前はこの地域にヤマネコが生息し、たくさんの小川があることから名ずけられました。キルは殺すではなく、川の流れを意味します。キャツキルへはマンハッタンから車で3時間ほど。途中の道路でも野生のシカが見られるほど、アメリカには都市の近くにも雄大な自然が広がっています。
車
彼女の家はまるで、映画セットのような街マーガレットビレッジから車で数分です。実際に、この可愛らしい街は”スタンド・バイミー“などたくさんの映画が撮影されました。
街
この地域にはビクトリアンスタイルの家がたくさんあります。19世紀後半のビクトリアンスタイルの家は急勾配の切妻屋根や、屋根付きのポーチが玄関前にあるのが特徴です。スーザンさんの隣り(といっても100メートル以上離れているのですが)の友人の家は川の上に1846年に建てられました。いつも川のせせらぎが聞こえます。
丘の上にある別な友人の家のベランダからは雄大なキャツキルの山が見渡せます。
隣街の屋根付きのポーチのあるドールハウスのような白い家はとてもロマンティックですね。
スーザンさんの家は1864年に建てられたビクトリアン・ファームスタイルの家です。
家とスーザン
スーザンさんはテキスタイル会社に勤めていただけに、彼女の家のインテリア素材もとてもこの家のムードにあっていてチャーミングです。
ダイニングルームの天井と窓には柔らかい素材がかけられています。大きな時計は彼女のお爺さんの物という本物の”お爺さんの古時計“です。
私が寝たゲストルームのベッドは可愛らしい花柄の布団です。
料理するのが楽しくなる使いやすいキッチンのアンティークなランプが素敵ですね。
朝食は裏庭に面したベランダで、新鮮なフルーツにヨーグルトと蜂蜜をかけ、鳥たちのさえずりを聞きながらいただきました。
ランチはファーマーズマーケットで買った新鮮な野菜のサラダをたくさん作りました。レタス、トマト、モッツレーラ・チーズ、アボガド、アスパラガス。そして彼女の庭で栽培しているベージル、タイム、パセリ、オレガノなどたくさんのハーブを入れました。
ディナーはたくさんのシーフードをたくさんの野菜と一緒に食べました。
彼女の1300坪の敷地にはウサギ、コヨーテ、シカ、クマも来ます。シカは可愛らしい姿をしているのに、花をほとんど食べてしまうので、スーザンさんも被害に合っています。
「クマと出会ったときはさすがに驚いたわ。でも私の庭をゆっくりと横切って行っただけなので、助かりました」と彼女は胸をなでおろしました。
今回はクマには出会いませんでしたが、野ウサギとシカはみることが出来ました。でもいつか、クマとも遭遇してみたいとちょっぴり思ったのです。











