伊藤操のブログ -121ページ目

Vol.4 Deep Red Rose

入江一子さんの薔薇の絵



マンハッタンの57丁目にある“日本ギャラリー”で素晴らしい絵と出会いました。

入江一子さんの「シルクロード色彩自在」という展覧会が行われていたのです。


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なんとニューヨークで初めての個展とのことです。



93歳の入江さんは、今でも毎日、絵を描いているそうです。


シルクロードは私も昔からあこがれていたところですが、このように色彩豊かなシルクロードの絵をみたことがありませんでした。


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入江さんは子供のころから毎日、絵を描いていましたが、50代になってから80代までシルクロードを旅されて、各国の色彩に魅せられて素晴らしい大作を描いています。


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「色彩自在」という彼女の著書の中で、色についてこのように書いています。


「色彩は美を表現する上で心の領域が占める割合が大きく、芸術におけるもっとも装飾的感覚であると思います。(中略)色彩は人々に希望と安らぎを与えます」


カラフルなニューヨークを伝えたいと思ってこのブログを始めましたが、ニューヨークのギャラリーで日本人女性のカラフルな絵に出会えるとは。

また私は太陽が沈む瞬間が好きで、私の小説「私をみつけて 」の主人公の名前を夕子としたくらいです。


入江さんも“太陽の沈む時の一瞬の輝きを”を描きたいと毎日戦っているとか。

「それでも私は、この太陽の落ちていく瞬間の閃きを描きあらわすことが少しでもできたらと願いつづけています。この時こそ、地球が動いていることを実感できる瞬間であり、人生のはかなさと対照的に、“生きる力”を与えられるのです」

(「色彩自在」より)


そして、私は彼女の赤いバラの絵が一目で気にいり、衝動買いしてしまいました。


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力強い黒い線で囲まれた赤いバラ。

見ていると吸い込まれそうです。


玄関のホールに飾って毎日、眺めています。


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小さな絵ですが、なんだか、すごいパワーをもらえそうな気がします。


ピエロという絵はスカーフにもなっています。


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春になったら白いシャツにこのスカーフを合わせるのが楽しみです。


入江一子さんのシルクロード記念館が東京都杉並区阿佐ヶ谷にあります。

電話は03-3338-0239です。


私も日本に行った時に訪れてみたいと思います。