Vol.2 X'mas decoration in NY
みなさん、こんばんは。
伊藤操です。
今回も私の住むNYのクリスマスの様子をお伝えしようと思います。
ニューヨークの冬はとても厳しいです。
街中やセントラルパークの木々も葉が落ちて、ダイナミックな幹をむき出しにしています。
黒々とした太い幹はとてもセクシーな感じもしますが。
とにかく、街中がモノクロの世界なのです。
そこで人々は考えたのではないでしょうか。
「このモノクロの世界に光を」と。
そして、エバーグリーンのもみの木に電球をつけ、裸の木にも電球を巻きつけて、モノクロの世界をカラフルな世界に変えたのです。
私が書いた小説「私をみつけて 」の中にこの季節のNYの描写がありますので、一説を紹介します。
リムジンの外に目を移すと、12月のニューヨークの街は深い川のように暗く静まり返っている。
しかし、街中の冬枯れた木々には、小さな電球が点り、光の木となっている。
幻の木のように美しい光の木々を、私はじっとみつめた。
~「私をみつけて」より
氷つくようなニューヨークの光の木々を紹介します。
まず一番有名なのが、12月1日に点灯式が行われるロックフェラーセンターのツリーです。
センターの隣にあるNBCは2時間の特別番組を放送しました。
点灯するまで、ツリーの前でロック・ハドソンや、アレサ・フランクリン、アリシア・キーズなどが歌を披露し、大勢の観光客やニューヨーカーを喜ばせました。
ロックフェラーセンターのツリーには3万個のLED(発光ダイオード)が青と緑に輝やいています。
その前で音楽を奏でる天使たちも光に包まれています。
5番街と57丁目の上空に現れたのは、バカラのクリスタルプリズム1万6千個が輝く雪の結晶です。
57丁目の5番街と6番街の間にある裸の木も小さな電球がたくさんついています。
こうしたデコレーションはマンハッタンのいたるところで見ることができます。
パークアベニューに輝くもみの木は、お金持ちの女性の寄付によって始まりました。
90丁目から50丁目までの長い距離にわたり、ブロックごとに2本のもみの木が植えられています。
その点灯式は12月6日にパークアベニュー90丁目で行われました。
教会の前に大勢の人が集まり、クリスマスキャロルを合唱しました。
ロックフェラーセンターの点灯式のように有名人はいませんが、住人たちだけの寒いけれども、心温まる点灯式です。
みなさんの心も温まりますように。
Merry X'mas!






