IGCSE years Y10-Y11 の時間割 part 3 | モントキアラ便利帳

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マレーシアはクアラルンプールのモントキアラに住むにあたって便利な情報を備忘録を兼ねて綴ります

Part1で子供の時間割が理系に傾いていると言いましたが、通常であれば数学は週3時間であるのに対し1時間多く、科学は化学、物理、生物をひとまとめにして科学として学習するか、別々の科目として学習するかの選択で3つを別々に学習する(当然、こちらの方が詳しく勉強します)という選択をしたからです。


さて、今まで悲しいくらいひどい授業であった科学がいきなりまともになりました。まあ生物、物理はようやく「可」のレベルですが。少なくとも先生のズル休みが減りました。そして化学は、S先生との運命的な出会い。ちょっと大袈裟ですがアセアセ S先生は学校でもとても評判のいい先生で、できない生徒にはわかるように、できる生徒にはよりチャレンジングな課題を与え、どの生徒にも公平でどんな質問にも丁寧に答えると言った神様のような先生でした。生徒も親も先生を悪くいう人は1人もなく、どんな時にも生徒に真摯に向き合ってくれました。そして、暗記が全くできず科学が嫌いだった子供に化学は暗記ではなく、論理的に考えればほとんど暗記しなくとも勉強できることを教えてくれたのです。そのためにIGCSEを超えてAレベルの内容を教えることもありました。後に先生は学校でケンブリッジ大学をでた唯一の先生であることがわかり、このことが子供に大きな影響を与えました。


そして歴史。新しく転任してきたG先生は人柄もよく、子供達に歴史を教えることにとても情熱がありました。授業だけでなく、出した宿題は全て丁寧に目を通しコメントし、自分の時間を割いてもサポートセッションを欠かさず行い、テストの後には子供たちをカフェに招いてみんなにホットチョコレートを奢って苦労を労ってくれたくらい大きな大きなハート💓♥️の持ち主でした。元々歴史好きだった子供はますます歴史が好きになり、Aレベルでも撮ろうかと一瞬迷ったくらいです。迷いはすぐに消えましたけど。


最後に全く予想外に体育PEです。「IGCSEで勉強だけのストレスを体育でも入れて楽しんだら?」などと調べもせずに軽い気持ちで言った私の一言が原因で選んでしまったこの科目。実は半分実技。半分理論でこの議論の部分が曲者だったんです。折りしもコロナで学校がオンラインになり、全て理論の授業だけになりました。(実技はできませんから。)理論を覚えるのが大変で最初は愚痴ばかり。なんでこんな科目選択したのかと恨めしそうに言われました。しかし、何週間か経つと段々言っていることが変わってきました。とにかく、新しく担当してくれた先生が面白い。つまらない理論がちょっとしたジョークや体験談とか入れて飽きずに聞ける。先生は自分も理論がつまらないと思ったので、できるだけ生徒がとっつきやすいように工夫していたみたいです。理論は、体の筋肉、骨格などの名前を覚えるところから始まり、栄養学を通して健康を維持する方法、スポーツ選手の心理学。ちょうどオリンピックだったのでオリンピックのスポンサーについてなど多岐に渡りました。子供が最後に言ったのは、実はIGCSEの中で将来一番役に立つのはPEだったかも。海外で病院に行っても筋肉や骨の名前全部覚えたから医者の言っていること分かるし、栄養学も一人暮らししたときに思い出して暮らせる。選手の心理学って試験の時やインタビューとかにも応用できるかも。

2年目にこの先生マウンテンバイクで大怪我をしました。そして顎にビスを何個も入れる手術をしたんですが、その時のレントゲン写真を学校に持参して、骨と筋肉の復習をしたそうです。こんな楽しい先生でした。


IGCSEになってようやくいい先生が3人現れました。学校もIGCSEは成績がそのまま広告になるので、できるだけできる先生を当てるようにします。学校もダメな先生とできる先生は押さえているんだなとわかった年でした。