小泉和裕の円熟と充実を示すスケールの大きなシューベルト。
16型の都響を思う存分に鳴らし切る。時に過剰なまでダイナミックな響きになるが、バランスがとれており、ぎりぎりで踏みとどまる。
カラヤンから入りカラヤンから抜けた小泉和裕の独自の世界ともいうべき演奏だった。
《未完成》は繊細な表情もあった。《ザ・グレート》はくりかえしなしの快速テンポ。一気に駆け抜けた。
都響は山本友重と水谷晃のツートップ。ソロカーテンコールでは小泉が二人を伴って現れた。
詳しくは「音楽の友」コンサート・レヴューに書きます。
写真©都響