今日のタイトルは、
『まだ見ぬ君へ』 槇原敬之 作詞作曲 から拝借したものです。

若いときからすっごく好きな歌です。この歌って、タロットの3番・「女帝」の世界観とリンクするところがあるんですよね。

 

タロットの勉強中に、私の先生(愛月先生)から勧められた本がいくつかありました。中でも面白かったのが、

『現代版ルールズ』
エレン・ファイン シェリー・シュナイダー (著) 田村 明子 (訳)

でした。この本にはタロット3番・「女帝」の世界観が、たっぷり書かれています。

私が買ったのはこちら。

 

『まだ見ぬ君へ』と『現代版ルールズ』の共通点と言えば、婚活かな?

婚活まで行かなくても、恋人募集中の男女の心理がすごくよく表れています。

 

私にも覚えがあります。20代、30代の頃を中心に、どこへ行ってもこの話。( ̄Д ̄;

周りにやいのやいの言われるのにうんざりって人もいれば、欲しいし探してるけどなかなかいい人がいないって人もいると思います。私はうんざり派でした(^_^;)

 

恋人くらいいないとおかしい、恋してないと輝いてない、結婚=幸せ。

美輪明宏さんが著書『愛の話 幸福の話』の中で、そういう風潮を「恋愛教」と表現していましたが、まさに教祖様が描かれた5番・「司祭」は宗教です。

「これが正しい教えです。それ以外認めません。」

 

興味があるならとりあえずでも出会いの場に行ったり、ご縁のあった人とお付き合いしてみたらいいと思いますが、そういう時間を楽しめない人もいます。

早く世間一般の仲間に入りたくて、プレッシャーで焦ってしまう。好きかどうかよりとにかく恋人を作らなくちゃ。恋愛は楽しいもののはずなのに・・・。

 

『現代版ルールズ』は、恋人探しでは、

自分を大事にして焦らないこと、自信を失わないことを繰り返し伝えています。

 

人生がどのような状態にあっても、自分に自信を持って自分を大切にすることを忘れないということです。品格を持ってデートに臨み、いかにも物欲しげな態度を取らない、ということです。

(中略)

たとえあなたが高校で人気者ではなかったとしても、崩壊した家庭で育っていたとしても、失業中であっても、あなたは楽観的で愚痴などこぼしません(少なくとも、デートの間は)。

素敵な洋服を着て、微笑みを浮かべて登場するのです。

背筋を伸ばして、男性をジロジロ見たりせずに部屋の中を歩き回りながら、「私は美人で、知り合う男性はラッキー」というマントラを心の中で唱えるのです!

 

(『現代版ルールズ』 エレン・ファイン シェリー・シュナイダー (著)  田村 明子 (訳) より) 

 

 

こんな感じ?

 

 

それでもし、やいのやいの言われたら、こう答えてくださいと書いてあります。

 

「まだこれぞという相手にめぐり合っていないの」

 

(『現代版ルールズ』 エレン・ファイン シェリー・シュナイダー (著)  田村 明子 (訳) より) 

 

カッコいい!言ってみたい(笑)

でも、こんな風に言ったら、高望みしてるって言われそうです。

 

古い友達とこの前 

飲んでた時に言われた

「おまえの理想ってひょっとして高すぎるんじゃない?」って

「そうかもね」ってその場所は 笑ってごまかしたけど

君と出会うために生まれて来たと言いたいだけ

ばかだけど

まだ見ぬ君を想って 

歯をよく磨いたり

まだ見ぬ君を想って 

犬をシャンプーしてみたり

一緒にいるのに寂しくなるような恋はもういいよ

愛のようなものじゃなくて 

愛が僕は欲しいから

 

まだ見ぬ君よ今僕は 

がんばって働いてる

まだ見ぬ君よ今僕は 

がんばって遊んでいる

一緒にいるのに寂しくなるような恋はもういいよ

愛のようなものじゃなくて 

愛をあげたいから

 

(「まだ見ぬ君へ」 作詞作曲:槇原敬之)

 

私は本物の愛が欲しいし、本物の愛をあげたい。

だから安売りはしないんだって。

本当に好きな人のために私の愛は取っておくんだって。

そうやって「女帝」のように焦らず待っている。

ルールズや、この歌の主人公みたいに言える人はとても魅力的じゃないでしょうか?

 

自分のためだけに生きるには 

時間はちょっと長くて

最近の僕はこんな風に 

過ごしています

(「まだ見ぬ君へ」 作詞作曲:槇原敬之)

 

タロットのコートカード(人物カード)は、4つに分かれていて、人生の段階を表します。

ペイジやナイトはまだ子供。自分の人生立てていくために一生懸命、自分のためだけにお金も時間も使っていい段階。

でもそのうち、クイーンやキングのような、人のためにも力を使いたくなる、誰かのためにも生きたくなる時が来たとしたら。

人ってそういう時にパートナーがほしくなるんじゃないかな?と思うのです。

自分のことは全部自分でできて、毎日忙しくしてるんだけど、それだけだと時間が余る。この歌の歌詞には、そんな心境がよく表れています。

 

私自身はひょんなことからご縁があって現在はパートナーがいますが、

最初に会った頃、彼から「以前婚活してたんだけど、楽しめなかったから一切やめちゃって、婚活用に買った車も売っちゃって、引きこもってオタク趣味にのめりこんでいた。」と聞いて、槇原さんの歌が頭をよぎったのを覚えています。

 

「恋愛教」に煽られなくても、自分の時間を大切にする人、自分自身を生きる人は輝いています。

「女帝」みたいに、今を楽しみながら、ソファーにゆったりふんぞり返って、「まだ見ぬ君」を待ってみるのもいいですよね。