先日、ムツゴロウさんが亡くなったことをテレビの特番で知りました。
ご冥福をお祈りいたします。
私が小学生の頃はムツゴロウさんの番組の全盛期でした。私は犬が好きなので、テレビでムツゴロウさんの飼っている犬が出てくるのを楽しみに見ていました。
ムツゴロウさんがライオンに指を噛まれた回もリアルタイムで見ていまして、かなり衝撃だったのを覚えています。
そんなふうに動物王国のファンだったせいか、
マルセイユタロット11番、ウエイト版では8番の「力」のカードを見ると、
ムツゴロウさんの「よーしよしよしよしよしよし」という声が聞こえてくるような気がするのです。
ライオンの口を押えて頑張っている女の人が描かれている「忍耐」のカード。
ウエイト版ではそれに加えて、心理的な葛藤の意味があります。
「自分の中の暴れるライオンのような部分」を上手になだめたりすかしたりして、
まるで猛獣を手懐けるかのように「よしよし」していくカードです。
さて、私たちはムツゴロウさんのように上手に「よしよし」できるでしょうか?
ムツゴロウさんのスキンシップを見ていて面白かったのが、
猛獣の方もちょっと戸惑ってる感じがするところなんですよね。(笑)
熊とかライオンとかゾウとか、本当に大きな動物相手ですから、普段世話をしている現地の飼育員さんでさえ、かなり緊張している状況です。
だから動物の方も、人間にこんなにフレンドリーにぐいぐい寄ってこられた経験がないんだと思うんです。
そのためちょっと、「えっっ」みたいな表情に見えて、そこが面白かったんです。
でね、
タロットで「力」のカードが出て、自分の中のライオンさんをよしよしするときには、ムツゴロウさんくらいの勢いでいいと思うんです。
こんなふうに思いっきり甘やかして。↓
私はお酒は全然飲めないので残念なんですけど、
お酒飲める方は、ライオンさんと一杯やってもいいと思います。
7番「戦車」みたいに棒でたたかないで、力加減工夫して。
そしたらこのライオンさんはいずれ懐くんだそうです。
こんなこと人に言えない、言ったらドン引きされちゃう、嫌われちゃう・・・。
でも、いいよいいよ、おかしくないよ、大丈夫。
ライオンさんはずっとずっと長いこと無視されてきた。
例えば「彼に会いたい」というライオンがいる人は、彼と会って元気になろうとしたら、ライオンさんは「また僕を見てくれなかった」と思ってしまう。
ライオンさんは元気になりたくない。
それより寂しいって一緒に泣いてほしい。
何でそんな寂しい?って聞いてみたらいい。
このライオンさんをよしよしできるのはご本人だけ。彼になでてもらうんじゃ意味がない。ライオンさんは他ならぬあなたになでてほしい。
たった一人の時に。別に誰も見ていやしない。
床転げまわってじたばたしたって恥ずかしくなんかない。
こんな時は「小さい子がお手本」
と私のタロットの先生(愛月先生)は言いました。
泣いて泣いてずーっと泣いて、泣き疲れて寝てしまう子供を見習うといい。
森山直太朗さんの歌にある。
生きてることが辛いなら
わめき散らして泣けばいい
その内夜は明けちゃって
疲れて眠りに就くだろう
夜に泣くのは赤ん坊
だけって決まりはないんだし
(「生きてることが辛いなら」作詞:森山直太朗 作曲:御徒町凧 歌:森山直太朗)
そうだそうだ、大人が泣いちゃいけないなんて、そんな法律はない。
いい大人だって、大の男だって、そんな夜があってもいい。
そういうことができる人が、実は一番「強い人」なんだよって、力のカードは言っている。