【乱読NO.3343】「算数・数学が得意になる本」芳沢光雄(著)(講談社現代新書) | D.GRAY-MANの趣味ブログ

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[ 内容 ]
マイナスかけるマイナスはなぜプラス?
本当の力がつく『数学的思考法』のレッスン。
「くり上がり・くり下がりがわかるコツ」から微分積分まで、「つまずき」を乗り越えるヒントが満載。

[ 目次 ]
第1部 小学校算数の「つまずき」(「数」って何? くり上がり・くり下がりがわかるコツ 検算の大切さ ほか)
第2部 中学校数学の「つまずき」(まず移項と数直線を学んでおこう 「負の数」を含む掛け算・割り算 掛け算記号の省略・累乗・絶対値 ほか)
第3部 高校数学の「つまずき」(記号は単なる言葉にすぎない 三角関数は三角比から理解する 2次関数で学ぶ位置関係 ほか)

[ 問題提起 ]
前著の「数学的思考法」が、「ああ、数学?知ってる。ワタシニガテ」という大人に対して向けられた数学再紹介の本なら、本書はその「なぜ苦手になったのか、一緒に見ていこう」という数学(再)入門としての役割を担っている。

それだけに、「数学的思考法」よりさらに広い読者層に奨められる。

「数学的思考法」は基本的にアタマがカタクなりはじめたオトナむけだが、本書は、算数、数学にツマヅキだした、そしてツマヅイテしまったすべての人が対象だ。

ツマヅイテないつもり、「わたしラマヌジャンの生まれ変わりですがなにか?」という人も、だまされたと思って本書を手にして欲しい。

少なくともとこか一カ所「あ、実はここで転んだっけ」という思い出と巡り会えるから。

[ 結論 ]
本書のまえがきにある通り、本書は転ばぬ先の杖でもあり、転んでからそれを手がかりに起き上がるための杖でもある。

本書がうれしいのは、教科書には載っていない、いや本来載せるべき「よくある間違い」がこれでもかこれでもか、と載っていることだ。

これで720円は安い。

まだクレディットカードがない未成年のみなさんは、お母さんお父さんに買ってもらおう。

マンガやゲームソフトより買ってもらえる確率は高いぞ!

そうそう。

本書の確率の項目も、とってもよく出来ている。

特に教科書丸暗記してしまって、それが正しいか不安な人は読み直すといいぞ。

[ コメント ]
最後に本書の目次をご覧に頂いただけでも、手に入れる価値がある本だと納得していただけるのではないか。

[ 読了した日 ]
2010年1月14日