【乱読NO.2756】「境界性パーソナリティ障害」岡田尊司(著)(幻冬舎新書) | D.GRAY-MANの趣味ブログ

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[ 内容 ]
普段はしっかり者で思いやりのある人が、急に逆ギレする、わざと人を怒らせる、不可解な言動を繰り返す、それが境界性パーソナリティ障害だ。
現代人に急速に増えているこれらの例は「性格」の問題でなく、れっきとした病。
ある「きっかけ」で突然そういう「状態」になり、果ては場当たり的なセックスや万引き、自傷行為にまでエスカレートする。
彼らの心の中では何が起きていて、何が問題なのか。
理解しがたい精神の病を、わかりやすく解説。

[ 目次 ]
第1章 境界性パーソナリティ障害とは何か
第2章 境界性パーソナリティ障害はこうして現れる
第3章 境界性パーソナリティ障害の複雑な心理を読み解く
第4章 境界性パーソナリティ障害急増の本当の理由
第5章 ベースにある性格によってタイプが異なる
第6章 境界性パーソナリティ障害を支える
第7章 境界性パーソナリティ障害を改善する
第8章 境界性パーソナリティ障害からの回復

[ 問題提起 ]
境界性パーソナリティ障害と言われてもほとんどの人が知らないのではないでしょうか?

境界性パーソナリティ障害とは下手すると「わがままな性格」と勘違いされてしまう精神病について書かれています。

[ 結論 ]
境界性パーソナリティ障害といっても様々なタイプがあり、心にもなく人を傷つけたり、愛情を人一倍求めたりなどします。

それらがエスカレートすると万引きや自傷行為にまで発展し、危険な状態になります。

本著では境界性パーソナリティ障害の具体例や改善例、また近年急増している理由などを網羅し、ただの精神病の紹介だけでは終わっていないのが本著の良いところです。

[ コメント ]
特に具体例はどれも考えさせられ、ぜひ読んでもらいたい内容になっています。

[ 読了した日 ]
2009年9月17日