[ 内容 ]
「重力場って何?」
「時空の曲がりって?」
「『宇宙が平ら』ってどういうこと?
」宇宙論に欠かせないポイントをわかりやすく説明したうえで、新しい観測結果から導き出された知見を解説。
加速膨張する宇宙の謎、そして宇宙をあやつるエネルギーの正体に迫る。
[ 目次 ]
第1章 重力は空間を曲げるのか?(「空間が曲がる」ってどういうこと? 重力の起源 ほか)
第2章 時空のからくりと重力理論(この世は3次元空間 曲がった平面―「曲面」 ほか)
第3章 やはり宇宙は平らだ(膨張宇宙が登場するまで ドップラー効果と赤方偏移 ほか)
第4章 誰が宇宙を膨らませているのか?(銀河までの距離の測定 ハッブルの法則からズレる意味 ほか)
[ 問題提起 ]
宇宙はどうやって生まれたの、どんな形をしているの(平たいの?)が最終的に答えとして載ってます。
それを説明するために、ニュートンの法則、相対性理論、量子論の概要から、説明されています。
半分ぐらいが、基本的な理論の説明、半分ぐらいが宇宙の構造です。
読みやすかったです。
数式は、少なめで、図や思考実験でわかりやすく説明されています。
数式も少々出てきますが、ややっこしいところは、飛ばして読んで、結論さえわかれば、読み進められるようになっていました。
[ 結論 ]
重力場は曲面に置き換えられるという説明で、やっと重力をイメージとして捕らえられることができたような気がする。
そして多くの宇宙についての推定は、光の性質が不動のものとして根底にあり、その性質が不変であることが必要である。
なんだか宇宙の姿というものは、地球上で捕らえられる光(電磁波)を計測して推測しているにすぎないのか?というなんだか足元がゆらぐような感じを覚えた。
著者の説明は、的確でわかりやすい。
他の著作も読むかな。
空間が曲がれば、時間も同時に曲がる。
なんということでしょう。
時間が曲がるとは・・・。
動いている時計は遅くすすむ。
うーむ、どういうことなのかなー・・・。
光は秒速30万キロメートルですすむ。
これは何に対しても同じこと。
光の速度を測定する人が静止していても、時速1万キロで走っていても、光と反対方向で動いていても、いつも光は秒速30万キロメートル。
光の速度を増減する方法は何もない。
光の速度は徹底して一定なのである。
うーん、どうしてなんだろう。
なぜ、それがそうだと証明できるんだろうか・・・。
宇宙が発生する以前には時間はなかった。
時間は宇宙の発生と同時に生まれたのだ。
宇宙の発生より前には空間もなかった。
なるほどなるほど、なんとなく分かった気がしてきました・・・。
距離に関係なく、すべての銀河は光の発生時である140億年前に発生しはじめた。
うーん、そうなのか・・・。
銀河の大部分は見えない暗黒物質(ダークマター)で構成されている。
ダークマターというと、映画「スターウォーズ」を連想させますね。
宇宙の90%以上が、正体不明の暗黒物質で構成されている。
宇宙を膨らませているのは、なんと真空だった。
空間に何の物質もなくても、暗黒エネルギーだけは存在し、それが空間を膨らませる。
うーん、なんだか、分かったような分からないような。
真空といっても、そこにエネルギーはあるなんて、一体どういうことなのかしらん・・・。
[ コメント ]
たまには、こんなことを考えてみるのもいいようです。
ハイ。
[ 読了した日 ]
2009年8月23日