わたし達音楽家が時々出くわす痛い場面。
誰も聴いていない路上ライブ。
道行く人は誰も足を止めず、100%素通り。文字通り独り相撲のライブ演奏。
日本ではよく見る光景です。
それが一端のプロ奏者であっても時と場所によってはそうなる事も有り得るこの国。
海外では結構足を止めてくれて、空き缶でも置けば小銭を入れてくれる場面を見かけます。
また演奏後は熱心に拍手をしてくれる場面も多い。
日本では中々そういう雰囲気にはなり辛いのか、関わろうと思わないのか、忙しいのか・・。
わたしはいつもタクシー乗務の日には横浜駅西口のタクシープールで待機しています。
西口駅前は管理がJRらしくライブ演奏に寛容なのかいつも誰かしらライブをやっています。
殆どが伴奏音源を使ったカラオケライブ。
ここでも観客ゼロという事も結構多いのが現実。
若い女性シンガーだと男性ギャラリーが10人位聴いている事もあります。(やはり女性は得なのか?)
ところでわたしも昨年新宿神楽坂のイベントで初めてちゃんとした路上ライブを体験しました。
結果は前述と同様に聴く人ゼロの素通りパターン。
大人気のミスグリの曲を連発で演奏しても誰も足を止めなかった。
実は演奏者本人はこのはたから見て誠に痛い状況をどう感じているのか?と言えば。
意外と気楽に演奏できていいのです。
家での練習よりは路上の方がやってる感は強く、経験値を積むにはいい環境だと実感しました。
観客ゼロだとミスを恐れずに練習の延長で演奏できるからこれはこれで充実感はあります。
こればかりは人によって様々。
わたしはそういう感覚ですが、メジャーを目指す下積み中のミュージシャンなら随分へこむかもしれません。
でも精神的に強くはなります。
メジャーアーチストで路上出身者は意外と多く、こういう経験が後々に大成させる原動力になるのかもしれません。
わたしのライブでは観客ゼロでしたが、時々少しだけ足を止めて聴いてくれる方も数名いました。
それはそれで嬉しいものです。