以前ウクライナ支援グループの集いでお会いしました藝大卒のハープ奏者の邉見美帆子先生。この度の追悼式典にもわざわざ駆け付けて下さいました。そして成り行きとはいえ翌日に横浜での本番演奏の前の練習にと当館にお越しになりました。
先生のプロフィールを改めて拝見したところ天皇陛下の御前での演奏経験をお持ちという事が分かりました。これは大変な事なのです。陛下の御前で演奏という事は宮内庁を始め国の機関が正式に太鼓判を押した奏者という事ですから、先生は日本を代表する演奏家でいわば殿上人なのです。もちろん殿上人の本来の意味は第5位以上の高位の官職の者という意味ですが、わたしは今の時代に合わせて、あえてこの言葉を使わせて頂きたいと思います。音楽家でも御前演奏家というのは中々なれないと思うからです。そんな先生が気さくにお越しになり2時間半たっぷりと練習されました。当館に響き渡る月の光のメロディーは実に美しく我ながら聴き惚れてしまいました。それにしてもグランドハープの大きさは半端ではなく(180×100、40kg)、とにかくリビングへの搬入が少し大変でした。先生とわたしとで運び込みましたが、厄介なことに雨がかなり降っていましたし極寒の中での積み降ろしは難儀でした。でも楽器をセッティングした後は実に快適な環境で練習された事と思います。わたしは試しに外に出て音量を確認してみましたが、外に音が漏れる事は殆ど無くて以前チェックしたバグパイプの10分の1以下でした。搬入の苦労を少し我慢すれば横浜方面でのお仕事の際は当館での練習も可能という事が分かりました。練習の後は少しのお時間でしたがコーヒーブレイクをしながらの音楽談義を楽しませて頂きました。プロの演奏家として日々お忙しい方ですから中々当館にお越しになる機会も少なかろうと思いますが、また次の機会に1曲でもアンサンブルが出来たらと思っております。