株価の乱高下が継続しています。一時期は円安による弊害で苦しむ国民の生活ぶりが報道されていました。ところが円高になり株価が急落すると“この好景気は大丈夫か?”と大騒ぎになっています。そして日銀や金融庁の役人が会合を開いて善後策を検討中とのこと。結局のところ、この見せかけの好景気は大手輸出企業が過去最高益を更新しているだけだということがよく分かったのです。一般国民が物価高で苦しむ中で潤う輸出企業という極めて歪んだ構造が正常化し始めただけの事なのです。ただし新NISAでドル建ての金融商品を買っていた高齢社層の人達は利益を一気に吹き飛ばされただけでなく手持ちの資金を溶かしてしまった人が続出している模様です。先日の記事で書きましたドル円相場はあっけなく月足の20ヶ月移動平均線を抜けて141円台まで下落。現在はこのラインの僅かに上で推移しています。このまま月足で長い下ヒゲを付けて今月を終了できれば再び円安トレンドに復帰となるでしょう。週足では長い下ヒゲを付けて陽線になってきました。日足ベースでの円高トレンドは変わりませんがこれも一過性のものでこの円高トレンドは長い目でみてダマシなんだということになりそうです。ただし今月はまだ15営業日を残しているのでどうなるかは分かりません。現在短い4時間足では上方向に鋭角のトライアングルを形成中です。このような形になると鋭角の先から更なる大規模な下落を引き起こす可能性があります。その場合は140円を確実に切って来るでしょう。今のドル円の水準はまだまだ過度に円安なので適正な水準は110円~120円位と言われています。そこまで下がるともはや株屋を信じて買っていた人たちは資産を全て溶かして退場ということになりそうです。相場で儲けるのは本当に難しい。先般日経平均が4千円以上下がった翌日に3千円以上の買戻しが入りました。証券会社には今のうちに売った方が良いのか?という問い合わせが殺到していたとのこと。株屋は長い目で見てそのままポジションを保有するべきとアドバイス。相場の歴史に於いて株高の最後の局面で買いに入るのは決まって知識のない素人同然のにわか投資家なのです。プロの機関投資家はみな底値で買っているから大丈夫なのです。新NISAを信じて投資中の新人にわか投資家達の崩壊はまだ序の口なのかもしれません。
先日、関わっていた中学校の吹奏楽部の夏のコンクールが終わりました。結果は昨年と同じ銀賞でした。でも私は個人的には金賞に届いたと確信していましたから、心底がっかりさせられました。審査員による得点と評価を読んでつくづく闇を感じざる負えませんでした。世界一決めるオリンピックでさえも毎日のように判定疑惑が取りざたされています。審判や審査員は本当に責任重大で大変なプレッシャーの中でジャッジしなければならないから大変だと思います。審判の判定は絶対とされてい高校野球だって実は審判はボランティアで年々高齢化が進み人材確保が大変なんだとか。吹奏楽の審査員も同じような状況でしょう。安い報酬で何十という学校の演奏を生音だけ聴いてその場で判断しなければならないのです。発表されたこの日の各校の結果をみるとその傾向が如実に解ります。前半に演奏した14校の内8校が金賞でした。そして後半13校の内(わたしの関わっていた中学も含めて)金賞は僅かに2校のみ。審査員の皆さんの心理状態として、どこもそれなりの演奏をする訳ですから、審査を開始した直後は上手いと直感的に思っていい点を出す傾向にあったのかもしれない。でもだんだんいろんな演奏を聴いていく内に審査がどんどん厳しくなっていく。それは体力的な疲れもあったのかもしれません。だから少々上手い演奏をしても重箱の隅を突く様な審査結果になるのです。この日の後半組は不利でした。我が吹部に対して極端に低い点数を付けた(70点)審査員は打楽器の配置について厳しい意見を述べていました。案の定音大の打楽器専門の講師でした。客観的な意見というよりはいささか主観的な見方をしてしまったようです。サウンドとは関係のない視覚的に気になったという少ない人数でやりくりしていた打楽器パートの部員達にとっては本当に可哀想な評価でした。日本の吹奏楽が高いレベルを維持しているのにコンクールが大いに貢献しているのは確かです。わたしも全否定はしないし、部員が一丸となって一つの目標に向かって頑張るのは良い事だと思います。でも大人の理由によって、つまり短期間で限られた審査員だけで多くの学校を審査しなければならないという無理がこういう結果に結びついているんだとしたらとても残念です。芸術という極めてデリケートな代物を人が甲乙を付ける事自体わたしは嫌いなのです。
1ドルが146.5円になりました。株価は急落し老後の為に預貯金を使って投資していた高齢者達が大いに慌てているようです。円安で大変だと言いながら外貨建ての金融商品を株屋にそそのかされて買い、ついでに新NISAとか政府に騙されて安易に投資に手を出してしまった堅実だった人達。預金総額2000兆円というその殆どを保有しているのが前述の高齢者の人達です。新NISAのページを見ればさも確実に儲かるような錯覚を起こします。無理もありません。まるで外貨建て預金の金利計算のようなシュミレーションなのです。オルカンにしろその他の投資信託にしろFXにしろ、実は儲かっている人は僅かに3%ほどです。相場は上がるか下がるかだから50%のはずなのに97%の人達が資産を失うのです。だから相場の世界は恐ろしい。上がり続ける相場はありません。では今の為替市場はどうなっているのか。これって円高トレンドなのか?確かに日足では完全に円高トレンドになっています。まだ円安トレンド中の週足でも既に指数平滑移動平均線の長期線を完全に突き抜けています。このままだと数か月以内に週足も円高トレンドに変わる可能性があります。ただしまだ円安終了と見るには時期尚早かもしれません。その根拠は月足の足型です。現在やっと指数平滑移動平均線の中期線で下げ止まっています。そして何よりも重要なのが単純移動平均線の20ヶ月線の丁度上で下げ止まっている点です。このラインの上にいる状態であればまだ長期的な円安トレンドは終了していません。月足ベースではこの強烈な円安トレンドに於ける3回目の調整なのです。ここから再度上昇して1ドル170円を目指すのか。それとも更に下がっていくのか今まさにその分岐点に来ているのです。9月に入って20ヶ月移動平均線を割り込むようだと長期的な円高トレンドに移行していく可能性が濃厚です。それは誰にもわかりません。今まで150円ラインが底値と見られていた訳で、そこを明確に割り込んでいるので、150円以上で買いポジションを抱えてしまっている人達は気が気ではないでしょう。9月に入った時点で前述のような展開になるのなら損切りするべきでしょう。でないと全滅する可能性大です。ただしまだそうなるかは分かりません。来週から再び上昇を再開するようだと、週足の円安トレンドは変わらず早晩160円水準に戻るでしょう。日米の金利差とか日銀の利上げとか、そんな報道に惑わされてはいけません。それはただ単に取ってつけただけの見せかけのガセネタに過ぎないからです。