安和駅を後にすると、この先には『焼坂トンネル』と言う、お遍路業界では有名なトンネルが待ち構えています。
本来なら焼坂峠を歩くところなんですが、youtuveなどを観ていて歩いてみたくなっちゃいました。
長さは約1kmと長いトンネルで、しかも歩道が無いし路側帯が狭いので、反射タスキを掛けて歩かないといけません。
実際に歩いてみると、交通量も多くて車が横を通過するたびに、思わず壁側に寄ってしまいます。
※このトンネルを歩く際には、壁に寄り過ぎるとススで服や山谷袋が真っ黒になっちゃいますので注意して下さいね。
私は知らずに山谷袋が真っ黒に
ただ、反射タスキを掛けて歩くと言う非日常な歩きは新鮮でしたよ。
トンネルに抜けたら、すぐに土佐久礼に入って来ました。
久礼には大正市場と言う人気の市場もあるそうなんですが、私は衝動買いの癖があるので、敢えて寄らずに宿を目指します。
↓大阪遍路道の案内板。
明日はこの峠を歩こうかと考えてます。
久礼に入ってから宿までの道のりは、時間の流れが止まってるかの様な長閑な雰囲気に包まれていますした。
そして今日の宿『福屋旅館』に到着です。
私にしては珍しく16時前にチェックインしましたので、お風呂や洗濯を済ませても部屋でゆっくりTVを観る余裕があります。
そして夕食会場に行こうと部屋を出ると、なんと隣の部屋にSさんが居るじゃないですか!
本当にSさんとはご縁があります。
二人で再会を喜びながら、夕食会場に向かいます。
この日の宿泊客はSさんと私以外に男性2名連れのお遍路さんと旅行中ご夫婦の計6名。
こちらの宿の夕食も素晴らしかったです。
↓高知で良く出てくるマグロの刺身
↓ドーン カマスの塩焼き
皆さん、料理に舌鼓を打ちながら会話も弾みます。
ここでちょっと面白い会話がありました。
話の内容は自然とお遍路の話になりがちなんですが、最近増えて来た海外のお遍路さんの話になりました。。。
Sさん : あるお寺に若い外国のイケメンお遍路が1人居たんだけど、オバハン達が寄ってたかって世話を焼いていてねえ。あれには若いイケメン君もタジタジだったよ〜」
すると、ご夫婦の奥さんが、
「私もオバハンですから、きっと同じ様な目で見られてるんですかね?」
と、半分冗談半分本気と言う雰囲気で食って掛かっています。
Sさん : 「いやあ、奥さんはあんなオバハン達とは違いますよ。全然、別!」
奥さん : いいえ、私も十分にオバハンですから」
(これは助け舟を出して良いのか? 火に油を注ぐだけになるのでは? いや、Sさんをお助けせねば!)
私 : 私なんかも女性のお遍路さんが居たら、話しかけたくなっちゃいますよ!
奥さん : でも、話はしても世話は焼かないですよねー。やっぱり、オバハンは図々しいですから。
(やっぱり、貰い事故に)
Sさん : いやあ、参ったなあ。奥さん、私の失言でした。撤回しますので許してください。
と、Sさんの屈託の無い笑顔と悪びれ無い歯切れの良い言葉に、奥さんも悪戯っぽい笑顔を浮かべていたので、冗談の気持ちの方が優ったんでしょうね。
それにしても旦那さんの方は終始、見て見ぬふり。
この態度を観ていたら、いやあ怖い怖い。
その後は、Sさんの部屋でスマホ教室開校となったんですが、ここでまたまた面白い事が。。。
Sさんはタバコを吸われるんですが、日が明るい内には窓を開け放って喫煙されていたんだと思います。
そしてそのまま夕食へ。
しかし、部屋の電気が付けっぱなしだったのがいけなかった
夕食後に部屋に戻ると、部屋中が虫カゴ状態に!
しかも殆どがカメムシなんです
2人ともカメムシに囲まれながら、明日からのSさんのルート探索と相成りました〜。
それにしても、普通ならこの状態は嫌ですよね。
でも私には、この情景が可笑しくてお茶目にしか感じられなくって。
一人部屋に戻っても、ずっと笑い続けてました〜。
本当にSさんは愉快で素晴らしい性格な素敵な方なんです。
しかし、この状態はなんとかしないと、この後、眠れません。
Sさんの部屋を暗くしてドアを開け放ち、廊下の明かりに虫達を誘導して事なきを得ましたが、もちろん、廊下には虫が一杯に。
しかし、ご安心下さい。
翌朝には虫は居なくなってましたとさ。
5日目終了。
この日歩いた距離(スマホ表示) : 34.1km
この日歩いた歩数 : 36747