午前中の用事を済ませた後に、以前から気になっていた『秋月』に行く事にしました。
ルートを調べてみると、なかなか大変そうであります。
秋月は福岡県朝倉市にあり、『筑前の小京都』と呼ばれ、秋月氏・黒田氏の栄華や約800年の歴史と悲話が眠る城下町です。
西鉄薬院→西鉄小郡と列車で移動した後、歩いて数分の甘木鉄道小郡駅に移動。
甘木鉄道で甘木鉄道甘木駅に到着後はバスで秋月に移動ですが、小一時間程時間があるので帰りのバス・列車の時間をチェックします。
なんか、いつもきちんと予定を立てずにいるなあと、自分でも思いますが、そこは気ままウォーキングなのでいいんです。
実際にその場の気分で選択した方が、意外な出会いがあって面白いです。
秋月行きのバスに乗ってからは、どこからスタートするか?マップを観ながら考えた結果、「眼鏡橋」から出発することにしました。
「眼鏡橋」でバスを降り、散策開始。
眼鏡橋は石造りの橋で県指定有形文化財に指定されています。
ちょうど、眼鏡橋の下に流れる川で家族さんが魚採りをしていて、和やかな雰囲気でした。
国道3225線を古処山方面に向かい、葛本舗から右折して今小路橋を渡り、西念寺で原古処の墓にお参りさせて頂きました。
そこからは藩医・蘭学医である、緒方春朔屋敷跡→貝原東軒(貝原益軒夫人)誕生地と回ると、桜の名所である杉の馬場に出ます。
この杉の馬場、たいへん気持ちの良い道で、歩いているだけで気持ちが晴れやかになって行きます。
杉の馬場を右折すると、名所 瓦坂が有ります。
↓木漏れ日で見にくいですが、瓦が立てて埋め込まれおり、たいへん珍しいです
瓦坂は秋月城の正門に至る坂で、土砂の流れを防ぐために瓦を縦に敷き詰められている珍しい道です。
このような仕様は初めて目にしましたが、前方には秋月城の石垣もあり、歴史的価値の高い素晴らしい史跡でした。
その横には長屋門が有ります。
長屋門は秋月城の裏手門として使用されていた門で、原形に近い形で復元されています。
この瓦坂や長屋門の上には秋月中学校がありますが、時間が止まったかのような雰囲気のある学校でした。
杉の馬場に戻ってみると、佛願寺(地図には無いお寺さん)があったので、お参りさせて頂き御朱印を頂く事が出来ました。
このお寺は最近出来たお寺との事で、丁寧な御接待をして頂き有り難かったです。
そして、黒門(秋月城本門)です。
石段を登り始めると、木々の鮮やかな翠の奥に一際目立つ黒い門が見えて参ります。
この黒門は2回移設されて、今は垂裕神社の門としてこの場所にあるそうです。
木々に囲まれ、風が心地よい中で観る黒門は本当に素晴らしかったです。
黒門を潜ると、その先には垂裕(すいよう)神社が見えて来ました。
垂裕神社は藩祖黒田長興を祭神として勧請された神社です。
秋月全体が貴重な歴史的価値のある町であると思いますが、杉の馬場・瓦坂・長屋門・黒門・垂裕神社は、ここ秋月城下町の一番の名所である事は間違いないと思いました。
続く