前の牧場で仲良しだったご家族の愛馬が、
今朝、亡くなったそうです。
私たちがまだあの牧場にいた時、ゴタゴタに巻き込まれてその馬はやつれました。
オーナーさんが必死に頑張って元気を取り戻しました。
私たちが引っ越した後、今度は激痩せしてしまって…。
1週間で骨と皮だけになったそうです。
今度もオーナーさんが前以上に必死になって、
毎日飼いをあげに行ったり獣医さんも呼んでいたみたいです。
私が「こっちに来れば」と提案しても、
馬運車で移動するのも無理なくらい体力も気力もないとのこと。
数週間後に「少し元に戻ったよ」と連絡があって安心してたのに。
まだ若くて、多分10歳代前半だったと記憶してます。
障害を跳ぶのが上手で、素直で、バランスに敏感で、
顔もハンサムで、夕日が当たると栗色の身体がキラキラして眩しくて、
私も何度か乗らせてもらいました。
馬場の出入り口に勝手に走られて怒ったりもしました。
手入れを手伝うことも多く、手入れ中はすごく大人しくて協力的な馬でした。
体力が回復する秋くらいになったら競技会で会えるかな、って楽しみにしてました。
オーナーさんが、それこそ目の中に入れても痛くないってくらい可愛がってて、
信頼と愛情あふれる馬でした。
詳しくは話せませんが、
「悲しい」というより「可哀想」という気持ちでいっぱいです。
オーナーさんに、もっと強く移籍を勧めれば良かった。
少し体力が戻ったと連絡があった時に言えば良かった。
もう一度、あのキラキラの栗毛をなでてあげたかった。