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つれづれなるまゝに、日暮らし、硯に向ひて、心に移り行くよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、怪しうこそ物狂ほしけれ。

日々感じたことを、忘れずに、共有し、共感し、共生したい。

特捜戦隊デカレンジャー20th ファイヤーボール・ブースター@新宿バルト9


2004年に放送されたスーパー戦隊シリーズ『特捜戦隊デカレンジャー』の20周年記念作。

スタッフクレジットにもあるように、デカグリーン・江成仙一役の伊藤陽佑氏、デカピンク・胡堂小梅役の菊地美香氏、デカブレイク・姶良鉄幹役の吉田友一氏を中心とした、キャスト主導で作られた。


宇宙の武器商人である、エージェント・アブレラから地球の平和を守ったデカレンジャー。

その戦いから20年後を描いた作品である。


一度、10周年の折にも製作された記念作の第二弾だが、この10年の行き越しを見事に描いている。

主人公であるデカレッド・赤座伴番は、TVシリーズの最終回にて宇宙警察のエリートチームであるファイヤースクワッドに栄転するのだが、

今回はそんなバンにも、行く末を託す優秀な後輩が現れる。

地球署の元同僚たちと、その若手を交えて、宇宙麻薬を巡る爆発事件の捜査を進めいく。


とにかく、キャリア20年という節目に当たった中間管理職としてのメンバーを秀逸に描く。

変わらない者たち、変わろうとする者たちの描写、そして変わりたくないけれども変わろうとした、しかしながら自分の本質は何かを見出す。

「20年後も、還暦になっても!」という台詞に、自らを重ねて勇気づけられたのは私だけではなかったはず。


そして、高知市に移住した吉田氏の導きにより、街を挙げてのロケ誘致を行ったことも注目すべき点である。

記念作をただ作る以上の、道義的付加価値を付与していた。

加えて何より、絶妙に売れ切らずに各氏が俳優業を続けながら、人目に出られないような不祥事を起こさないという奇跡の最たるものである。


私が拝見したのは、「応援上映」といわれる歓声OKの回であった。

主題歌を高らかに歌う人、名乗りのカウントを取る人、ピンチに「頑張れ〜」と声をかける人、様々であった。

上映終了後に客席から飛んだ、「30年も待ってるよ!」の一言に、胸が熱くなった。


目標まで、あと67本。

わたしの幸せな結婚@Amazon Prime video 


SnowManの目黒蓮、そして今田美桜主演の作品。

時は大正。異能と呼ばれる特殊能力をもつ人々がいる。

そんな異能の家系である久堂家に輿入れすることになった、異能を持たないとされている斎森美世。

彼女の母は高い異能を備え、実は娘である美世の能力の顕現を封印し、この世を去っている。

虐げられて育った美世は、久堂家にて幸せな結婚生活を遂げることができるのか。


とにかく、特殊な世界観を観客に理解させることがスマートにできていない。

本編の前半部分はほぼその説明に終始し、物語の主題が頭に入ってこないところがある。

そして、その物語の大半がこれから起こる大いなる争いの発端にしか過ぎず、続編製作を前提にしているきらいもある。

塚原あゆ子監督の采配としては、次作に期待か。


目標まで、あと68本。

十二人の怒れる男@Amazon Prime Video 


法廷劇の傑作を20数年ぶりに再見。


18歳の少年が起こした父親殺しの犯罪の裁判が佳境を迎えた。

結審には、十二人の陪審員の結論が求められている。

有罪となれば、確実に死刑を言い渡されるであろうという犯罪だ。

陪審員たちで有罪か無罪かの投票が行われると、1人だけ有罪とは言い切れないという。

その一名は陪審員8号、彼は議論を深めることを要望する。


十二人の陪審員の人物の描き方が秀逸である。

大勢に流される人間性と、公開当時の差別的な社会性を織り込んでいることが見事である。

当時の社会性から鑑みるに、この場が男たちだけで構成されていることも必然性があるのだろう。

話の落とし所して弱い点は否めないながらも、一幕ものとしての構成として秀でたものがあるように思う。


この作品を受けて作られた、三谷幸喜作の『12人の優しい日本人』という作品が、これを上回る出来である。

そういった、世界を超えた後継作品を生み出したことでも、シドニー・ルメットの功績は大きい。


目標まで、あと69本。