十二人の怒れる男 | Zatolog

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つれづれなるまゝに、日暮らし、硯に向ひて、心に移り行くよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、怪しうこそ物狂ほしけれ。

日々感じたことを、忘れずに、共有し、共感し、共生したい。

十二人の怒れる男@Amazon Prime Video 


法廷劇の傑作を20数年ぶりに再見。


18歳の少年が起こした父親殺しの犯罪の裁判が佳境を迎えた。

結審には、十二人の陪審員の結論が求められている。

有罪となれば、確実に死刑を言い渡されるであろうという犯罪だ。

陪審員たちで有罪か無罪かの投票が行われると、1人だけ有罪とは言い切れないという。

その一名は陪審員8号、彼は議論を深めることを要望する。


十二人の陪審員の人物の描き方が秀逸である。

大勢に流される人間性と、公開当時の差別的な社会性を織り込んでいることが見事である。

当時の社会性から鑑みるに、この場が男たちだけで構成されていることも必然性があるのだろう。

話の落とし所して弱い点は否めないながらも、一幕ものとしての構成として秀でたものがあるように思う。


この作品を受けて作られた、三谷幸喜作の『12人の優しい日本人』という作品が、これを上回る出来である。

そういった、世界を超えた後継作品を生み出したことでも、シドニー・ルメットの功績は大きい。


目標まで、あと69本。