シャイロックの子供たち@U-NEXT
池井戸潤原作十八番の金融業界を描いた作品。
功績を急いている、東京第一銀行長原支店で融資案件が起こる。
相手先は江島エステート、金額は10億円。
ノルマに焦る支店長以下支店の従業員は、それを急いで承認してしまう。
三ヶ月後、江島エステートは忽然と姿を消す。
当世一の金融業界を描く原作は、秀逸である。
原作者本人も手応えを感じた作品だと言っていることからも明らかであろう。
とはいえ、他の先行作品と比較すると、物語の展開やその勢い、カタルシスに物足りない感じも否めない。
特に、二時間で描き切るには登場人物の振る舞いが散漫になり、今ひとつ整合性に欠ける気がする。
長原支店の面々が、何らかの金銭的な逼迫を迎えていることもリアリティに欠ける。
支店長が月々の養育費20万円を苦にして、危険な犯罪に手を染めることは果たしてあるのだろうか。
特筆すべきは、パワーハラスメントの影響もあるのかノイローゼになる行員を演じた忍成修吾。
神社の狛犬に対して得意先だと思い込み、50億円の大型融資を取ったと課長を伴い訪れるシーンは、現代の闇を活写した。
それを受けた課長を演じた渡辺いっけいも大したものである。
目標まで、あと33本。